あなたはきっとする/Pついての考察 宮尾節子
2024年03月13日
わたしはわたしという存在から一歩も出たことがない。
わたしはあなたという存在を一度も信じたことがない。
わたしがあなたを疑うのはあなたがひどいからではない。
私があなたに酷いことをできるからにほかならない。
わたしはあなたを潰さなければならないなぜならば
あなたはいなくていいのだわたしのなかに
わたしにはわたしをつぶすことはできない、無理だ。
わたしがつぶせるのはわたし以外のものすなわち
あなたという存在に他ならない。
平和とは何か。あなたがいないことに他ならない。
戦争とは何か。あなたがいることに他ならない。
世界がわたしであるならば何ひとつ問題はない。
わたしがわたしと争うことはありえないからだ。
だから、わたしになれ、とあなたにいう。あなたに頼む。
わたしとひとつになれば、誰も争いを起こすものはない。
わたしはあなたの独立をさまたげようとしているのではない
わたしひとつになれと言っているのだ。たのんでいるのだ。
わたしはあなたという存在を必要としていないし、認めない。
あなたを認めてしまえば、あなたはきっとする。
わたしがしたこと、わたしがしたようなことを。
あなたもしそうな気がする。理由は他にない。
なぜならば世界にはわたししかいないからだ。
あなたなんてはなからいなかった。あなたはいない
あなたはいてはいけない。
そのことこそ、わたしが戦争をする理由である。
※FaceBook 宮尾節子さんの頁より