「腐日記13 悪について・抒情詩の惑星用」アレクセイ渡辺
2022年09月15日
この世のカオスを端整な言葉に変換する。哀しい、文学だ。
あるいはこの世のカオスを徹底したリアリズムで追求する。
それかより醜い言葉で書く。
呪わしさ。高校生のころ、三島の「わが友ヒットラー」を読んだ。華々しい、気高い、卓越性。だけども、悪についてはあまり書いていないような気がした。悪とはもっと泥臭く凡庸な日常を含んだ小中学校のいじめをよりひどくした幼稚な計算だかさだと思う。
しかも、それは私たちの外に外在的にあるのではなく、私たちのうちに潜む、ろくでもないものだ。
卑小な私事だが、高校生のときに初めて観たエロビの単調さに私は興奮しつつも意識的な悪を感じた。
私の経験談が誰にも身近なように悪は身近にあると思う。