「抒情詩の惑星の奇妙な冒険」コナン

2021年11月28日

「抒情詩の惑星の奇妙な冒険」

睡眠障害なので睡眠導入剤を飲まないと眠れないはずなのに何故か今日は眠れたけど
途中覚醒してしまったので睡眠導入剤を飲んだからまた眠らないといけないはずなのに
ミキ君からのエッセイの依頼を思いだして書き始めた途端に大き目の地震が来たから
食べていたカップラーメンが零れぬよう手に持ったまま本棚のない玄関に避難した 

僕の部屋の壁は殆ど本棚に覆われているので地震が来ると本に埋もれて死ぬ気がして怖い
それはもう家庭内図書館というより本棚の惑星と呼ぶ方が適切な危険に満ちた荒野である
抒情詩とはそのような荒野でフロンティアスピリットを抱いた西部劇のガンマンのピストルの銃弾
そこから放たれる硝煙の匂いすなわちそれは死の匂いでもあり詩の匂いでもある言葉の弾丸 

散文詩は散弾銃であり壁一面の本棚に穴を空けることで地面を揺らすカップラーメンの匂い
カップラーメンもなくまだ誰も住んでいない未知の惑星に吹き荒ぶ土埃の匂いにも似ている
僕の部屋にある本棚の惑星の構成要素である書籍は木から出来ているので土と木の関係
カップラーメンのスープを飲み干せば容器の底から行ける異世界の土属性と木属性の魔法だ 

火水木金土の五行からなる魔法の詠唱において火と水と金はカップラーメンで使い果たした
残った土と木は書籍から栄養を摂り脳を耕すための抒情詩として寝ている時に夢を見せる
その夢には特に意味などないのであってむしろ意味を考えてしまうから意味は逃げてしまう
その意味を捕まえるためにも意味あり気だけど実は何の意味もない言葉だけを紡ぐ日々 

意味に悟られぬよう意味に近付き意味の寝首を掻く意味の暗殺者として闇に生きる
妖怪人間さながらに早くなりたい人間の人生の意味を問う抒情詩の惑星の奇妙な冒険
「抒情詩とは何か?惑星とは何か?何かとは何か?」とは何か?問うより答えるべきなのだ
天国への扉を開けて階段を昇れば意味なんて後からついて来る石仮面を付けたくしゃがら 






コナン