「秋月祐一とけんごの短歌ワークショップ 〜はじめての短歌〜 第五回」けんご

2023年03月15日

御推敲ありがとうございます。まずは原作と推敲案を並べさせて頂きます。

【原作】
色鉛筆はじめて使ったその時に世界が全部描けると思った

【推敲案】
色鉛筆のはじめて使う色たちよこれで世界が全部描けると

まず一読目は

「描けると」
で終わる事で短歌らしいリズムが出た!
と感じました。

秋月さんが推敲していく過程を書いてくれているので、それについて
どう感じたかを書かせてもらおうと思います。

はじめに秋月さんが原作から

「その時に」「思った」

を外された時に、
そう感じた人が歌の中から消えたなと感じました。

さて、どうなんだろうと思ったのが初めの印象でした
そして次に

「使った」を「使う色たちよ」

となり、ここで
ああ!なるほどな!
と感じました。

原作では「色鉛筆」を使って感動している「私」
の2つの登場人物がいるんだなと思いました。

そこで色鉛筆と言う「物」を主人公にする事で
読んでくれる人の目線が
「色鉛筆のはじめて使う色たちよ」
と色鉛筆に語りかける人の

うわっ!
やった!

って気持に、
より向くなと感じました。
面白いです!

秋月さんの載せてくれた例歌を
解説をふまえて読んでみて思った事があります。

以前秋月さんがおやりになったワークショップで
短歌は元々はラブレターであったとおっしゃっていたのを読んだのですが
短歌は対話型、双方向型の表現が元々なのかなーって思うと、
作者と読者の両方にある程度の前提が必要なのかなと思いました。

作者、読者がそれぞれ恋をして
「あなたのキラキラとした笑顔が大好きです、付き合って下さい」
とかラブレターに書いて気持ちを伝えたい!

そして書いた人を想いその熱を読みとりたいな!

って思う様になる位の、経験値がいるのかなー!
と思いました。

言葉の語感やリズムだけで楽しめる、例えば絵本や子供向けの自由詩よりもうちょっと大人な表現方法かなと!

ところがですよ
気になって
「子供向け 短歌」で検索したところ
ううむ!
と思わず唸る様なスゲー作品もあり短歌深いわ、と改めて思いました!

初めに書かせて頂いた短歌らしいリズム
確かに感じるんですけど
それが何かわからないので
これから知っていきたいなと思っています。

そして参考例としてあげて頂いた
 色鉛筆の緑はなぜかビリジアンこれで地球を描いてみようか

これはもう完璧に秋月さんの短歌だなと思いました!
同じ色鉛筆を使った短歌で個性が出るってすごいなと思いました!
僕も僕が書いたなと思ってもらえる様なそんな短歌を詠んでみたいなと思います。

今回推敲お願いしたい短歌はこちらになります。

 天気雨濡れた背中を陽にあてて虹はどこだと自転車をこぐ

そしてもう一首

 夜と朝太陽と月夜明け前昼に生まれて燃えたかった月

後に書いた方の歌なんですが、
詠みたい瞬間とどうしても同じになりません。
短歌の枠をとりあえず考えずに書くと長いし、
詩になってしまうのですが、
結局、書きたい事はとても一瞬で短歌にしたい!
短歌で詠めたら絶対その方が爆発する!
って思うのですが迷子です。

どうかご推敲よろしくお願いします。




秋月祐一とけんご