「AVのタイトルっぽい詩」モリマサ公
「好きになる以外考えられないほど天才的に可愛い年下幼馴染。本気汁×本気汁の孕ませ中出しセックス」
ゾンビのせいがあって
日が暮れてからは本当に外出できない
断じて逃げてないロマンチシズムでもない
生きるということはこういうことだ
過去の自分には想像もつかなかった
こんな世界がくるなんて
ありふれた朝食が食べれなくなって
もう何日がすぎたのだろう
いつ家がおそわれるかわからないので
夜はずっと起きていた
母が死んだらどんな死に方をしても
自分のせいじゃないかとおもう
わたしはどういうふうに生きればいいのだろうか
毎晩黒板にその文字をかいては
消すような作業をしながら
締め切った部屋でタバコを吸う
一服して窓を2センチくらい開けて
外の世界を眺める
どういうふうに生きればいいのかどうか
とかいうことを
考えないようにすることにした
俺のことをはやく宇宙に帰ったほうがいいよ
といっていた恋人と
最近ずっとあっていない
もちろんふたりは愛し合っているはずだった
だからといってどうしたらいいのかわからない
ただあって困惑している自分の存在に気づく
それの連続だったが
このゾンビさわぎだ会おうにも会えない
重要なのはこたえなのではないが
過去と現在を比較している
それらを冷静に判断しながら
わたしたちはそれぞれにそれぞれが連続して行く
そのイメージとバランスが
恋愛能力を育成する
「不安定という状態」は
「不安定という意味で完璧」だ
俺はそれ愛じゃない?(語尾上げ)
と思うが毎日が
どんどん不安定になり
日々少しずつなにもかも狂って行くので
そのせいで天才的に可愛い年下幼馴染に会えない
双極性気分障害と広凡性発達障害と不眠症の薬が切れて
何週間立つのだろう
ラジオからこんな言葉がきこえてきた
「今年はいろいろ考え事をする年にしたらいいんじゃないですか」
こころがぐっと軽くなるようで
笑いがこみ上げて来て同時に泣きたくなって来た
泣き笑いの顔をしていると
こころがぐしゃぐしゃになるということをふせげる
体の動きによってこころの動きが麻痺するのか
それとも解放されるのか
こわばりの表情と無の表情は似ている
こわばりのなかで人は
自分を押し殺している
自分があるから自分を殺すのだが
無はなにもない
自分すらもない
あるのは宇宙
これらのバランスについて考える
悲しみ
喜び
怒り
無
混沌
あのとき本気汁×本気汁の孕ませ中出しセックスをすべきだったのか