「蛹に似て非なるもの」かわいあやの
言葉は武器に
知識は盾となる
そんな時代だから
口を噤んで
鼻歌を唄った
瞳の中に広がる羊雲の群れ
あの空を泳ぐためには
心を空っぽしなくてはいけません
あの空で泳ぎ続けたいのであれば
魂を掴んでおかなくてはいけません
冬空を泳ぐ凧のように
風のない世界ならば
寝転がっていましょう
アスファルトの上
優しさを継ぎ接ぎ
目には見えない幸福を
布団代わりにして
意識は螺旋階段を降りていく
足音と心音の区別がつかなくなる
眠りの扉の前に立ち
漸く気が付くのだ
魂を掴んだままでは
扉の向こうへ行けないことに
見えないものばかりを探していたら
何も見えなくなったみたいに
今では目も鼻も口もない
瞼の中に吊り下げたままの
星のビーズは