「ギンギンのMaxmara」 ななりん
2025年01月12日
大人になれば
バブルの頃に流行った
Maxmaraの100万超えの
ギンギンのテディコートを
自分の給料で
普通に買えるようになると思っていた
けれどもそんな未来は訪れず
郊外に等間隔に並ぶ
ハードオフやセカストで
好きなブランドの新品タグ付きの
ワンピースを見つけては
喜んで着ている
靴は大体木更津アウトレット
好きな服の系統も価格帯も
一生LUMINEで止まっている
節約している専業主婦の友達も
子供にお金がかかるから
自分の服はメルカリで買うと言っていた
幸せの形が変わったといえばそうだろう
だけど何となく寂しい
ショーウィンドウで素敵なワンピースを見つけ
1か月アルバイトを頑張って
やっと1着お迎えできた時の喜び
1着を本当に大切に着ていた
買うというよりは
お迎えという言葉がしっくりした
ファッションに対する情熱
ジャンルは違えど
みんな男女問わず
ファッションにお金をかけていた
かけられる余裕があった
私もメンズのファッション誌さえ読んでいた
メンズ誌の表紙に
ブラックソウルを信じて
トランスフォームしろと書かれていた
全く意味はわからないけれど
何か凄いエネルギーは感じる
あの時代が懐かしい
Maxmaraの100万超えの
ギンギンのテディコートを
銀座の路面店で
いつかお迎えできる日を諦めない
都会をシャンとした背筋で颯爽と歩きたい
愛犬ももちろん一緒
素晴らしい服に相応しい人間になるために
生活を諦めない
今は少し休んで
また
ハードオフの服を着て働こう