【企画】鐘勢編 抒情詩の惑星 BestPoet

2022年05月27日

 馬野ミキさんから抒情詩の惑星BESTPOETを選んでほしいと頼まれました。こういうの得意じゃないけどミキさんは友達なんで企画としてやらせていただきます。と書いたのは、(こいつ自主的にやっとるやんけ、どういうテンションで選んでるんねん)と思われたくないからです。では。 

 私は、関西人です。もっというと関西生まれサードストーン育ちです。したがって平居謙は外せないです。サードストーンとは、とある大阪府の酒場なんですが、23年前、そこで毎月詩の朗読会がありました。酒場というのがいいフィルターになってたのか阪急沿線のおもろい詩人が集まってました。しかも、そこで朗読したら、合評があって大体の詩人は斬られるみたいな。途中で斬られてる人もいたなー。なかなかの緊張感でした。私も好きでよく行ってたんですけどその主催が平居氏でした。書きながら思い出したけど、平居氏とはその後、一緒にフランスにも行ったりして、二人で地中海に飛び込んだりしました。FULL CHINで。と、書き出したら終わらないのでこのくらいにします。と、ここで話を終わると平居ってよくありがちな無茶苦茶な詩人じゃねーかよーとお嘆きの貴兄に。平居氏は言葉の座標軸がある詩人なので詩の中で迷ってない。俺って無茶苦茶ONLYなんだよなーと思ってる貴兄はぜひ、読んでほしいです。 

はっとりあつしさんと多嘉喜さん。どちらも自分のことについて書いているという点は同じなんだけど、スタイルが違っていてしかもどっちも面白いです。

はっとりあつしさんは、冒頭のドキュメンタルのくだりがすごくおもしろくてリアルだし好きです。実は大うそつきなのかも。あと、学生時代に猫拾う奴8割方社会に出て苦労しますけど、そういう意味でも応援しています。

多嘉喜さんのリリックは「職を二度変えた親父と貧乏な暮らし」がなんか、この語呂好きすぎ。話から察すると職を変えたのは、ランクアップ、スケールアップとかそういう晴れの類のものではないんだろうけど、それを息子は親父さんを見下してない感じでスタイリッシュに表現していて暗くなくていいなと思いました。自分なんかも職は複数回変えていて、父親でもあるので、もし娘にこんなリリック書かれたらと思うとどきっとします。ほんでもし「この職を二度変えた親父」っていうのは、多嘉喜のリリックのサンプリングなんだよねー」とか言われたら多嘉喜は友達だから大丈夫よ。と言わせてください。お礼にはっとりあつしさんと多嘉喜さんが相撲をとる時、私は喜んで行司をさせていただきます。夕日をバックに俺は言うぜ。俺達の土俵は地平線さ。

最後に名前からしてBESTPOET。そにっくなーすさんなつかしくてソニックユース検索してみたらノイズパンクというジャンルになっているんですね。検索するとジョンゾーンとかも並んで出てきますけど、ジョンゾーンといえば日本のJON犬のコピーとかしていて、どうしてそうなったのかまったく思い出せないけど、昔
蛇口氏と二人でJON犬ライブに行ったことがあります。なんで?


平居謙
はっとりあつし
多嘉喜
そにっくなーす
蛇口






鐘勢