阿佐ヶ谷は、僕が小学生の頃から遊び場にしていた街である。そこに数年前に開館した小さな映画館Morc ASAGAYAのスタッフとの共同企画だった。やはり同じ映画館のスタッフである郡谷奈穂さんとも、昨年「65×25 starting point」というタイトルの企画を行った。戦争をテーマにした詩の朗読会であった。この、ある意味では重いとも感じられるテーマは、まだ若い郡谷さんの側から提案されたものであった。
今年の企画は、僕の側からテーマを申し出た。「男女の性」という提案をしたことには理由があった。 映画館で観た作品の感想を、ロビーにいる武田さんに話しかけることが何度かあった。そうした中には、最近の日本の映画の中での女性の描き方について触れた内容もあった。それだけの理由で、テーマを選んでしまった。...
ようこそ現代ポエムの世界へ( ・෴・)
私誌東京
抒情詩の惑星
専門家や愛好家ではなく、すぐ隣にいる誰かに通じようとする詩
ことばと人間復興ー

挿絵:ぴき
「津山事件」馬野ミキ
確かに津山の承認欲求は強い
だが承認の強い人間をそのまま承認してあげればいいではないか
愛してほしいという人が愛されることは、まっとうなことだ
違う 実のところ、私たち頭のよい人間は頭の悪い人を差別している
クジラやイルカを食べてはいけないのは彼らが知的だからだ
では植物はあたまが悪いだろうか?
違う 私たち人間が知りうる「知的」の程度がその範囲だというだけだ
考古学の新しい発見により常に定説が覆されるように
津山は15秒おきにツイートしている
働いていないのだろう
私たちは誰も津山にいいね!をしない
それは津山が共感できるような発言をしないというわけではなく
私たちは彼をミュートした
居て居ない者にすることにした
15秒おきに*****と伝える人間と共存するのはつらい
「バニラ水滸伝」西村太一
もうすぐ昼が炊けるけど、その前に何か軽く食べたいな。お財布スカスカだけど、えーっと、200円と幾らかはあるな。バニラアイスで良いんだけど、出来たらジャンボフランク2本腹ごなしに食べたいな。無計画にお財布からはたいちゃうから、バニラかな。エレベーターの中でお財布の中見て、と。アイス店内で。レジを打ってもらいました。椅子に座っていつも通りのバニラアイス。先日どーのこーのと頭の中で喧嘩になっちゃったダンディなオジサマ辺りにアイスと言えばバニラですよね〜、なんてそろそろいつも通りのお買い物のお時間かな?いつも大体時間が一緒なんだけど。あたまが栄養スカスカはいっぱいになった。帰って卵かけご飯だ。店を出てタバコを吸っていたら、あら。来たんだ。水滸伝によると、これから108名の猛者がお店に向かわれる...
「洞の中」三明十種
店名《Red Zeppelin》*箱型
評価☆
地場の客引きに促され
店内は暗い、いやに暗い。
合皮のソフア。低い仕切り板。
薄い烏龍茶。crocs。強芳香剤。
手動の自動ドア。少年少女の船。
栓抜。観葉植物。東京五輪。
小さな話し声。八〇〇〇円。
すると帷の襞から
女がぬめつと涌き出てきて
よろしい、ですか、と
わたしは、ええよ、と
女の顔であらうあたりを
チヤツカマンで照らしてみると
女の顔であらうあたりに
洞は黒闇々茫洋として有り
偽物のPOP ARTを背にし
ほら、ほらみてみンさい、
座姿、パンタグラフ。歎異抄。
冷房の臭気。うがゐ薬。落下傘。
黒下着。浮き肋。鎖骨。静脈。
夜、されど夜、ひたすら夜。
女の首から上が
洞なのだからして、ほら、
わたしも首ごと吸引されて
評価☆☆
幼蟲のやうな球体で
店前に転がされてゐた。。
恭仁涼子の詩には、乾いた孤独が洗濯干し場のようにひらひら陽光を受けてひらめいている。明るい孤独とか、陽性の孤独とか、天日干しの孤独とか、矛盾する形容をつけたいくらいだ。
「銚子のキャベツ畑」という詩集最後の作品の全文を紹介する。
「冬が極まる」大井悠平
ちょうど良かった。
パーティーには飽き飽きしているところだったんだ。
お前もさんざん見てきたところだろ?
信じることの尊さと信じることの嫌らしさ。
今日から大人しく寝ることにするよ、
8時間たっぷりと。
誰のせいでもなかった。
とっとと帰れば良かった。
皆んな帰らないでくれとせがんできたけど。
それでも誰のせいでもなかった。
パーティーは続く。
やっぱり皆んなと居続ければ良かったのか。
誰のせいでもなかった。
どうぞ不義理な奴と言ってくれ。
ああ、冬が極まる。
「わが地名論 第11回 〈タクティクス〉とは何か」平居謙
「わが地名論」連載にあたって
詩の中に地名を書くこと。その意味を探ること。これは僕自身の詩集に関わりながら展開する「わが地名論」。この連載を通して〈地名とは何か〉〈詩とは何か〉を考えてゆく
「ビキニ・コンテスト」馬野ミキ
生成AIで作った画像が溜まったので
グラビアアイドルコンテストを開いた
自分は何人かいる審査員のうちの一人か或いは企画者かも知れない
性の商品化なんちゃらと言われないために、ミスターコンテストも同時に開くかもしれない
アリバイ作りだ
つーかじゃあ肉体労働は性の商品化じゃないのか、まぁいいけど・・・
水着、ビキニフォルダから画像を選抜していく
出身地、年齢、年齢は今大会の場合16歳から39歳までとした
賞金1000万円 その後の芸能契約等は無し
あなたの人生を変える時間です!
職業、身長、スリーサイズ、ブラのカップ
この辺りを画像編集ソフトで記入、想像していく時は一つの大きな興奮の波となる
数値化、言語化すること
画像は、今はネットで拾った外人の画像を日本人に変換させている
...
「有名な空」の感想 三浦果実
H子はメンヘラだけれども、とてもピュアなやつで、つまり私もピュアだから気が合うわけで、ピュア過ぎてしまうからだいたいいつもぶわあっと喋ってしまう。
「オーストラリア」詩:重兼徹 朗読:蛇口
重兼徹詩集 『新装版 爆発するゴロー/Life is Cuticle!』(やしの実ブックス)収録を、詩人たちがカバーする しげカバーズ 第1弾!
「築年数」吉田一縷
東京の西、といっても地図上では東京のど真ん中に府中という市がある。その府中市のすみっこに武蔵野台駅がある。駅から徒歩三分、駅ちか、バス・トイレ別、鉄筋コンクリート、築三十五年のアパートに橘麻子は住んでいる。
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