「馬野ミキに詩のワークショップを受けるボク」4完 けんご
そう思った、書きたいとか書くつもりもないとか、そういうのと別のところがソワソワしていた
このフワッって感じは説明が難しいんだけど、
なんか突然バーンってきて
高揚する
自分の中身と外のなんかがくっついてドッカーンってなって
爆発してキラキラする
もー書きたい、いま書きたい、そんな感じ
こうなってしまえばもう簡単だった
メモの言葉を書いてみる
次の言葉を書いて見る
思いついたこと、思い出したことどんどん書く、
書いては消し書いては消し
読んで心がフワッとする言葉を探す
月光を練習していた時と、
同じになる
楽しいひたすらに楽しい
そんな時は僕がどんな人間とか
自信があるとか無いとか
良い詩を書いてやろーとか
そういうのが全部無くなる
フワッとしたらサイコー
なんつーのかな、
このサイコーなサイコーを見てんのサイコー、記録しなきゃコレは、誰か書いといて!
まぁ誰も書かねーか
じゃ書くかみたいな
めちゃくちゃっぽいけど、めちゃくちゃじゃ無いのね
目の前にサイコーな感じが有って、オレでも誰でも良いから書き留めとこう!
後でまた読みたいー
って感じ
世界は広いのでこの説明でも何人かには伝わると思う。
伝わった人いたら連絡ください。
おしゃべりしたいです。
そんな感じで書いた詩を
ミキはとても丁寧に読んでくれて
率直な感想をくれた
読む人をおいてけぼりにしてるよ
とか
ココは良いとかそんな感じで、
印象的だったミキの言葉は、
読む人にどう書いたら伝わるのかをもっと考えてみたらいいと思うよー
オレは自分の伝えたい事を読み手にどうしたら伝わるかを考えるし
受け取り方は人それぞれ自由だからみたいなのが嫌なんだよね
オレが思っているものをオレが思っている通りに伝えたいから。
だった
言ってもらった事を踏まえて、読み返してみたら、
なるほど、僕が書きたかった事をわざと難解に書いているなと思った。
つまるところ、詩ってこんな感じよな、みたいな詩っぽいモノ
詩とはこうあるべきみたいなモノ
を書いてるなと思った
だめだこりゃ
人の書いたモノはまぁまぁ読んで来た方だけど、
自分で書いて来なかった僕が、詩っぽいモノを書いてもそれは
やっぱり僕では無い
今の僕が書くべきモノ、書きたいモノはそう言うんじゃない
詩
そう思ったとたん何カッコつけてんだオレ?
はずかしー
まぁそんなふうに感じた。
でもいいんだ
大切に守り抜いて来た部分を守るために
本当の事にオブラートをかけるのは
防衛本能だろうと言うことで自分を励まし、応援して
とりあえず書いたモノは封印することにした
いつものメモと同じように、
どっかに取っておく
一生懸命書いたのは間違いないので
何年後かに読み返したら、今の気持ちを思い出してまた、
何かを思うだろうな
詩を書くってのは
人との会話と違うなと思った
会話は話ししてるひとと、やり取りしてくうちに相手なんだか自分なんだかわかんない、どっか別のところに飛んでくもので
詩って言うのは
自分の中へ中へとむかって行って
そこにあるものを一つ一つ持ってきて置いていくような感じだなと思った。
今まで僕がやってきた音楽や絵は
肉体に作用するもので
絵であれば目から音楽であれば耳から、身体がフワッとする様に創ることを意識してきた。
かっちょいいリズムで腰が揺れたり
脳みそがしびれる様なそういうモノを目指して来た
詩は気持ちをフワッとさせるものなんだなと、そう思った。
馬野ミキに詩のワークショップをうけたらどうなるんだろう。
興味を持った理由は
長い付き合いの中でミキは、ぶれずに
いや違うな、ぶれようが無いくらいの馬野ミキを生きてきたのを見てきたし、
生み出したもの達はどれも素晴らしい事と
一緒にバンドを始めたって事が両方なければやらなかった事だったけど
やってみて良かった。
ココに書いたお話はもうだいぶ昔の話で、
書いてみて良かった僕の始まりのお話です。
嫌なこと理不尽なこといろんなことが起きるのは、残念だけどしかたのない事なので、
その時に
独りぼっちになって閉じ籠もってしらけてしまってなくなってしまう前に、
うおおおおおおおおぉぉー
こんなんやってられっかー
やったるぞー
ってか、やりてー
そんな気持ちになってもらえる
ものをつくれたら良いなって思ってんなーオレと、思いました!
僕が詩を書こうと思って書いたので、コレは詩です!
ミキありがとう!
僕、詩が書けたよ!