「秋月祐一とけんごの短歌ワークショップ 〜はじめての短歌〜 第九回」けんご

2023年04月30日

ご推敲ありがとうございました!

「連作」

こんなのあるんですね!
色々な感覚を、短歌にしてみたいなと、思っているんですが
やっぱり
短歌で!
一首で!
一瞬を!
では収まらない事もあるので
「連作」良いっす!
目から鱗ポロリしました!

今回は歌が多いので
前回のリンクを貼らせていただきます、

第八回はコチラです。

このワークショップお読み頂いている方にはお手数おかけしますが
秋月さんのキレッキレのご推敲をぜひもう一度お読みいただきたいと思います!

今回の、「連作」を詠んでいてはじめに一度
詩の様な
小説の様な感じの、
書きたい事を、全部詰め込んだものを書いて
そこから場面を、ひとつひとつ切り取っていってみました。

そしたらですね、アレも足りないコレも足りない、
もう一首たそう、もっと入れようって感じになり歌が増えていったんですよ。

いちばんは秋月さんご指摘の通り

「静けさを捨ててこの身を焼き尽くす私はいつか太陽になる」

コレがメインテーマで、
これをお月様に言って欲しい

太陽へのあこがれとか、
太陽カッコいい♡

とかではなく、
力強く、なんとしてでもなる。
私のこの手で夜を明けさせてみせる。
と、言う決意を
どーしてもお月様の口から言って欲しい気持ちがありましたが、
コレがとんでもなく難しかったです。
秋月さんに提出させて頂いたものでも、まだなにか足りないと思っていました。

ところがですよ、
秋月さんがもともと八首だった歌を七首に減らし、順序を変え
助詞をひとつ足して頂いた事で、
もともと言いたかった核心にグッと寄りました。
面白いです!

秋月さんの読み解く力、俯瞰して言葉達を観ている感じ、
ヤバいっす!

参考例にあげて頂いた
秋月さんの連作読ませて頂いてすごいなーと、思った所がありますのでまずは貼らせていただきます。


地底湖に落としたカメラ ぎこちないきみの笑顔を閉ぢこめたまま

泥棒市場で買つた時計のうごかない秒針のこと、結婚のこと

大輪の花火はじける五億年後にぼくたちの化石をさがせ

(ルビ 泥棒市場=バザール)

一首目二首目と
「落としたカメラ」
「動かない秒針」など
けしてポジティブでは無い言葉が続くのですが

秋月さんに教えて頂いた知識を、さっそく使ってみますが
二首目の「結句」の

「結婚のこと」

この七字があることで
三首目の
定型で切るとこうなるこちらの歌ですが

大輪の(初句)
花火はじける(二句)
五億年(三句)
後にぼくたちの(四句)
化石をさがせ(結句)

二句ではじけた花火の勢いそのままに
結句まで一気に読ませる幸せ全開の歌とを繋げている!

二回目読むとネガティブに見えたワードも幸せな一コマに見えてくる!
すごいなー!
僕のは
秋月さんの連作と比べて短歌の連作ってより
物語を分解して、説明しているだけになっているなと思います!
新しい視点を頂きました!

もっと
モザイク画の様に
絵をまじかで観ると無関係に思える色の破片なのに、少し離れて観ると大きな色のうねりが出ている絵のような

または
コラージュの様に
素材どうしの関係が遠いものほどハマった時の観る人を引き込む力が強くなるものの様な事とおんなじで、
連作で並べる歌は、単なる説明にならない様に気をつけたいなと思いました。
秋月さんが連作から除外された歌はまさにその説明、つなぎのための歌だなと感じました!
ありがとうございます!


さて、
今回ご推敲いただきたい短歌なんですが
最近は日常的に短歌で物を考える習慣を持つようになりまして
辞書を引いている時に、英単語を見て感じた事を詠んでみました。

 間抜けって英語でなんていうんだろstupidそれは愚かだ

 咲く花かヒッピーの様なFlowers愛と死、色の種が撒かれた

 free sad heal dead遠まわりした道に咲くたんぽぽの色

「連作」では無いですがなにか大きな意味が勝手にうまれそうにも思えます。
今度連作に挑戦する時はこのくらいの距離感を、歌と歌の間に持たせてみたいなと思いました。

どうかご推敲、ご指摘などよろしくお願いします。

あとですね
「けんごさんの感覚のするどさを示すものだと思われます」
コレ!
ほめすぎです、照れちゃいますのでかんべんしてください!
エヘヘ!





秋月祐一とけんご