「抒情詩の惑星、編集前記」湯原昌泰

2022年09月01日

この9月から抒情詩の惑星を引き継ぐにあたり、抒情詩の惑星とは何だろうかとここ数日考えてきたが、やはりトップページにある言葉、これに尽きるのではないかと僕は思う。

人間復興ー
マスクのなかの声と言葉を

ごく一般のフツー人の、胸に
通じる詩、言語、表現力を提示していこうとする態度がこのサイトの趣旨です。

このように抒情詩の惑星の指すところは文芸復興ではなく人間復興であり、そうありたいと僕自身考えている。

人間が人間たる所以は2つあり、1つは噂話ができること、そしてもう1つは嘘をつけることだと以前に何かで読んだが、なるほど人間はやりたくないことをやることができ、話を盛ってより自分を偉大に見せることもできる。
好きな人に嫌いだと言うこともあろうし、健康を慮ってランニングをし、終えて一服煙草を吸うなんてのにも矛盾はないだろう。
かねてより僕は昔と比べて今、あらゆる物事は重くなったとそう感じる。
誰も彼もが息をしづらくなって、青ざめていると感じるのは気のせいだろうか。
素晴らしいものとはつまり、自由を感じさせてくれるものだと僕は思う。
空を青色でしか塗れないからといって絵描きになることを断念した友人がいるが、別に青くたっていいじゃないか。
簡単に作品を書いてほしいし、子供のように自由に物語を紡いでほしい。
僕は今そう思い、編集前記、どうぞこれからよろしくお願い致します。