「毒唱感想文・村上春樹『ノルウェーの森』」ヒラノ

2023年06月29日

ノルウェーの森を最初に読んだのは、板橋警察署だった
お母さんの差し入れ

返却されなかった
そうして官本は増えていく
警察はだらし無い、許しがたいほどに

2回目に読んだのは今年だったかな?どっかの留置所

上巻、下巻でイントロとアウトロが噛ませてある
時系列的にどちらが過去の発言でどちらが現在の発言なのか?
とても興味深く読了後も余韻が残る

この構成は今のディズニーに買収されたマーベルコミックスの映画の組み立てにも見られる

タイトルのビートルズの曲は当時まだ僕は自発的に聴いた事は無かった

作品内で、

ヒロイン直子の施設でのお姉さん役となるレイコさん

レイコさんもまた施設に収容されている心の病気だった

レイコさんがバランスを崩したエピソードはこう書かれてある

音大の生徒であったレイコさんはアルバイトで13歳の女の子のピアノの先生となる
綺麗で賢い女の子だった
ある日、練習中にレズビアンの関係を生徒の女の子から持ちかけられた
レイコさんは拒絶した

その翌日からレイコさんは逆にレズビアンの関係を未成年に持ちかける女と街中に喧伝される

結果、レイコさんは心が壊れた

なぜそうなったのか?
成績優秀な生徒というのが噂の信憑性の担保になったのだろう

中学1年生が音大生をハメたのである

僕はこのエピソードがスっと飲み込めた
似た光景を見た事がある

それは、

代田という教員が小学校5年生の時に赴任してきた
隣の大久保小学校から招へいされた「イジメ対策」のエキスパートという事だった

代田が担当する4年生、女子、島田
島田は目鼻立ちが整っており本当に可愛く、いとも簡単にバク転も出来るぐらい運動も出来て、勉強も出来た

そして、予想を遙か上回る陰湿なイジメっ子でもあった

島田に対し複数の、貴方が思っている複数以上の父兄からのイジメの相談が学校へと寄せられ、その結果イジメ問題が得意な代田が隣の大久保小学校から送り込まれた
千葉県習志野市教育委員会から
「代田さんなら解決出来る!」
代田は昭和という時代背景もあり殴る蹴る、物理的暴力で事態を制圧するのが得意だったようだ

代田、1学期で陥落した
4、5、6、7月、たった4ヶ月で墜ちた

2学期、代田のクラスで1番のお気に入りは島田になった
常に寄り添いニコニコしていた目がキラキラしていた
監視するそれではない、付き合いたての若いカップルの様だった
40代?その道の専門家と言われる妻子持ちのプロがガキに骨抜きされデレデレになった

僕が大人になった今だからなおさらわかる

性的関係も無く?わからない、でも、なった

田代は恋をしていた、バレてる

目がわかる、目でわかる
手つきでわかる
完全に攻略されていた

飲み屋で、風俗で、職場で、そんな目をする男を何人も見てきた
間違い無い

結局、イジメ問題は放置された

結果?誰も救われてはいないでしょうね

かようにして、たまにニュースに上がる地方のスナックや雀荘、マンション等での惨劇は起こるのであろう
異常すぎる人間関係
不可解な、傷害・殺人事件
不愉快なコミニュケーション

これはどうやら産まれ持った才能らしいというのが僕の考察である
大学のサークルのアレや、不思議なセミナーや、怪しい宗教や、もしかたら例のユーチューバーや、売れっ子のキャバ嬢やホスト、風俗嬢、ブラック企業
ヤクザでは無い、社会的に一線を越えていないポジションでの犯罪めいた話

とにかく、11歳の僕は人が喰われる様を見たのである
そこに大人も子供も無い、と言う事を思い知った

ちなみに僕の5、6年生の担任だった片桐は、2度離婚し3度の結婚した
3人共、過去の教え子だった
小学生の教員が、ね?
昭和のスマホもラインも無い時代に

この意味、わかりますか?

「子供が好きなので教員になりました」この言葉をプリズムを通して解釈すると別の意図が見える時がある

僕が二十歳を越え同棲していたケイちゃんは地元の浜松で仲良し4人組のうち、3人が精神科にかかかるようになった、リーダー以外

A子がいないうちにB子の悪口を
B子がいないうちにC子の悪口を
C子がいないうちにA子の悪口を
これを繰り返し、A子もB子もC子もブっ壊れた
リーダーであるD子以外は精神科を受診する事になった

それでもその4人仲良しグループの関係は続けられていると聞いた
3人は服薬しながら

この様なノウハウが書籍等で売買されていない事を鑑みると、持って生まれた才能なのだろうと考えられる

毒を唱える、毒を唱える、毒を唱える

強く訴える

「ノルウェー行くならやっぱりダウンジャケット必要なのかな?」

ビートルズの『ノルウェーの森』の日本語訳を最後に添えておきます
https://youtu.be/3YVgDUK1c2M





ヒラノ