「真・雑記 あいうえお」9オビ・イルテッシュ

2022年10月13日

(序)
十六夜の
ルナガロン、さあ
狩るとしますか。


「秋」

謝ったり
怒ったり
何と戦って敗れたのか

譲ったり
譲られたり
欲しくもないものの行方に

でっかいコオロギをエンマコオロギと呼んで
でっかいゴキブリをGと伏せる

都合よく枯れてくれてありがとう

in fall


「いつか来る日のために」

予想より早く来そうな気がして不安しかないから
いつかくる死のために今日を生きる恐怖
いつか苦しまなくて良いように今日をおそれる恐怖
いつか死ぬのを知らなかったかのように
明日は苦しまなくてもいいと言ってもらうために
いいよいいよと言い続けてもらうために
死ぬかもしれないし、平気ではいられないから
あの人の手相もあの人の顔にもそこの道も川も木も
交わってしまうのは偶然なのかな
薄いピンクと青の花
いつか偶然を装ってちぎり捨て


「うめえ」

サンラータンのすっぱいすー

ゆーりんちーのかりかり

ぼたぼたのしょうろんぽーうめえし


「円安」

円安ドル高の世界から
暴れイノシシは街中で
糞を撒き散らす
ウォール街のど真ん中で
イノシシを去勢しろと叫んだら
中絶についてを説かれた


「オリジナルでなければいけないのか」

ちょうどいいわたし
機械的な
没個性
ドライバーでくっつけて
線を引き回す
ひかるわたしは
量産型のアンドロイド