「岐阜とホワイトゴリラ」タタクーク
2025年04月30日
昼下がり陽の光が窓を伝って知恵遅れに降り注ぐ。
怒りは自己嫌悪を呼ぶ。
能面か般若しかないのはダメだと思う。
どうしてこうなってしまったんだろう。って分かっているだろうに。
15年前、学校を家を街を火の海にすれば良かったのだ。
祭りの祭壇で包丁を突きつければよかったのだ。
猫背で貪るように殺すのだ。
死んだ。少年は勝手に息を引き取った。
残念ながらその時指向性マイクの電源は入っていなかった。
わびやさびを感じさせることなく消えていた。
教えてやろう。
そのカセットは伸びているんじゃない。
切れたのだ。
バクバクバクバク心臓の動悸のリズムで歌を歌う。
息の長い自殺だ。
いいか。
視力はもうないんだ。
くさいざるそばを食べながらキックボードをこいでいると、後方から神の死体が入った骨壺を持った少年が迫ってくる。
私のスピードは時速2キロなのに対し少年は時速2.5キロだったから徐々に距離を詰められた。
私は少年の服をすべて脱がせ、神の骨で彼の尻を前方の足の付け根をそっと撫でた。
完全勝利である。
そしてダイエットコーラを頭からかけて逃げた。
太陽の光もといスポットライトが少年だけを映し出す。彼にはすべての幸福と蟻が集まるだろう。
ベルトコンベアーになった気分はどうだ。運ぶ気分はどうだ。
選ぶ権利を剥奪されありのままを受け入れざるを得ない気分はどうだ。
体の穴という穴から犯罪。
君の体臭は殺す動機と無力だけを醸している。
お花がキラキラキラキラキラキラキラキラしているのが憎いだろう。
君は地面に唾を吐くがその瞬間地球の重力は超スピードで逆さまになり君の唾液は君の顔にかかる。