私誌東京
抒情詩の惑星 

ことばと人間復興ー


地球最後の日/リコ


駆け抜ける
空へ

いぬ
純粋な

空色、
空色の
君のたましい
傀儡であって
傀儡では無いよ
けっして
機械仕掛けの
純粋な欲

春の日差しの中を

君を縫い付けようか
僕の命に

歓びだけに忠実
優しい蜥蜴のような
右目の青
愛を知らず
愛そのもの
視えない魂
光の中を駆け抜ける
透明な犬

いぬ
笑うような叫び
いぬ
叫びのような笑い...

入国審査の顔認証で、テコズル。
「僕です!本当の僕です!」
と眉間に皺を寄せて、大きく目を見開いて頑張り過ぎで、本当の顔とかけ離れて行く。後に中国人?の列。

遥か昔、誰もが何処からか来て、何処かの国に混ざって行った。
襲ったり、偽ったり、貢ぎ物をしたり、それぞれの努力をしただろう。
僕もカメラの前で、何か言おうと考える 。

今回は汚い、辛いのそれですので、ご準備ください。

話は長くなります。

24ぐらいの時だと思う。
入墨を入れました。

我が身ながら、なんか良くわかんなかったの。あいつもそいつもあんな奴も、とにかく皆んなして入墨を入れたの。

あんまり言いたく無いけど…

これって誰が読んでるか特定出来ないからね。

俺は俺でふくらはぎに入墨入れたの。

スタジオに行くわけ。「ふくらはぎに七福神の布袋様を入れたいんです!」
布袋様が好きなんだよね、キャラクターとして。

怒られるわけ、激しい剣幕で初対面のその彫師に、すっごかった。
「お前よ、神様は心臓より上に入れるのがスジだろ?」
すっごい怒られ方したの。
「なんで初見で?」「神様?」「胸より上に?」

なんなのこいつ?
そんなルールあるんだ…
最初に言ってよ。

...

自転車を置きスーパーの入口を目指していた
前方を小学4年生くらいの女の子が歩いていた
言われなかったら気づかなかった

「お嬢ちゃん、くつひも、ほどけてるわよ」

すれ違いざま
おばあさんが言った

女の子は一瞬立ち止まり
こくん、と頷いた
だがその場でしゃがむことはしなかった
むしろ歩く速度を上げて 店内へ
おばあさんは不思議そうに見ていた

ただならぬ気配
びゅらびゅらと 足もとで揺れるくつひも
いつまでも
結ばずに
そのまま人類の進化の図のような早急さで大人になってしまうんじゃないかというほどの頑なさで
女の子は
どこかへ消えた

あの子が安心してくつひもを結べる場所はどこだろう

ちょっと恥ずかしかっただけかもしれない
小腹が空いていたのかもしれない
ほどけたくつひもは自分で結ばない主義なのかもしれない
すべて気のせいだったのかもしれない...

「おれの土地」とかヤバめな幻想吐いてるやつには
お薬分けてやるぜ

4階の甲州街道沿いの矢面で、
頭の中のノイズと戦っていた。
最近自分なりに用事をパパパッと済ましていた。雨が降りそうだったから、部屋のカーテンの隙間から常夜灯の真四角いような側面が少しも濡れて無いな、さ、行かなきゃと雨を避けて行動する。
虫にも五分の魂どころか、完璧に脳が有るらしくって、大好きな家グモちゃんが、この前から部屋にいるカメムシの赤ちゃんを食ってくれたみたい。
それはそうとな この雨は まいいや とシェフが言う。
4階で静かにしていると、なんだか雨に紛れてあのお店が全てを大掛かりな機械で細かく砕いてかき混ぜて、ポタージュにしている。
シェフが又雨を眺めに少し空を見に入り口からみあげて、
それはそうとな この雨は まいいや
...

ガガリン団地に住む少年はいつも遠くを見ている
雨の日と晴れの日と曇りの日があり
遠くを見ていると負ける気がしない

ガンギマリの開かれた目 ゆっくりハクナマタータ
17時過ぎたから死にたガールにおかゆを作り
生卵生過ぎて殴られる

オセアニア・カナカ族の鼻の穴に ミキプルーンの苗木
完遂した100年後 あなたにとってのガスマスク
神がサイコロを振り過ぎて 割と好きにされる人間
僕たち私たちは さえずりが丘中学のひまわり学級出身です

冷たい水をつむじに受けとても発毛を実感しました
それは私を興奮させました 充分に充分です

焼き鳥の看板が逆さになってて じゃあ鳥が私たちを焼くのですね
電気あんまを幼き頃 いとこのお姉ちゃんにかますのはカルマ
お前みたいな妹がいたら性癖曲がっちまうよ 出家しろ
図書館で30代後半独身男性が委託でバイトしてたら優しくしろ
かわいい系男性Vtuberのお尻を追っかけ回す それは詩人にとっての矜持





紅白に出たら説明がつく
ずっと俺を誉めてくれてたお母さんが正しかったことが証明される
鳥取の親せきがミキちゃん すごいがん と言ってくれる
芸術に理解を示してくれるけれど
そろそろ現実をみないかね?と言った恋人のお父さんが
腕を組んでなるほどと笑ってくれるかも
夜中にギターを弾いたりしてすみませんでしたと
アパートのとなりのへやの人にお寿司を持っていきたい
この春に高2になる別れた息子にとって
人生を肯定する材料が増えるかも知れない
俺は紅白に出たい
社会に適応することだってとても大事なこと
印税は地上の八十億人で分けよう
1人あたま21円くらい

俺は紅白に出たい
それだけですべて叶う
とてもかんたんなこと。

私があいこんとして活動するきっかけは…
元カレに振られたことだった 笑

2ヶ月しか付き合っていなかったけれど、この先も一緒にいる相手だと思い、特別な人にしか話さないと決めてた精神疾患をカミングアウトした。

最初はそれでも好きでいてくれた。

ただ段々と不安になってきた彼は、私を公園に呼び出し
「受け入れられない」といきなり突き放した。

去っていく彼、ひとり公園に残された私。

公園ではしゃぐ子供たち、楽しそうなカップルがいる中、私は体育座りで静かに泣いた…

こういう時はSpotifyの音楽を聴き漁る。

そこで流れた曲はYoshiharu Takeda "Bliss of Landing" だった。笛の音、ハンドパンの音で奏でられる素敵な世界。
...

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