「マルゴ詩」 もり
スマホのカバー
かわいいの買っちゃった
でも 汚れたら嫌だから
カバーのカバーをつけようと思って
もっとかわいいの買っちゃった
でも それも汚れたら嫌だなぁって
だから カバーのカバーのカバーを
つけなくちゃって
もっと もーっと
かわいいの買っちゃった
来月のお給料が入ったら
カバーのカバーのカバーのカバーのカバーのカバーのカバーのカバーを買う予定
とびっきりかわいいやつを
え? いちばん最初のカバーはどんなのだったかって?
んー、、、忘れちゃった!
イベントの告知の告知の告知の告知の告知の告知の告知の告知の告知の告知を
本日の21:00に、します!!
イベント自体は3年後あたりにやります! ちぇけら!
ねえ、
なんでマキビ詩をまくの?
自ら遠ざけるの?
返り血を浴びずに
遠くから
スコープを覗いて 撃とうとしているの?
丸腰の
詩を
ことばを ください
フォロワー数が -20の あいつに
誰にでもできるカンタンなお仕事ができなかった
あいつに
マンションの建設予定地で 風に揺れる たんぽぽには
8回生まれ変わっても なれない
あいつに
あいつに
あいつに
ください
くれ
よこせ
ね 子どもたち
もうここでは
足音を殺して
忍者のように 歩かなくてもいいんだよ
下の階に住んでいるのは
マントル
だけだから
宇宙へ行けば 無重力
持ってる札束の重さなんて 関係ない
たったの一枚だって 降ってはこない
表彰台に上がっている あいつも
地べたを這いつくばっている あいつも
舞い上がる
ただ 舞い上がる
ここを宇宙に変える忍法
そのための修行
ロケットみたいなおちんちん
いちばん奥に当たる 声
つまりは
振動の
ようなもの
壁に映った
影は
バンザイしているのか
"Hands up!" させられているのか
ガチャガチャを回したら
常温の太陽が出てきて
それを開けたら 太陽があって
その中には また太陽があって
くり返しているうちに
ぐんぐん熱くなった
いちばん小さな
正露丸くらいの大きさの太陽が
今 きみの手を離れ
ゆっくり
舞い上がっては
発光を はじめる