みきくんこんばんは 五 /すなけちゃん(snake)
みきくんこんばんは
今年も残りわずかで日に日に寒くなる十一月は嫌な季節です。
私は痩せているので皮の下はすぐに骨ですから冗談抜きで骨が冷えます。
身長は一五八㎝、普段の体重は四〇ちょいなのですが、スコットランドにいた時だけは六十キロ近くまで太りました。
スコットランドは寒く湿度の高さのせいで体感温度がずいぶん低くなります。
てっとり早く温まるには温かい飲み物が一番です。
紅茶に牛乳を入れて一日中がぶがぶ飲みます。
その時にぴったりなビスケットがたくさんあり、一か月ですぐにぽっちゃりと外観が変化し始めました。
ヤバイかなと思い量を減らしてみましたが増加は変わらず五十五キロでやっとビスケットを食べるのをやめました。
おかげで六十を超えるところまではいきませんでした。
そんな中で最後まで食べ続けたお菓子がひとつあります。
日本でも外国食品を扱うスーパーで見かけたことがあるのでご存知の人もいるかもしれません、キンダーのハッピーヒッポーというかわいいカバの形のモナカチョコレートビスケットです。
史上最高に美味しいお菓子と思うので次回会う機会があるときには必ず持って行きますから楽しみにしていてください。
さて、短期間にそれだけ太るといろいろ困ったことがありますが、単純に洋服が入らなくなります。
ズボン系ではファスナーをあげずに開けたままで履き、長めのセーターなどで隠しておけば大丈夫です。
無理にファスナーをあげていたものは、くしゃみをしたときにファスナー横の縫い目ごとバリっと破れてしまいました。新しく洋服を買うときはウェストはゴムのものにして、下に生地の厚いタイツを合わせるのを定番にしました。
太っていた時は体調がとてもよく、パワーがみなぎっていました。痩せているときより体温が高くて朝からとても元気です。
一時帰国した時には友人は別人のような私の容姿に対して皆とてもびっくりしていました。
後からの話ですが丸顔になっていて好評でした。
スコットランドを離れると風船がしぼむように自然に元の瘦せ型に戻っていき、いつの間にかまた骨が冷える痩せっぽちになりました。
さて、アロアのお話はおしまいです。
次はイングランドに引っ越しをしてから空き巣が入ったり警察が来たり、パキスタンの人からのストーカーの日々などを書こうと思います。
ロンドンから電車で一時間北のノーザンプトンという町で、ミュージカルのキンキーブーツで有名なところです。