「馬野ミキに詩のワークショップを受けるボク」1 けんご
「抒情詩の惑星」で、以前小学生の詩の募集をしようとしたことがあった。
割と近所に三十年来の友だちがいて、一緒にバンドもはじめてみたところであったし、小学生の息子がいる彼にこの企画を打診してみた。話はここからはじまる。
馬野ミキからその話を聞いた時
小学生の詩
コレは良いのではと思った。
子供の絵の良さについての話はよく聞くし、あの良さはその子の好きなものだけを脈絡なく並べる事だったり、
同じ景色を見ても気になったところを描いたりで、その子のみてるものが覗けるところ、
そして迷いのない思い切った線の力強さでできていると思っているので
それと同じことが詩で起きるのではないかって思うと楽しそうに思えた。
うちの子は何を書くんだろう?
さっそくやってみた
その時の7歳息子との会話です、ほぼ一語一句違いません。
ねぇ、詩を書いてみない?
とうちゃん詩ってなーに?
好きなものの事や、感じたことを言葉にすることだよ!
書けたらミキがインターネットにアップしてくれるよ!
えっ!?ネット!?
とうちゃん、ネットに載ったら世界中の人が見ちゃうじゃん!
オレ有名人になっちゃうじゃん!
スゲーよマジスゲー
スゴすぎて草
で、まず何したら良いの?
じゃあ何について書くかを決めようか、好きなモノ言ってみ!
やっぱ、ポケモンっしょ!
良いねえ、じゃあポケモンのどこが好きか、書いてみ!
ポケモンと言えば、ゲンガーっしょ!
とうちゃんゲンガー知ってる?
ゲンガー知らないなー、今ググるわ
おっ!
とうちゃんゲンガー好きかも!
なんかかわいいし、強そうだね!
それじゃあゲンガーのどこが好きか、書いてみようか!
ゲンガーわねー
丸っこくってねーここがとんがっててねー
と、絵を描き始めた
違うそうじゃない、そうじゃないんだ息子よ、
でもコレは自由な発想だ、この芽は摘めない、絵を描き終わるのを待った
それじゃあこの絵の横にゲンガーの好きなところを書いてみようか!
もう描いたよ!
ココが好きなのとー、絵を指差す息子
ゴーストタイプなんだよ!
じゃあゴーストタイプでそのとんがってるとこが好きって字で書いてみようか!
もう描いたからいいじゃん、なんで字で書かなきゃいけないの?
字で書くのが詩なんだよ!
じゃあとうちゃん書けばいいじゃん
つづく