特集 西村太一 「毬栗」
2025年04月15日
宗教色が濃い1人妄想に耽っていた。考えが偏狭になっていた。昔読んだ、精神科に入院した若い人がテーマの、壁を壊している状態には絶対なりたくないと思っていたのに、悪い方へ悪い方へ落ちていった。朝、少し寒い中、外れかけているバリケードを潜って栗林に入り、いがしかないな。いがではない栗の殻も、実がきちんと回収されているようだった。何かでっかい栗が面白いから、と探してみた。昼間、西国分寺辺りまでてくてくと歩いて行った時、コンビニにて用を足し、カレーパンマンを買おうとして、レジ打ちをしてもらっていて、顔を見上げたら、頭が実の無い毬栗のような人がやっているように見えた。頭の中身が少ししかなかったら、僕よりずっとどっぷり妄想に浸かっている筈。いやー、都会に居乍らしてきちんとして戴いて、気分が晴れた。僕は栗のマニアか。