過去の記事

むかしむかしあるところに愛飢え男がいました
かれは牡蠣喰け子とつきあっていました
ふたりは刺し酢せ荘でなかよくくらしていました
となりにはたかい太刀突て塔がたっていました
ささやかながら何ぬ寝農をしてせいけいをたてていました。
どかん!しかしおこったりょうしんから歯秘腐屁砲がうちこまれたのです!
かわいそうなふたりはうみの真美無目藻とかしてしまいました...
これは揶揄よ
そうしきではみんながラリる霊朗とうたいました
すばらしい和音でした




(序)
十六夜の
ルナガロン、さあ
狩るとしますか。


「秋」

謝ったり
怒ったり
何と戦って敗れたのか

譲ったり
譲られたり
欲しくもないものの行方に

でっかいコオロギをエンマコオロギと呼んで
でっかいゴキブリをGと伏せる

都合よく枯れてくれてありがとう

in fall


「いつか来る日のために」

予想より早く来そうな気がして不安しかないから
いつかくる死のために今日を生きる恐怖
いつか苦しまなくて良いように今日をおそれる恐怖
いつか死ぬのを知らなかったかのように
明日は苦しまなくてもいいと言ってもらうために
いいよいいよと言い続けてもらうために
死ぬかもしれないし、平気ではいられないから
あの人の手相もあの人の顔にもそこの道も川も木も
交わってしまうのは偶然なのかな...

ハリーはその日朝から十時間しこった
しこり続けた
おおよその社会人が一日働くぐらいの間に
二度射精をし
そのあとに出そうになったなみだは、結局は出なかった
それは長い時間をかけて、己自信を労わる慈しむという類の行為でもあったし
また何かをずっと許せないということでもあった

ハリーは何を許せないのだろう

「もの」は十時間丸々すっかりミニのまましょげていたが
脳は違った
追い求めている
興奮したがっているー

相反するもの相反するもの相反するものを集めて
出来得る限りの矛盾を張り巡らせる
膨らんだ風船が爆発しそうになったまま、それを維持し続ける
なぜか?
知るか糞っ

おおよその社会人やその子どもたちが本日三度目の食事をとるとき
ハリーは今日初めての「めし」にありつく
...

生産工場の労働者
日々をこなしこなされる露呈

①「指を何本」

指を何本切ればいい

三つ指を斬ったらいろんなことから逃げられる

全部落とせばマイノリティ

どの辺りから切ればいい

ゴム被せてるあたりから斬って露出する

生指がいい

((新しい手袋に名前なんて要らないから、切り落とした家族の
落ちた奈落にありがとう))

②「電動感度」

電動ドリルはめるハーネスLED
さあカス、

ゆらり ゆらり

デュルルルルガガガ
空回りするドリルの空中ブランコ

小さなネジを掴む人差し指と親指
中指で配線を押さえて薬指でテープを貼る

ゆらり ゆらり

小さな夢を掴む人

二十歳の頃に出会った一冊の本がある。
「ほんやら洞の詩人たち 自前の文化をもとめて」(晶文社)である。何人かの共著になる一冊なのであるが、実はタイトルが同じ「ほんやら洞の詩人たち」というアルバムが、日本のインディーズレーベルのはしりとも言えるURCから出ている。
...

割れた水晶体、眼球の組織一つひとつに弟の全身像が映り込み、共犯として仲良く手錠をかけた
優しい放火魔
キッチンバサミで切られた髪
手を繋いで笑った
とても綺麗に首を絞めてくれて、その時間はとてもなだらかで
胸の底から温もりが溢れ出し幸福感が表情筋を動かしてくれる
優しい弟。
潰れた目を丁寧に縫ってくれたり牛乳を買ってきてくれたり

もういいよ

2007年8月25日昼の2時頃寝ている弟に口移しでマグロを食べさせてチューブのマヨネーズを突っ込んだらまるで漁村だねって咀嚼して目を細めるその寛容さに腹が立ち炙ったカッターで左手首に星のマークを刻んだら射精していたね

多分そんな我々を八百万の神々は見捨てず
清廉潔白な故郷にいつかきっと原爆を落としてくれる

...

今日は早起きをしてさわやか
恋人が冷蔵庫に残していった具材でカレー作り
ゴーヤカレー にがい
西日熱い十月の、パンツいっちょでNeed for speed HeatをLv18まであげ、ガレージの全車を解放する
そして来年、五十になる自分の身をふと想う
この人は何か欠落していないだろうかと
この人とは、俺自身のことだ
いまこの文章を書いている私のこと
恋人に「ばぶ!」とLINEを送る
では、この文章を別れた十五の息子がネットで見つければどう思うだろうか?

俺なら、父を許さないと思う
芸術に関わる人間はろくなものではないと思うだろうー

歯も貯蓄も仕事もない
でもまあ、そんなのは気にしすぎかも知れない
気にしすぎってこたぁないけど、三秒以上気にしたって仕方ないwww
動物と人間の違いに「予見能力」というものがあるらしく
...

生まれた日に引退した人が地上に60億
あとは武器を持った
プーチンの愛人なら彼を殺せよ
通りの知らない女を殴って叫んだ
なんかむしゃくしゃしていた
そして狙った言葉は逃がさない
辞書の中ではいつだって餓鬼大将
実際にはかよわそうな女しか殴れない
ママに泣きつけと別れた女からのトラッシュトーク
顔面にはコロナ禍で貴重な他人の唾
そしてその女は完全に俺の前からいなくなった
まあ俺は昔から靴から上は比較的苦手なのだ
女は
ハイヒールが良い
舐めてみる
殴るより最高
リアルな生活な味
生きている
体当たりの匂いがする
不幸せを噛みしめながらも生きる
俺は中年の味がするのかな
生も死もほのかに覚悟して
できれば若者から老人になりたい
おじさんは皆無で
写真で端にいる女が一番エッチで
俺はいつでも真夜中の街宣車
ドラマでの児童を泣かす演技は
...

100%の悪意ってものがこの世にはあります。

悪に見つかると
僕やあなたをとことん追い詰め始めます
悪は心が無いみたいに冷酷に見えますが、人の心の動きに敏感です
心を閉じ込め、
追い込むためです
目の前のあなたのしぐさ、言葉すべてを観察しています

あなたのほころびを見つけるためです
善良なひとはすぐにほころびを出します
自分の言動にそれほど意識を向けていないからです
悪は無意識を見逃しません。

100%の悪意は自分が悪である事を知っています
自分の欲望を満たすものを
奪い取れる相手がいないかを常に探しています
それはとても単純で純粋な行動原理です
純粋さは大きなエネルギーを生み出します。

考えて見てください
悪とあなたの何が違うのか
あなたの悪は何%でしょうか?

無意識の悪は誰にも向けられていません
...

悪について

忘れられない悪事がある。誰にでもあるだろうか。原罪という語を想うとき、私はこのことを思い出す。
4歳か5歳だった筈だ。弟のひとりが3歳にはなっていたと思うので、私は5歳か。固定電話が鳴ると受話器を取り上げて「はいワタナベです」と応答する。おうちのひとはいますか? はい代わります。
電話機は人気ものだった。掛けてくるのが大好きな祖父母かも知れないところも嬉しいことの理由であり、またきちんと対応出来る自分であることが嬉しいので、両親の仕事関係でも良かった。
そのときは夜で、母は浴室の方に末の弟を連れていっていた。電話はその頃、リンリンではなくトゥルルルルル・トゥルルルルルという風に鳴る器械で、留守電機能は無かった。勿論、着信通知も無い。
...

なにはともあれアップルウォッチくん!
これで、あなたはあなたの寝不足が
すぐにわかるし
ちょっとひやっとしたときとか
心拍数の上昇を数字で示してくれるし

それから、ネットフリックスだね!
なんと、韓国製のドラえもんが見放題!
これで、グローバルな人間になれるね!
字幕をつければ、国語だって身につくよね!

公園の散歩は、ルンバがいっしょにしてくれる!
ちょっとでも段差があると
ルンバが助けを求めていますって
スマホが言うけど
あなたは自力でルンバを助けてね。
自立!

SNSネイティブのあなたは
もう少し大きくなったら
愚痴だって、全世界が聞いてくれるんだよ!

全世界が!

こんなお母さんでごめんね



恭仁涼子

第二話 脅迫者(其の五)

17

天皇は芸能(僕は詩歌や小説も含めた表現活動、映画や音楽や漫画等は全て「芸能」であるという認識である)の世界で、どのように描かれてきたのであろう。

昔、ひゅーじょんぷろだくとという出版社から「COMIC...

久々に会った。もう10年は経っていた。その人と僕はミスタードーナツの葛西店の先輩と後輩、17歳と16歳の女の子だった二人を渋谷の夜、ナンパした。

僕は17歳だった子と付き合う事になった。ひどい事をした。ごめんね?
ありがとう、ごめんなさい。

誠志郎、せいしろうサン
彼は当時28歳で16歳のなっちゃんの後輩と付き合うようになったそうだ。俺はそこまでしか知らない。

それから十数年経って、21歳だった俺が30歳を過ぎ、誠志郎さんに会った。

「お久しぶりですね!」
「おう!」



「で、ですね、あの時の子、いたじゃないですか?」
「あの子とどうなったんですか?」
「あっ!あれ?、3回子供堕ろして、そんで3回目の後、あいつの母ちゃんが包丁持って来たから...」
「包丁っ?3回っ?えっ?そんで?...」
「ボコボコにしたよ」
...

まず
いちばん下までスクロール
コツン、と
底に
石が当たる音をきいて
「まあいいか」って
降りてった

他人の褌をつなぎ合わせて
そいつを伝って
降りてった



他人の褌で
傷口をおさえて

他人の褌で
首を吊り

他人の褌を振っていた


こびりついていた縮れ毛が

いま

音も立てずに

着地する


まず
いちばん下までスクロール
コツン、と
底に
石が当たる音をきいて...

陽物などという言葉もあるがさておき、すべての男の体の中には太陽が宿っているとして、その太陽に縦1.8センチ、横1.5センチのイボができた昌也はもう人前で裸になることはできない。だってとても大きいから。だってとても黒いから。ならば俺はこの先二度と誰かに本心を見せる事はないのだと知ってひとまず、六ヶ月洗っていなかった鍋を洗い、七ヶ月洗っていなかった風呂を掃除した。外ではセミが生きる生きると鳴いている。イボも勿論、生きる生きると盛り上がっている。

この世のカオスを端整な言葉に変換する。哀しい、文学だ。
あるいはこの世のカオスを徹底したリアリズムで追求する。
それかより醜い言葉で書く。
呪わしさ。高校生のころ、三島の「わが友ヒットラー」を読んだ。華々しい、気高い、卓越性。だけども、悪についてはあまり書いていないような気がした。悪とはもっと泥臭く凡庸な日常を含んだ小中学校のいじめをよりひどくした幼稚な計算だかさだと思う。
しかも、それは私たちの外に外在的にあるのではなく、私たちのうちに潜む、ろくでもないものだ。
卑小な私事だが、高校生のときに初めて観たエロビの単調さに私は興奮しつつも意識的な悪を感じた。

私の経験談が誰にも身近なように悪は身近にあると思う。



アレクセイ渡辺