みきくんこんばんは 四 すなけちゃん(snake)

2021年11月12日

みきくんこんばんは 四

ハロウィンが終わり、次はクリスマスですね。
街がキラキラし始めると楽しい気分になります。
さて、学校の話を書いてみたのですが全くつまらない内容になったのでやめました。
普通の語学クラスで私を含む外国人(イギリス人以外)が毎日英語の勉強をするだけです。
子供の通う小学校の話の方がずっと面白いのでそっちにします。
子供が通うパーク小学校は青いトレーナーと黒の長ズボン、黒の革靴です。
青いトレーナー以外に白いブラウスと青色黄色しましまのネクタイがあります。
4歳の一年生から12歳の七年生が通い、アロアの家から歩いて10分くらいの距離です。
この後に転校して通ったイングランドの小学校もですが、小学校の登下校時間はきっかり九時と三時です。
日本のような何年生かとか何曜日かとかではなく、全員が毎日きっかり同じでした。
火事かと思わせるような非常ベルが登下校の時間の合図です。
朝は九時ぎりぎりまで校舎の入口は閉まっています。
誰もが九時に来るのですから、もちろん先生や学校で勤務する人たちも九時まで来ません。
門は開いているので入り口付近で適当に遊んだりお喋りしながら待つ感じです。
学校生活の話を夜に尋ねてみたりします。

 「今日何した?」
 「体育だった」

 「へー。体育何だったん?」
 「ダンス」

また別の日、

 「今日何した?」
 「体育だった」

 「ダンス?」
 「うん」

この会話を繰り返し、結局プール以外の体育は全てダンスでした。
低学年だったからかもしれません。
生徒は30人くらいでみんなとってもかわいらしいです。
あの子たちは私と姉の顔の区別がついていないため、姉一人に対して子供が二人だと思っていました。
正確には姉に一人、私に一人です。
私という人間はあの子たちの中には存在していないのです。
今もあの子たちは私が町からいなくなったことも気づいていません。
私の子供だけがいなくなったことになっています。
もちろん姉と二人で歩くこともあります。
そんな時に出会うと非常に驚き双子だったんだねーと言います。
これを聞くと姉と私はよく似ているのだろうと思われるかもしれませんが、私と姉は全く似ていません。
ベース自体が違うというか、髪型も違うし肌色も違うし本当に似ていないのです。
体重だって違います。
私はスコットランドに暮らしてたったの二カ月で十キロ以上も太ってしまいました。
次は私が太った話をしたいです。
でも安心してください。
今は普通の体重です。
当時しばらくの間、人生でたった一度ぽっちゃりさんになったのでした。