「人妻のビール」POGE

2024年01月19日

一口飲んだだけ
というか
泡を飲んだだけ

苦いビールが
若い記憶を
蘇らせる

缶ビールを
回し飲みして
好きな人の
となりで花火を
見上げて

浴衣を着ている
私のそばで
花火より
君がきれいだと

歯が浮く台詞も
花火の下では
素直に受け止められて
照れたりした

今帰りを
待ちながら
あなたの姿を
想い出してみる

おぼろな姿は
夢の中のようで
今ある毎日も
現実感がなくて

ひとりのビールの味も
よくわからなくなる







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