「バリバラ日和 ー砂浜の道を歩きながら」 TASKE
人間、譲れない物もあるけれど
お互い、譲り合う気持ちも大事
それは2011年初めだったか mixiボイス
twitterのような機能の書き込みで見つけた
バリバラの前身番組「きらっといきる」
どうやらNHKの番組らしい 日本放送協会
Education television
障害者にスポット当てた内容らしい
当時、ネット環境があった頃だったので
検索してホームページへ辿り着いた
川柳を募集してたので試しに応募してみた
数日後、なぜか知り合いから電話があった...
かつて下北沢駅が地下化される時に浮上した
都市計画補助54号線反対デモで知り合った
あの人が何とNHKのディレクターだったのだ
そんなこんなで、久々にお会いする事に。
その頃、ちょうどとある美大生から都電荒川線で朗読する企画に誘われてたので、折角なので取材にいらして頂く事に。
その企画は川柳と同じくチャラになった。
何やら自宅まで取材に来るという話で、当時の同居人と意見が纏まらなかったので断ったのだ。
恥ずかしながら自分が見た「きらっといきる」は当時番組内でお笑い企画だった頃のバリバラやSHOW-1グランプリとかだったので、それまでてっきり障害者のお笑い番組なのだと勘違いしてた。
でもそれから1年ちょいが経った頃、そのディレクターさんから再び電話が。
何やら「きらっといきる」が終了し、例のお笑い企画のタイトルで新たな番組を始めたのだとか。
で、90年代の活動初期に今は無き下北沢駅南口広場とかでお笑い芸人もやってた僕にSHOW-1グランプリの話が舞い込んで来たというワケだ。
ちょうど以前よりも少しだけ生活が安定した頃だったので、挑戦してみる事にした。
やっぱ人との繋がりって大切だね
...と同時に
ひとりひとりを見抜く力も大切だ
勿論、高次脳機能障害の孕んだ難聴なので、誰からでも電話とかが来る度にその都度悪戦苦闘してる。
予選VTRを撮る為に下北沢で再会
その日にネタを書き撮影
カメラへ向かって意気込みを熱く語り応募
予選通過!よっしゃー!
夏に秋に1人2役で難聴コントを練習
準備OK!初めてNHK大阪放送局へ
11月に収録、12月7日に放送、初出場の第3回
「SHOW-1グランプリ2012」
結果、本番中、突発的に発生した首の痙攣に見舞われ、何とか演じ切るも7組中5位に終わった。
順位よりも自分に、障害に負けた...
幾ら台詞覚えて練習してても
意思とは関係なくあの爆弾に襲われたら
脳味噌が揺れ動き目眩がして
一瞬にして何もかも無駄になってしまう
出来る事なら最後まで
真面な精神状態で演じ切りたかった
屈辱以外の何者でもなかった
もっと時間が欲しい
なるべく緊張しない方がいい
軽々しく芸人と名乗りたい
どんなに努力しても乗り越えられない壁
飽くなき挑戦 越える為に今も生きてる
2013年はリベンジの為の年だった
ネタ磨きや病院でカウンセリング
精神安定剤や睡眠薬を処方して貰ったり
生活面とのバランスなど
アクシデントの元凶は心の乱れが原因か
出来るだけ保てよリラックス
その年、番組には3回出させて頂いた。
6月28日
盲目の漫談家・濱田祐太郎君と8時間ネタを競い合い、5分に縮められた前代未聞の企画、バリバラニュース内の「8時間お笑い耐久レース」
カットされたけど、松本ハウスの御二方によるインタビューに「僕、アドリブが苦手なんですよ〜」と言った時、同じ控え室で遠くにいた濱祐君に「ウソつけ!」とツッコまれたり、ステージで片言の手話ネタとかもやってお客様を笑かしたのを今も覚えてる。
11月8日
高次脳機能障害をテーマにした
「お悩みランキング 〜高次脳機能障害編〜」
アドリブで口にした
「空気が読めない、時代が読めない、SHOW-1グランプリの今後が読めない」に繋がる形で
11月29日
初出場した第3回のネタVTRを使って頂いただけだけど「SHOW-1グランプリ傑作選」が放送され、同時に第4回の予選出場者募集告知も始まる。
で、予選に応募通過し、翌年2月に収録し3月7日、14日と2週連続で放送された
「SHOW-1グランプリ2014」
少年の頃、漫画家を目指してた事もあり
画力を駆使したフリップ芸で見事に優勝!
この瞬間、リベンジに成功した!
そしてバリバラドラマ「悪夢」へ出演させて頂く運びとなり、その撮影の時期に第5回のSHOW-1の開催が決まり
8月1日
「SHOW-1グランプリ 2014傑作選」
年に2回もやるんかい⁈と思いつつも39歳、三十路最後の舞台を目指しドラマ撮影の合間を縫いながらネタを考え、何とか予選通過。
10月に雨の大阪大学の学祭の大講堂で収録、11月14日、21日と2週連続「第5回SHOW-1グランプリ in 大阪大学」でこれまた見事優勝、番組初の2連覇を果たす。
やったぞー!!
番組初の2連覇!!
たかだか2連覇 されど2連覇
まぐれじゃない これも実力
時の運だろうが 運も実力のうち
俺なりに努力で 勝ち取った結果
NHK...New Hero King of Poem...
瀬戸内海に浮かぶ 小豆島南部にある弁天島
引き潮と共に現れる砂浜のエンジェルロード 架空の恋人と手を繋ぎながら
中余島、小余島、大余島まで共に歩く
偶然かも知れないけど
かつて2000年春に
「なかよしま」という曲を作って歌ってた
当時、ライブで好評だったのは主に
「ス・テ・キ」
「半分還暦」
「なかよしま」の3曲だった
お笑いもやれば詩の朗読や音楽、司会もやる
4足草鞋の挑戦
覚えて忘れ繰り返し 少しずつ立て直してく
譲り合い、バリバラ日和
12月6日に半年前から決まってた、四国は香川県さぬき市で高次脳機能障害の講演会が開催され人生初のゲスト講師を務める。
「ヤァ!ヤァ!ヤァ!TASKEがうどん県にやって来る! -高次脳機能障害と友達になろう-」
果たして、俺は友達になれたのか?
なるべく焦らず、慌てず、急がずに
少しずつ多様性を理解し受け入れる
ひとりひとりが生き易い社会を作る
笑いの絶えない毎日過ごしたいから
前5日の夜に、高松市内のホテルのテレビでバリバラドラマ「悪夢」を見た。
この間までハウス加賀谷さん、あべけん太君、片山真理ちゃん達と作り上げて来た思い出の映像を...
講演会のちょうど1週間後に迎えた
3分の2還暦、四十路突入
これからも色んな島々を渡り歩きながら物語はこの先も to be continued...
交通事故から25年と4ヶ月後
病院で初めて高次脳と診断された36歳から
その頃までが最も人間らしく
生きれた時期だったのかもと
障害は治らないかも知れないけど
少しでも共存、そして、
自分自身の壁を超えて行きたい...
いつも心にバリアフリー精神を
障害も知らないより知ってた方がいい
自覚症状もハッキリさせてた方がいい
少しでも可能性を見出したい
もっと出来る事を増やしたい
これからも砂浜の道歩んでく
当たり前には行かぬ運命(さだめ)を
時代が足音を立てながら進んでる
多様性とかSDGsもいいけれど
理解し合える心がなければ実現出来ない
だから、もっと、もっと、一心鏡の如し
Touchingで
Avant-gardeで
Soulfulで
King of Poem
Everlastingな道を歩み続けたい...