「誰もわかってくれない」POGE

2023年12月10日

誰もわかってくれない、その言葉を残して作品をすべて消去し、自殺した、非常に頭の良い文学青年がいた。
私は彼が生きていたころから彼の考え方や批評や方法論が気に入らなくて、ちょくちょく絡んだりした。
彼が死んだあとでも、それは間違いではなかったと思う。
「その方向に行ってはダメだ」と私の魂が訴えかけていた。
誰もわかってくれないなんてのは当たり前のことなのだ。
私は君じゃないし、君は私じゃない。
わかってもらおうだなんて甘い考えは捨てるべきだ。
わからないやつなんて心のそこから軽蔑して無視すればいいのだ。
承認欲求など、恋人にでも満たしてもらえばよい。
パパでもママでもお友達でもいいが。
モノを作るのなら孤独を恐れちゃいけないんだ。
むしろその孤独こそが真っ黒に塗りつぶされた世界の中で光をはなつんだ

私は馬鹿なやつに認めてもらおうだなんて微塵も考えない。
「この人に認められたい!!」そういう人を唸らせるものを作りたい。
そして実際に彼らに認めてもらえた。
それで充分じゃないか。
その他大勢なんてどうでもいいんだよ。
そいつらに罵倒されようが屁でもない。

死んだ彼にひとつ伝えよう。
君の作品は君が慕っていた人たちには届いていたよ。
はやまるべきじゃなかった。
無様に生き延びて私をムカつかせるべきだった。
頭は良かったかもしれないが、間抜けもいいところだな。
私は生き延びるよ。
宇宙征服しないといけないからな。







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