腐日記8「地震と怒り」アレクセイ渡辺

2022年03月26日

まんずでっけい地震が、おきっとよう、おら、ぼんやりと神さま・仏さまの怒りでねえべかと考えちまう。
国土を世界土を世界の海を汚すでねえぞと神さま・仏さまは怒ってんでねえべか。
よくわがんねえけんじょも。でもない、そう考えた方がおらはまだ救いがあると思うない。
生きている意味も死にゆく意味もながったら、たいそうこの世界は悲しいべした。。
ただ生きているだけ。ただ死にゆくだけ。だったらこの世は虚しいべした。
ウクライナで起きていることはだない、大量虐殺つうのはない、人々の名前、生きた時間、周囲との関係、固有の記憶や歴史を消去し、死んだ数へと、膨大な死者数へとおれらをあっという間に変えちまう。これはよくねえことだべした。
死者数を画面上でみて、今日は少なかったなあとか昨日は多かった、と一喜一憂することに慣れちまったら、追い込まれちまったら、最悪だべ。
そうだべな、おれらは日々最悪になっちまってんだなや。