「喜劇・寄生種察」三明十種

2026年01月19日

Hがしたり顏でおマンチヱが熱いぞと
stone rosesを攜えてきたがどうにも
踊る氣にもなれず專ら初期パンばかりで
鼓膜も硬化してゐたのであらふよ
(膜)と謂へばこれですよ、これ
アイアンメイデン達がナプキン越しに
アニメイデアを物色してゐるフロアよ
交涉するもなにも血眼なものだから
互いに弱味と打算の合致すればそれで
六疊閒にコスモスの酷い擴がり畫
安全ピンで繋ぎ留めた黑いリボンに絡まる
黃ばんだガアゼのほうたいのほつれ奉じる
ノンツインテイルで折れやすいX脚しかり
ペラいゴスロリを剥ぎ毟れば
足首にかけて蚤にかぶられてゐる
手首を鐵ヤスリ狀にかぎつてゐる
乳首はクレヱタア兩陷沒してゐる
自らをボクと稱する女であつた
二次元を三次元にぶちまけて
アクリル塗料を淡く憐れみよく
描きイの親不孝通りから更にアンダア
MS-DOSで既決されてゐた出窗の仙人掌
ヤマナシオチナシイミナシイだつけ
ヤンデルオチテルイジキタナシだか
米軍拂い下げのカモフラの中で嘗め合ふ
卍體勢維持しつつ秒刻みで廻轉してゆく
首を絞めてと懇願するものだからア
ドアノブ握り捻る要領で加減はもちろん
ヴあヴあヴあと茹デ蟹顏でバタつかせ噴泡
普段はボクと稱してゐるのにアタシアタシ
ハルマゲドンまではまだしばらくあつて
隨分期待しちやつてた期待しまくつていた
稚兒が繩跳びしてゐる復興敎會の庭
アタシアタシはボクすら見誤り言い誤り
未洗濯のフリルの裾を裸の手で握る
テレビデオでギルガメを錄畫豫約して
濕氣蒲團にくるまつたボクつ娘を置いて
郵便局に仕送り金を下ろしにゆく

「次のバンドは、このバンドだあい!」

私は黑スリムのpocketの中で
女物の下着のやわらかさを嗜みながら
紺のストライプ部がとくにやわらかひ
商店街のつきあたり川つ緣に郵便局は有り
その橫によく街宣車が停めてあつた





三明十種