私誌東京

抒情詩の惑星 

人間復興ー

マスクのなかの声と言葉を

ごく一般のフツー人の、胸に
通じる詩、言語、表現力を提示していこうとする態度がこのサイトの趣旨です。
2021年10月1日創刊
11月の募集テーマはカ行のものについて。


イラスト:ぴき

円の外にいち早くアクセス出来るのは言葉だろう
「いるのかい?大丈夫かい?」
コミニュティの外、三角の外、それは森の中とも言えるかもしれないし、海の底なのかもしれない
豊洲のタワーマンションの高層階、という場合もあるのかもしれない
円が狭まってくる
こっちだって必死だよ

ここで踏ん張る

なんれにせよ、いち早くタッチ出来るのは秒速330mのそれなのだろう


三角形

それでは、いろいろな三角を見ていきましょう

机に置いた2つの三角定規
鉛筆を軸に回転させるて円を描く、これを社会と定義してみると...
縁になる
気をつけてね?そこに触れると痛いみたい

私と配偶者と子供
仕事と私と家庭
父と母と相続税
家族と社会と税金
駅と街と再開発
朝と昼と夜
グッチとヴィトンとモンクレール
チンコとマンコとアソコ
犯罪と貧困と渇望
夢と現実と希望
...

ある日、男が蟹を届けた。
男は玄関のチャイムを押し、
宅配便です!
と叫んだ。
ダンボール箱には蓋がなく、毛蟹が丸出しになって
あたしに捧げられた。

あたしは毛蟹を持て余した。
どう食べるのこれ、詰み。
YouTubeで解体の仕方を検索した。
その通りにやりながら、
蟹味噌をスプーンで掬ってちゅーちゅーした。

一度海に潜ってごらん。
男があたしの肩に手をかけていう。
魚もいる、蟹もいる。
きみもきっと思うよああおいしそうだなって。
羨ましくはない?

羨ましい?
とんでもない。
あたしはおいしそうなんて
値踏みされて
消費されるのはごめんだわ。

値踏みされて消費されて解体された
あたしの蟹。
蟹を運ぶ男と
受け取り続けるあたしとの戦い。

あたしはそれを弔い合戦と名づけた。



こんばんは、椿美砂子と申します。詩を趣味で書いております。馬野ミキ様からある日TwitterのDMて叙情の惑星で詩について書いてみませんか?とお誘いが来ました。
勿論、二つ返事でOKですと返しました。馬野ミキ様とは夏に大久保のライブハウスで初めてお逢いし、私は馬野ミキ様への第一声がかっこいい、でした。その前日は日本現代詩人会の会合があり、新潟から東京の実家に帰省してたんです。歌人の秋月くんと前日新宿で逢い、明日は馬野ミキさんのライフに行くというので私も連れて行ってと便乗しました。その日地下のライブハウスで朗読や音楽...

金があればおごる
金が無いからおごれない
だから金をくれ
働く 働け 働いてくれ
みんなの楽しい世界を壊さないように
働きたくない いや働きたい
働いている
話せばわかるはず
人が嫌いな人間はこの世にはいないから




ロバートDEピーコ

昭和の頃にはおじさんの半分は休みの日は上半身裸で過ごし
瓶ビールを飲んでプロ野球を観て
親戚の集まりから飲酒運転で帰り
次の日の昼に事務の女性は尻を撫でられていた
繁華街には目で見てわかる暴力団がたむろしていて
家族はそろってご飯を食べ
テレビは叩けば直り
ファミコンは息を吹きかけると動いた
不良少年はなるべく太いズボンを履いて
不良少女はヨーヨーを持ち
お化け煙突がみえる駄菓子屋ではじめての万引きをおぼえ
誰のものかわからない土地や建物で待ち合わせ根城にし
用水路にはヒルがいて
親に買ってもらったものを無くすことは大事件で
せかいには怖い人たちがたくさんいたから目を忍んだ
どの町にも1人紫色のパーマをかけたおばさんがいて
どの町にも1人変なおじさんがいて
どの町にも1人関わってはいけない3つ上の先輩がいて
...

『健やかに生まれて十代で自分を構成するなにかのどこかが壊れて時間が過ぎ、その個所を修復しようと自分と向き合ってしまったが為に飛び降りや首吊りという終わりになってしまう人がいて、私は自分と向き合うという危険な行為を避けて爆弾を点火させずに生をやり過ごそうとしている卑怯者のひとりだ。

自分に纏わる死を嫌い他所で死ねという大勢に囲まれ、自分もそれであるという自覚もあまり無いまま社会性と生まれ持った倫理に八つ裂きにされながら、なおどうにかの不時着を人任せにした。

自己批判に自惚れた後、驚くほど滑らかに外への攻撃に発展した自分の心の動きに気付いたか。

私は人を殺している。

殺した人間の返り血のシャツを毎日曜洗濯しまるでそれが無かったかのように死人と遊びに出かける。

...

/皆既月食見たかい/

皆既月食にともなう、なう

442天王星月蝕あり。

蟻んこの月面着陸neu

イチゴかわいいアポロ号Me


「Gsp BIG prefecture」
岐路に立つ操の月
フェアトレードする襞
オーガニックムズムズ
綿花の海におちたいな
indigo blue の詩
反天地に蹌踉めく
kick outで滝見頃
飛蝗が超える高い山
トノサマの丁髷に受ける桔梗の紋
固く結ばれた阜部に恥部にカカオニブ


/糞ほんとうのことはいわんでくれるか草/
くそおもんない

『子供の肉は柔らかくて、飽和した脇腹とか、膝の軟骨が愛おしく思い、人間を覚えないでほしいと思った。
ただの草原を下っていた時、凪いだ知らない草に足を刈られる。
そこで膨らむ血は流産した母親の、私はいなかったそこには、悲鳴しか聞こえなくて、それは誰のもの?
我が子を街路樹に吊り肉を削いで冷蔵庫で4ヶ月熟成させ皆で七つになったこの子を祝おう。
皮は小太鼓に、保存した頭髪はショートケーキに植えよう。
笑顔が重なり、私とお前は一生ものだね。
骨に懐く犬。
秋のやわらかい午後。
朱に染まった私達はあの子のものだから、父や母や妹や友人や先生や、汗の染みたぬいぐるみ、
止まってしまった時計は電池を換えると動いた。

愛してたよ。

いつも踏切を通るとね、喫茶店の窓から楽しげなお姉さんたちがこっちを見るんだ。
声が聞こえる。
...

砂を
噛むような孤独が押し寄せる
午後四時半
水道水を公園までチャリでいって飲む事に意義がある
そういってチャリで父は多額の借金とともに消えた
家は雨戸をしめたまま
もっていけないものでごったがえした

なつかしいなあ
あの頃にメガマックはなかったけど
取り戻そうとする絆みたいな期待感は子供たちやそれぞれの大人たちの
勝手なベクトルで存在していたのだった

だがどうだ
網戸はやぶけたままで
庭木はぼうぼうに二階まで背をのばしてる
うえきばちはひからびて倒れ
金魚はねこにやられてしまった

お葬式の費用はガソリン代とたったの一時間
川に流してみる
潮の満ち引きの深い荒川の高架下でJRがとおるたびに
絡まった糸のような水面が反射する

ばいばーい

ばいばーい




〇現実に生きているということ
詩人が詩を書こうとするときは魂が舞い上がったり地獄巡りをしたり、尋常ではない世界に入り込むことも多々あるのだが、この詩集はそういった心理的な別世界への指向はなく、現実の枠組みの中で軽やかに思考している詩である。毎日生活するために歩く足と、思考をアウトプットするペン(またはキーボード)を持つ手、それが等身大で見える詩集だ。特に冒頭の「シの本」と最後の「裏にわには」の2作品では、夢想の中に詩があるのではなく、平凡な日常の繰り返しの中にキラリと光る詩が潜んでいることが描かれている。
...

甘い物を食べると
耳から音符が溢れるのが止まらなくなる
ひとがいました。
そのひとは

甘い物からの逃避
(例えばおみやげのクッキー配りとかいうテロ)を
恐れながらも
大胆に
今日もウクレレを奏でていたそうです。

ふと、耳からの音符
これをどうにか譜面に起すことができれば
自分の音楽活動に活かせると思った
そのひとは
甘い物をコストコから根こそぎ
ウーバーイーツの配送料にも構うこともなく
テーブルクロスがシワになる程
並べて

いざ実食
というときに
目の前の甘い物から
ぽろっと
あ い が落ちました。

ま もの
まもの
目の前の魔物の群れに
そのひとは慄き
でも食べ始めると止まらず...

「抒情詩の惑星」2021.2022「The Planet of Lyrics」2021.2022

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