「連帯」三明十種
2026年09月17日
手応えのない
社会運動からの帰りに
コンクリ橋を
渡る
渡りながら
思ひ省みるのは
先程の野外講堂での
出口のない掛け合いや
可愛い丸書体の横断幕や
たなびく白髪と赤い鉢巻や
休日手当目当ての若者や
飽きてきている子供や
騒ぐ事務服の一団や
其処で
顕になつたのは
年金暮らしの逡巡や
条件次第の改心や
揺らぐ信念や
・
・
まばらな拍手は
帰り仕度に飲み込まれ
故郷の空は
相変わらず身窄らしく
アノオオキナ疫禍ヨリモ前カラ
アノオオキナ地震ヨリモ前カラ
アノオオキナ恐慌ヨリモ前カラ
アノオオキナ戦争ヨリモ前カラ
つながつているものが
あるということを
どうか
忘れないで
欲しい
コンクリ橋を
渡り切るモメント
つながりあつた合唱の輪が
私の左右の手足に
纏わりついてくるのだ
(つながつていたい
