ようこそ現代ポエムの世界へ

私誌東京
抒情詩の惑星 


専門家や愛好家ではなく、すぐ隣にいる誰かに通じようとする詩
ことばと人間復興ー

扉絵:Kanon


6時31分、今日は実家へ帰ることになっていたけれど、まだ誰も起きてなくて、もう少し眠ることにした。起きてしまうと、ゴミを出したり、荷物をまとめたりしなくてはならない。

目を瞑ると、水に浸した新聞紙の文字がにじむように、気になっていたことの輪郭が少しずつ崩れていく。私の既読を待つ母の顔、未開封の郵便物、母親としての心配ごとも。

そして、ほどかれた毛糸玉のようにばらばらになり、朝になるころには別の編み目で編み直されているが、私はそのほとんどに関与していないと思う。

おそらく、どこからかツチブタがやって来て、私の頭の中にある蟻塚のようなものを掘っているのではないか。そこには、昔、3日で辞めた会社のロッカーに置き去りになった私物や、優秀な妹と比較する叔父の顔、子育ての後に待つ親の介護なんかが埋まっている。...

砂利を走りぬけ
郵便バイクを受箱へ寄せる
安楽椅子のパジャマ
その家のかつての長
窓ガラスはすべり
網戸の陰から一本の指が伸びる
「あれはなんだ」
「あれとはなんですか」
「あれだ あれ
電柱の横
ひかっている二本の柱」
電柱には鴉が一羽
この角度から
風力発電の風車は見えない
「あれはなんだ」
見えない
でもこの人は
ため池のような目で
二本の光を見ている
爪でアイスクリームを掘るほど
目脂をこびりつかせた目で
受箱のとなりでは
いつも
青空の先を見てほほえむ孫が
なんでもないを箒で掃いている





最近、猛烈に脇腹が痛く、
また肋骨にヒビが入ったかと病院に行き、
レントゲンを撮るも異常なし、
「神経痛ですかね」と言われ、
これは何だ、何のための痛みだ、と腹をおさえる。
たとえば、
結石が詰まって便所でのたうち、
救けてくださいと涎を垂らせば、
異物、濾過不全、霞ヶ浦と巡って結石の花が咲く。そこに観音も立つ。
1センチ未満、1グラム以下の石でこれだ。
お願い先っぽだけじゃねぇよ、胎児は一体何キロだよ、と見ることもできる。
あるいは左膝が割れれば、
祖父も生まれつき左足が動かなかった、
父も生まれつき左肺が小さいと、
そこに俺の血も見える。
まぶたの上を切った。
小指の骨を折った。
全部左側だった。
で、今回の脇腹も左ではある。
しかし、
何これ?
なんで俺がこんな思いすんの?
いつまで親の脛かじんだよ。

...

存在のそれほど苦ではない重さ
砂 砂 砂 砂
砂 の ひとつぶ ひとつぶの存在が
取るに足らないものとして、それでも
砂漠に吹く風は乾いていて、目に痛いらしい。

酒に飽きて
意識がどん詰まりになってきて
半日、ドラッグについて調べていた
53年間の人生でオーバードーズを二回したことがあるが
もう自分の意志では人生がどうにもならないという感じ
でもまだ生きたいと思っている

好きでやってることなので、時々我々仲間同士では、いつでも辞められるよう、無理するのは辞めよう言ってたし、場所も一カ月前からしか予約出来ないので、翌月の予定しか立てられない。初めは伊牟田耕児さんの追悼をしようということでゴーレム佐藤さんと、佐伯武昇さんと私ではじめました。
運動という名が付いているけど、運動らしきことは全くしていない。駄洒落的にアメリカの公民権運動を音でもじっただけだった(当時の事を知る方々のお話しでは、数十年前の公民館運動の名前の由来もたしかそんなだったそう。
昔の公民館運動のことは体験していないのでどんなことが起こっていたのか未だにわかりませんが、ネーミングが共通していたのは面白いこと)我々は身体を動かすのはともかく、スポーツも社会運動もどちらかというと苦手である。
...

ジャミラの故郷は地球
のフランスはパリから汽車で三時間
五十歳にして
日々の生活に老け込んでしまった母と
婚礼を間近にひかえた ひとりきりの妹
湖畔の貧しい村にひっそりと住んで
宇宙開発の事故に遭ったジャミラの墓も
そこにあった

水も空気もない星で
身長50メートル 体重1万トン
怪獣の躯体にまでなって
繋いだ生命
ジャミラは見えない円盤に躯体を折り畳んで
人類への復讐に執念を燃やした
りはしなかった

実年齢よりも年老いた母は
涙に曇った眼で両手を差しだし
ジャミラの人差指を頬に寄せた
妹は もうすぐ着ることになる
花嫁衣装を両肩にあてがい
兄さんと おなじ色の服よ
見開いた眼のままで微笑んだ
ジャミラは みぎゃあと ひとこと
なつかしい湖に霞む冷気が
生命にかかわるほどつらくなり
ウルトラマンとの闘いに

手応えのない
社会運動からの帰りに
コンクリ橋を
渡る

渡りながら
思ひ省みるのは
先程の野外講堂での
出口のない掛け合いや
可愛い丸書体の横断幕や
たなびく白髪と赤い鉢巻や
休日手当目当ての若者や
飽きてきている子供や
騒ぐ事務服の一団や
其処で
顕になつたのは
年金暮らしの逡巡や
条件次第の改心や
揺らぐ信念や
・
・
まばらな拍手は
帰り仕度に飲み込まれ
故郷の空は
相変わらず身窄らしく

アノオオキナ疫禍ヨリモ前カラ
アノオオキナ地震ヨリモ前カラ
アノオオキナ恐慌ヨリモ前カラ
アノオオキナ戦争ヨリモ前カラ
つながつているものが

手心を加えて出費を大きく見積もります。すると喫煙をする僕は食生活がどうしてもきつくなる計算になります。本日は晴天也にて素通りをなさる方々に恵まれました。ま、kさんのアドバイスでも聞いて渾然一体とさせておいて下さい。手慰み程度にシケモクも継続して溜め込むつもりです。夜はお腹が空かないようにとpray(祈る)するように、7時過ぎには薬を飲み、早めに眠るようにしながら、夜中に起きてしまっても一息入れてから再度布団に入ろうと思います。今月は食料品にお金を使い過ぎました。食事の前に、盛り付けた物を写真に撮っていました。遣り繰りにいくら頭を捻っても、胸算用では役に立たない事にも勘付きました。そろそろ意地汚さを出すかな。6000円もまとめ買いするのをやめて、パンの安いのを探したり、納豆をおかずにした...

小学校2年生の時である

当時は千葉県習志野市の津田沼という街で暮らしていた


菊田商店街というのがある

アーケードがあってどの街にもある様な、これと言った特色の無い商店街

そこにフェニックスというプラモデル屋があった

フェニックスの2軒先だかに薬局があった


今や大人もハマるガチャガチャ、子供の大好物である


薬局の出入口の隣に自分の身長よりちょっと短い一本脚に乗った古びたガチャガチャがあった


「これはなんだろ?」

全く気づかなかった、今日初めて気づいた


箱が3つほど横1列に並んでいるだけだ

そして「楽しい家族計画」とだけ書かれている

現金の投入口には「¥500」とある


とりあえずわかるのは僕の好きなガンダムでは無いこと

そして¥500である

普通のガチャガチャ5回も出来るの?!


なんだこれ?楽しい家族計画とは?

...

googleフォトの検索ワードに
おじさん
と打ち込むと
自分の写真がたくさん出てくる
もうおにいさんではないのだ

なぜそのようなワードを打ったか
おじさんを探してた

故郷の小さな町を歩いていた
いつも白いワイシャツ姿
でもおそらく働いていない
左手には使い古したビニール袋 中身不明
右手には晴れの日も雨の日も
差されることのないビニール傘
知らない人
周りの大人とちがうひと
変なおじさん

公園には入ってこないから
フェンス越しに見つめた
尾行したやつが言ってた
家は大きくて草ぼうぼうだと
家族はたぶんいないと
名字は◯◯だと
子どもはけっこう残酷だと

話しかけたら
エリマキトカゲのように
傘をバサッと開いて
追いかけてくるって
こえーっ...

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