「ルゲドルゲルゲ」三明十種
2026年03月16日
途中採用のアル中の私は
途中採用の教員崩れのNに
消えてくれないかなあと標準語で
吐き捨てられるのも至極真当な成行
私も私でNに対して陰に隠れて
陰湿執拗な嫌がらせをしてゐた
さうしてコロナ禍に身冒され
互いに部署異動の島流しとなると
同類嫌悪の蒟蒻棒で殴り合うやうに
大型機械の猛りを浴びながら
人事部にも総務部にも助けて貰えぬ
貰えぬ上に工程表に沿つて
一万単位で商品は流れてくるは
十分単位で忌言を投げつけてくるは
私もNの立場を悪くしてゆく
告発なんかしませんでしたが
帳簿の角で小突きましたよね
社会に出て暴力受けたのは初めてで
かなり驚きましたけどね驚きましたよ
私がNに行つていた罪事を鑑みれば
因果応報の正規版だなと諦認しました
双方向で許し合わせることは無く
労働組合の無い屋根の下で
一寸した告げ口でしか改善はなく
稼働時間が深くなるごとに
大型機械はわざとらしく猛り出してきて
作業員の不満や憤り全て粉砕してしまふ
)
ルゲドルゲルゲと薄防音壁が唸りダアス
ルゲドルゲルゲと鼬野郎がほざきダアス
ルゲドルゲルゲと油圧吸鍔が唱えダアス
)
大型機械のメンテナンス時間に
協会で統一されてゐるヱビデンスで
対応を求めればよかつたのです
化学で降伏を促そうと意気込んで
膨らんだ計算式を提示してゐたのです
相加に瓦解してしまふ生活の基が
灰煙を立てて倒壊してしまつたのです
工場の底辺に居て見渡せる範囲で
蒟蒻棒を振り回す振り回してゐたのです
Nには当たらず空をきるばかりで
約一年半後には莫迦らしくなつていました
