「せかいを深刻ぶらないで」馬野ミキ
べいびい
にゅーすをみて
すまほを持って
たくさんの用語をおぼえて
せかいを深刻ぶらないで
ようこそ現代ポエムの世界へ
私誌東京
抒情詩の惑星
専門家や愛好家ではなく、すぐ隣にいる誰かに通じようとする詩
ことばと人間復興ー

扉絵:Kanon
べいびい
にゅーすをみて
すまほを持って
たくさんの用語をおぼえて
せかいを深刻ぶらないで
そン日の太陽は空に叩き付けた熟柿
地元ンから抜け出す事は永久に不可
逃げやうにも骨が脆いから不可不可
潜在意識飛べル過去で飛べルレベル
純トロをオロC瓶のほつそい口から
三重にしたポリエチレン袋に灌ぐの
揮発して薄まるンが勿体無いからあ
袋ン口を輕く中指薬指で抓んでなあ
袋ン角が▽になればブルトツピンで
口を袋ン口で包み込むと瞬時震えル
すつぽりと己ン中に己が入りこんで
内側の粘膜が外側に捲れても痛くね
目尻や亀頭からぼたぼたZ望滴つて
涎の溜りン中で溺れル産まれたてだ
眞上からあ見下ろシてたのは誰と誰
糖蜜のやうなスピイドで蕩けて逝く
ギシギシ音たててロンパリ気味の誰
生殖器を交換して大口開けて吼えル
ロバのやうな歯茎剥き出しの商売女
醒めてしよぼくれた口淫後の黒百合
罪を罪で稀釈してゆけば充分遣れル
...
そのキリエル人は目醒めた。棲み処である次元の断層から彼の惑星を覗く。
邪神は斃れ時代は過ぎていった。ゲームの終焉? ——そんなことは無い。
二足歩行の躰を想起し思念だけの存在からキリエロイドに実体化する。
彼の惑星に通じる路を考えるとすっかりと古びた苔むした門が顕れた。
かつて地獄の門と呼ばれた禍々しさは過去のものとなった。惑星の側から
過分に湿った温かい風が吹き込み無色透明の水がキリエル人の膝を浸していく。
しずかだ。
視界が啓ける処まで歩こうとする。みどりのわずかな蒼穹の裂目を巨大な
烏賊が羽ばたき横切って往く。苔の丘に擬態した捕食者が待ち伏せして
突如として沸き上がり躰よりおおきな腔を開けキリエル人を呑み込んだ。
キリエル人は喰われながら捕食者の脳に接触を諮る。知性を認めない。
...
わたくしこと宇治金時が金に汚い話しを一丁。今から詐取目的で欺罔(ぎもう)をしに、あちらへ用事に行って参ります。まあまあな売れ行きなようじゃない。唐揚げばかりが爆売れしているの?安いしねえ。ちょっとスタッフルームに入ります。あなた何者ですか!勝手に関係者以外が入って行かないで下さっぎっ、バタン。ガチャっ。鍵を閉められたらあたしら入れないじゃないのよ!全て宇治金時にお任せ。タイピングの音。何何、何なの?ガチャっ。出て来た。わたくしやる事やりましたんで。何を?確か一度も面識がございませんが?取り敢えずどうなるかしらね。そして宇治金時はお帰りになられました。店長、電話が鳴ったので話しを聞いたらご用事のようで。受話器を渡す。は?宇治金時さん?今日中にも店長の口座に10億円単位で一本あちらからご入...
平等のように見える詩歌の世界にも序列はある。たとえば、詩のイベントにゲストパフォーマーがいる。たとえば、話す機会のある中央の選者と、話す機会のない地方の選者がいる。たとえば、書店が扱う詩人と、扱わない詩人がいる。その序列をあたりまえとして受け入れることが詩歌の価値をつくっているとされている。でも、序列ではない別のシステムが詩の価値をつくるとしたら、それはおもしろい、と私は考えた。そこで、静岡県で詩歌展示販売会「詩丼」をはじめた。
...
愛おしく広がった夕焼けを見ないで
「ソープランドだって、昔はトルコ風呂って言ったんだよ。世の中変わっちゃうね」と寮の労働者達は話す
「俺の地方はさ、ラーメンにレタス入れるんよ。ホントよ」
と言いながら凹んだヤカンでカップ麺のお湯を沸かす
そうだね
食べることと 女と
あと何だろう
それだけでも良いけど
この瞬間も何か大切なゴールに向かっているとやっぱり僕は思いたい
そうでなければ 持ち堪えられない
空の大きさと
ここまでの遥かな距離
日程が近いのか一週間に入ってたのか
tamatogiとそのあとの大阪行きは
同じ旅行プランに入っていた
6月7日日曜日tamatogiは
できればこのテキストを読む経験をしたくなかった
朗読をした
しかも皮肉なことにその前のトイレで
ジュテがいて
ジュテの詩が間違っていないかの確認と
彼女が今どうしてるか聞いてしまった
ジュテからは聞きたくなかった
この朗読は無力無善寺でも披露したが
評判が良かった
今回も珍しくいろんな人からリアクションがあった
もり君、林ツインズ、あゆみちゃん
うれしかった
究極の結果オーライだ
ゲストの滝弥が組んだ3人組は素晴らしかった
よく磨かれていた
上には上がいるなあ
今回は新宿に泊まったので
Bar Kでゆっくりした
えずらマスターと
何歳と付き合うかじゃない誰と付き合うかに
激しく同意する
...
タコのオスは交尾すると死んでしまう
ですから今、皆さんの食卓に上がっているタコがオスであった場合、それは童貞のタコなのです
あらゆる意味でフレッシュですね
これは事実でタコは一回繁殖性と言われる生き物であり交尾の際にすべてのエネルギーを使い切ってしまいます
(撮影中に亡くなったAV男優はいないのですが…)
その後にステロイドホルモンが分泌され自ら食事を断ち衰弱死を迎えるのです
実はメスも産卵を終えると死んでしまうんだそうです
なんとも悲しい事実ですがそれなりに一回繁殖のメリットもあるようで…
圧倒的な質と量で子孫を残し一度にその種が生き残る確率を上げる、というのです
タコという生き物はその個体に個性があるのか、あるいは同種全体のタコネットワーク(TNW)なのか、興味深いと思いませんか?
...
6時31分、今日は実家へ帰ることになっていたけれど、まだ誰も起きてなくて、もう少し眠ることにした。起きてしまうと、ゴミを出したり、荷物をまとめたりしなくてはならない。
目を瞑ると、水に浸した新聞紙の文字がにじむように、気になっていたことの輪郭が少しずつ崩れていく。私の既読を待つ母の顔、未開封の郵便物、母親としての心配ごとも。
そして、ほどかれた毛糸玉のようにばらばらになり、朝になるころには別の編み目で編み直されているが、私はそのほとんどに関与していないと思う。
おそらく、どこからかツチブタがやって来て、私の頭の中にある蟻塚のようなものを掘っているのではないか。そこには、昔、3日で辞めた会社のロッカーに置き去りになった私物や、優秀な妹と比較する叔父の顔、子育ての後に待つ親の介護なんかが埋まっている。...
砂利を走りぬけ
郵便バイクを受箱へ寄せる
安楽椅子のパジャマ
その家のかつての長
窓ガラスはすべり
網戸の陰から一本の指が伸びる
「あれはなんだ」
「あれとはなんですか」
「あれだ あれ
電柱の横
ひかっている二本の柱」
電柱には鴉が一羽
この角度から
風力発電の風車は見えない
「あれはなんだ」
見えない
でもこの人は
ため池のような目で
二本の光を見ている
爪でアイスクリームを掘るほど
目脂をこびりつかせた目で
受箱のとなりでは
いつも
青空の先を見てほほえむ孫が
なんでもないを箒で掃いている
最近、猛烈に脇腹が痛く、
また肋骨にヒビが入ったかと病院に行き、
レントゲンを撮るも異常なし、
「神経痛ですかね」と言われ、
これは何だ、何のための痛みだ、と腹をおさえる。
たとえば、
結石が詰まって便所でのたうち、
救けてくださいと涎を垂らせば、
異物、濾過不全、霞ヶ浦と巡って結石の花が咲く。そこに観音も立つ。
1センチ未満、1グラム以下の石でこれだ。
お願い先っぽだけじゃねぇよ、胎児は一体何キロだよ、と見ることもできる。
あるいは左膝が割れれば、
祖父も生まれつき左足が動かなかった、
父も生まれつき左肺が小さいと、
そこに俺の血も見える。
まぶたの上を切った。
小指の骨を折った。
全部左側だった。
で、今回の脇腹も左ではある。
しかし、
何これ?
なんで俺がこんな思いすんの?
いつまで親の脛かじんだよ。
...
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