「脇腹」湯原昌泰
最近、猛烈に脇腹が痛く、
また肋骨にヒビが入ったかと病院に行き、
レントゲンを撮るも異常なし、
「神経痛ですかね」と言われ、
これは何だ、何のための痛みだ、と腹をおさえる。
たとえば、
結石が詰まって便所でのたうち、
救けてくださいと涎を垂らせば、
異物、濾過不全、霞ヶ浦と巡って結石の花が咲く。そこに観音も立つ。
1センチ未満、1グラム以下の石でこれだ。
お願い先っぽだけじゃねぇよ、胎児は一体何キロだよ、と見ることもできる。
あるいは左膝が割れれば、
祖父も生まれつき左足が動かなかった、
父も生まれつき左肺が小さいと、
そこに俺の血も見える。
まぶたの上を切った。
小指の骨を折った。
全部左側だった。
で、今回の脇腹も左ではある。
しかし、
何これ?
なんで俺がこんな思いすんの?
いつまで親の脛かじんだよ。
...








