「新自由四態」三明十種
2026年02月17日
新自由が産まれゆく新自由だからだ
だから黑犀の背中を征き続ける夏野
みながみな己れの足籍を取り込みて
列からひとりふたりと欠けが出たり
前方の子連れ女の倒れ方や慰安の場
新自由が吹いてゆく新自由だからだ
だから露となつた子連れ女の個の部
南風に捲られて逆さ阿蘇の炭化層だ
レジンに閉じ込められた失敗例の種
全世界からうまく切り取られてゐる
新自由が凪いでゆく新自由だからだ
だから子を置き去りにした女の連れ
身嗜みのおかしさから嫌われてゆく
練炭の穴を数えながら夏を誤魔化し
贅肉があつた腹周りさえ売らうとす
新自由が過ぎてゆく新自由だからだ
だから子連れ女はひとり身となりて
淫らな愛の積み上げを湯水のごとく
連日連夜踊つているのだ男の上下で
善悪乱れに乱れて無軌道に冒し始め
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るのが新自由だからだ新自由だから
だ新自由だからだ新自由だからだ。
