「泥の匂い」西村太一
2023年09月10日
いつも最悪な事態を
想像してから何かに手をつける。
その事態に陥らないように、だ。
後は、ちょっと位の失敗は、
気にしない。
最悪な事態を想像すると、
自分が泥の匂いの上に
しゃがんでいるような、
何とも言いようのない、
静かな気持ちになる。
頭の中で自分と言い合っている。
それはさっき言った
それはさっき聞いた
総意だ
僕のからだが泥に
なってしまったようだ。
なんて清々しくて
気持ちいいんだろう。
昨日は風邪気味なのに寝不足で、
今晩はぐっすり寝ようと思って、
夜中何回か起きたけど、
ちゃんとぐっすり眠った。
今朝体温を計ったら、平熱だった。
からだがどろになった感覚って
良いんです。僕には。