ようこそ現代ポエムの世界へ

私誌東京
抒情詩の惑星 


専門家や愛好家ではなく、すぐ隣にいる誰かに通じようとする詩
ことばと人間復興ー

扉絵:Kanon


ジャミラの故郷は地球
のフランスはパリから汽車で三時間
五十歳にして
日々の生活に老け込んでしまった母と
婚礼を間近にひかえた ひとりきりの妹
湖畔の貧しい村にひっそりと住んで
宇宙開発の事故に遭ったジャミラの墓も
そこにあった

水も空気もない星で
身長50メートル 体重1万トン
怪獣の躯体にまでなって
繋いだ生命
ジャミラは見えない円盤に躯体を折り畳んで
人類への復讐に執念を燃やした
りはしなかった

実年齢よりも年老いた母は
涙に曇った眼で両手を差しだし
ジャミラの人差指を頬に寄せた
妹は もうすぐ着ることになる
花嫁衣装を両肩にあてがい
兄さんと おなじ色の服よ
見開いた眼のままで微笑んだ
ジャミラは みぎゃあと ひとこと
なつかしい湖に霞む冷気が
生命にかかわるほどつらくなり
ウルトラマンとの闘いに

手応えのない
社会運動からの帰りに
コンクリ橋を
渡る

渡りながら
思ひ省みるのは
先程の野外講堂での
出口のない掛け合いや
可愛い丸書体の横断幕や
たなびく白髪と赤い鉢巻や
休日手当目当ての若者や
飽きてきている子供や
騒ぐ事務服の一団や
其処で
顕になつたのは
年金暮らしの逡巡や
条件次第の改心や
揺らぐ信念や


まばらな拍手は
帰り仕度に飲み込まれ
故郷の空は
相変わらず身窄らしく

アノオオキナ疫禍ヨリモ前カラ
アノオオキナ地震ヨリモ前カラ
アノオオキナ恐慌ヨリモ前カラ
アノオオキナ戦争ヨリモ前カラ
つながつているものが

手心を加えて出費を大きく見積もります。すると喫煙をする僕は食生活がどうしてもきつくなる計算になります。本日は晴天也にて素通りをなさる方々に恵まれました。ま、kさんのアドバイスでも聞いて渾然一体とさせておいて下さい。手慰み程度にシケモクも継続して溜め込むつもりです。夜はお腹が空かないようにとpray(祈る)するように、7時過ぎには薬を飲み、早めに眠るようにしながら、夜中に起きてしまっても一息入れてから再度布団に入ろうと思います。今月は食料品にお金を使い過ぎました。食事の前に、盛り付けた物を写真に撮っていました。遣り繰りにいくら頭を捻っても、胸算用では役に立たない事にも勘付きました。そろそろ意地汚さを出すかな。6000円もまとめ買いするのをやめて、パンの安いのを探したり、納豆をおかずにした...

小学校2年生の時である

当時は千葉県習志野市の津田沼という街で暮らしていた


菊田商店街というのがある

アーケードがあってどの街にもある様な、これと言った特色の無い商店街

そこにフェニックスというプラモデル屋があった

フェニックスの2軒先だかに薬局があった


今や大人もハマるガチャガチャ、子供の大好物である


薬局の出入口の隣に自分の身長よりちょっと短い一本脚に乗った古びたガチャガチャがあった


「これはなんだろ?」

全く気づかなかった、今日初めて気づいた


箱が3つほど横1列に並んでいるだけだ

そして「楽しい家族計画」とだけ書かれている

現金の投入口には「¥500」とある


とりあえずわかるのは僕の好きなガンダムでは無いこと

そして¥500である

普通のガチャガチャ5回も出来るの?!


なんだこれ?楽しい家族計画とは?

...

googleフォトの検索ワードに
おじさん
と打ち込むと
自分の写真がたくさん出てくる
もうおにいさんではないのだ

なぜそのようなワードを打ったか
おじさんを探してた

故郷の小さな町を歩いていた
いつも白いワイシャツ姿
でもおそらく働いていない
左手には使い古したビニール袋 中身不明
右手には晴れの日も雨の日も
差されることのないビニール傘
知らない人
周りの大人とちがうひと
変なおじさん

公園には入ってこないから
フェンス越しに見つめた
尾行したやつが言ってた
家は大きくて草ぼうぼうだと
家族はたぶんいないと
名字は◯◯だと
子どもはけっこう残酷だと

話しかけたら
エリマキトカゲのように
傘をバサッと開いて
追いかけてくるって
こえーっ...

七年前に一日だけやらせてもらった個展を
同じく練馬区立美術館・区民ギャラリーにてお盆に4日間開催できました
「好きな絵を描いてよい 馬野ミキ個展」
搬入と搬出を含めると計6日間
会場は一日4000円で借りられます
公共の施設なので安いですが競争率が高く、お盆しかとれなかったわけです
資金はクラウドファンディングを中心に募ることが出来ました
4日間の来場者は230人前後
その搬入/展示の様子を記録しました
あえて強い演出や編集をいれていません
寝る前などにどうぞ

ネオンのねじれる陋巷で
あなたは書店店員です
後ろ手にしばられても
赤い花の綻ぶ瞬間を売りさばく
ことばがことばでありうる国で
あなたはことばを
ことばのまま売りさばく

私も まぁ書店店員です
この国では
誰もことばを買いません
口から昆布が垂れます
目から飛び出すひまわり

郵便バイクにまたがって
私も書店店員です
ことばがことばでない国で
白地に赤丸の旗で
ことばの束をくるめば
売れる日もあります
書棚には声の抜け殻
海風がさらっていく
たったひとつの接続詞を

ががんぼの影が
最後のことばを持ち去ってから
私は地平線を売って食べています
あなたの国で
赤い花は何円ですか




心に掛けていたものは漂い去り
私には紙屑の山だけが残った
来たときには何一つ持たず 去るときには
自分がまだ自分なのかさえ分からない
海へ深く沈み 呼吸の感覚も忘れた
光を背にまとい 忘却の果てにあるものを
巻き上げて ひとつの雲にする

私は灰色を選んだ
かつては灰色が私を選んだ
影のなかには私の過去が詰まっている
けれど私にはもう未来がない
紙切れにも劣らぬほどばらばらで
黒い文字をまとったまま
そのとき私は この一生をどう語ればいい

頭から暗雲へ飛び込み 灰色で
臆病も弱さも覆い隠す
もう誰も私をそう呼ばない
足を踏み出し 雲の中心まで歩いてゆけば
そこもやはり雲だった
訝しげな視線をすべて外へ締め出す
灰色は保護色だ

空の暗雲はますます増えてゆく
なぜだろう
私の亡骸が地球じゅうに散ったのか
それらが巨大な灰色の雲を織り上げ

25連勤が終わって21時42分に家に着いた。数週間前に会社近くの駐車場で拾い、鍵入れにしたパチモノの革の小銭入れから鍵を出す。拾った時、中には723円入っていた。徹也はその金で晩飯を食った。このくらいの悪事がちょうどよかった。「東京」と書かれたキーホルダーのついた鍵で鍵をあける。食器用洗剤で手を洗い、パソコンの電源を入れた。fpsゲームを立ち上げ、冷蔵庫から缶コーヒーを取り出す。よし、殺してやる。ログインしてガチャを回すと、二回目でボックスが七色に光った。眩しいほどのエフェクトの後、でかい音とともに欲しかった水着のレジェンドスキンが出た。さっそくキャラに装備する。徹也はためつすがめつ眺め、トレーニングルームに籠った。

時計になりたかった子どもが
今では振り子時計の部屋にいる
もう魂も蒸発しちまったっけど
一秒に一粒、泣く

それであの長針や短針は
ほそくそぞろに
錆びている 錆びて

秒針で咽を突きたかったけれど
振り子時計には
秒針が無くて
やっぱり自分が
時計にならないと
壊せない

振り子は
ゆっくり、ゆれ、片側へ
ゆっくり、ゆれ、もう片側へ
子どもは
一秒に一粒、泣く

子どもの泪は
とてもとても透明
それで
誰の目にも見えない

この長方形のなかで首を括る日の
あとも

誰も目にも 見られない


女が言うことは寒い、眠い、腹減った
広島名物カープ、ソース、ブス
犬も歩けばヘラにぶち当たる
ジジイの点滴もオタフクソース

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