やめとけや戦争の詩 (谷川俊太郎氏より勝手に学ぶ) 鐘勢

2022年03月03日

戦争がひとつ
もこっ、
ほんでさらに
戦争がもこもこともりあがったあたりで
平和がにょきっとでる
平和がにょきにょきとでたところで
戦争が平和をぱくんとたべはりますわ
ぽんぽんにふくれあがる戦争
ぽんぽんにふくれあがった戦争のみにくさに
たえきれなくなったつんが
つんっ、
とはみだすぜ
はみだしたつんはぽろりとおちて
でもおちたしゅんかんから
ぎらぎらぎらぎらとおおきなひかりをはなつ
やがてそのぎらぎらがぽんぽんにふくれあがって
ぽんぽんにふくれあがった戦争を
ぽんぽんにふくれあがったぎらぎらが
おいこしたしゅんかん
ぱちんっ
とわれるぜ
われたちょくごはそらもうふわふわしますわ
でもふわふわのじかんがおわると
しーんとなって
平和がひとつ
もこっ、
とうまれるぜ





鐘勢