「猫舌くんの後始末」ヒラノ
俺は方向音痴なうえに猫舌だ
ラーメンをすする事が出来ない
興味無い、食べられないのだから、あと道に迷ったうえに店に到着出来ない
熱いから、無理なのよ猫以下の猫舌だから
「あそこは列んでも食べた方が良いよ!」だから食えねぇんだから列ぶ必要ねぇだろ、俺は猫舌なんだ!ふざけんな!熱いんだバカ
あと、そこどこ?
スープ飲みたいよ
そこ、ぬるいの?
麺好き、大好き、麺は美味しい
でも冷やし中華は酸っぱいのでちょっと微妙だ
後はにしんとナスの煮浸しとかね(冷めてるから)
うま煮も、大好き
汁まで飲む
白飯の存在をほったらかし、ひたすら食い続ける
里芋?にんじん?大好物!(冷めていれば)
そうなれば、だからどうするかと言えば選択肢は二つ、油そばかつけ麺となる
熱いか?では無くぬるいかそれ以下ではないと食べれないからである蕎麦?冷たいのに決まっている
だって、食べれないんだもん、冷えたかき揚げを噛じる
猫舌界隈はそんな思考に流れる
冷めているからね
「腹減った」ラーメン屋、ある、そこに
つけ麺とか油そばがあるか?これは死活問題なのであるだって入って食券買って食べれない、という理不尽っておかしいでしょ?
俺は飯屋で携帯をいじくり回すタイプでもない
食べたらすぐ出る
あと、飯屋で待つのはダサいとも思ってディズニーランドの待ち時間も様な飯屋をもてはやす風潮は馬鹿げていると感じる
牛丼?牛丼はギリ行ける、生玉子かけるから
ぬるい以下じゃないと熱いし味も何も分からないのである麻婆豆腐はしばらくおいてから食べる
だって辛いか熱いか何も分からないから、口の中がパニックだからニャー!
熱々のとろけるチーズが食べたいくせに
そしてそのとろけたチーズが唇に貼り付く
そして俺は熱くて悶絶して泣く
だから刺し身と冷めた白飯が好きなのである
生ハムで白飯も食う
信じられないだろうが味噌汁も豚汁もぬるくないと食べられない
ラーメン?
ラーメン、超食いてぇ!
こっちは腹ペコよ?「当店自慢!美味しいつけ麺!」の看板
お酒に酔うとアルコール分解のために糖質が使われるためにラーメン等を人は欲するそうです
メニューも見ず、突入発券機に勢いよく千円札を突っ込む
「俺でも食べられるっ!」つけ麺、では無く味噌つけ麺のボタンを押す
店のオーナー?大将?が元気良く俺に話かけてきた
「お客さん、わかってるねぇ!」
「味噌つけ一丁!」
「何かサイトの書き込み見てくれてウチ来たの?」
「はぁ?」
「え?」「あんたさ、そんな理由でウチに来たの?」
「あ、はい…」「ウチさ、そういうお客はお断りなんだよね!あんたさ、ウチなめてるの?」
「いや、あの、そうじゃなくって…」
「ウチの味、なめてるの?」
「僕、なんか変な事しましたか?」
食券を渡してまだ1分も経っていない、何これ?初めての展開だここで水が置かれる「ドンっ!」
「ウチの味、なめてるんだろ?ふざけてんだろ!」
そう言われて千円札がカウンターに叩きつけられた
展開が早すぎてよく理解出来ないも、オーナー?の物凄い剣幕に店を押し出されてしまった折り目の着いた千円札を握ってガラガラガラ、俺は悔しさで半ベソになりながら店の戸を閉める
「グうぅぅ…」麺屋「あんもないと」の前で一人唸る
今知ったわ、あんもないと?
あんもなってねーよ
テーマパークで安全のために身長制限がある、これはわかる
安全バー、就学前の小さい子、それは乗せられない
空港、パスポート、ビザ、これもわかる
帰り道、俺は歯ぎしりをしながら食べログに恐ろしいほどの罵詈雑言を書き込みまくった
「全国の猫舌は集まれ!あの店は差別主義者が経営している!」そうしたら、どうなったかと言うと皆、猫舌だから熱いもの無理なの、結果、誰も行かないとなり俺だけ悪ノリしたままでした
「熱いんでしょ?ムリ」「冷やしとろろ蕎麦でいいじゃん?」
「背伸びするからそうなるんだよ!」
これですよ、猫舌は
麺が伸びる?伸びるのヤダ、伸びるのヤダ
じゃあ冷やし中華?酸っぱいのそんなに好きじゃない、酸っぱいし待て、我々猫舌は何処に行けば麺が食べられるのか?
家に帰り、道具を整理して下駄箱の上に置いてあったゴーグルを着け、ヘルメットを被り戦車に乗った「麺を食わせろ!」
悲しいけどこれって戦争なのよね
キャタピラがゴロゴロ鳴る
蕎麦屋「天ざる最高!」スルー
ラーメン?看板を見た瞬間、躊躇無く大砲を撃った
店は半壊だ
「猫舌舐めた結果だろ!」
そう言って俺はコックピットからデッキに出て店主に拳銃を2発撃ち込んだ
「行くぞ!」そう叫んで戦車のコックピットに戻り進撃を続ける
目指すは「あんもないと」である着いた!の勢いで大砲を3発浴びせた
煤けた店長がアスファルトを這いながら出て来る
「なんでじゃねーだろ、猫舌を差別したからだろ!」
「あんた、さっきの?」
コックピットを出て好き放題、店前で拳銃を撃ちまくった
熱々野郎は許さない
戦車を走らせるつけ麺屋、素晴らしい!猫舌の食文化の屋台骨だ
油そば屋、よろしい、つゆが無いから食べれる
大将が満面の笑みで「ガンガン喰えぇ!」いや、違うの、これグルメツアーじゃないから
結局、近所の9軒のラーメン屋を破壊した後、俺は大家さんに敬礼をして家で眠りについた
舐めるなよ、熱いから
俺って死刑かな?お風呂、暑い、ラーメン、熱い、サウナ、もうすげぇ暑い、夏?夏とか最悪、もうすげぇ暑い
こういう文化辞めませんか?「熱いお風呂入れる俺はカッコいい」とか
「暑いサウナに何分いた」
だとか、水風呂で整うってなんだよ?LEGOブロックで風呂でも作ってろ
死神くん?霧ヶ峰?暑いからだろバカ野郎つけろクーラー
LGBTNだ、猫舌入れろ!
熱いの、ちゃんとフーフーしてるの、でも熱いのよこれは避けようが無い
冬が寒い?服着ろよ、裸だから寒いんだろ
文明だよ文明!
全部ぬるくしろ気象庁!
ブチ殺すぞ

