おとなってじぶんをはげますようにいうよね
原発がはねて参加したある集会で大人たちはこれからのことを話し合っていた時々、声を荒げて
誰にもわからないことがあった雲のなかを進むような日が続いていたあの日から眠さを感じない眠気のなかで大人たちは話を続けていた誰も誰の話も聞かない話を
7歳の子どもにはそれが自分を鼓舞するように映ったらしかった
誰もがひとりだったそれと気づかずにひとりだったひとりが大勢集まって肩を寄せあい自分を励ましていた
NOTEより転載
石渡紀美