※この原稿は自分が、荒木田 慧さんに「抒情詩の惑星」Best poetを書いてみませんか?と相談して描かれたものです。
過去の記事
「現代詩とは何かー答える」⑧ 平居謙
シリーズ 短小突貫ヘンタイ式連載
「現代詩とは何かー答える」⑧ (6月号にアップ予定)
「平居謙著作集」のこと‐蜘蛛出版・君本さんの思い出
「イエス, アイムカミング(6)」荒木田慧
Lは自撮り棒で宇宙を撮っていた。
センター街のサイゼリヤでテーブル越し、こっそり見せてくれたLのスマホのカメラロールには惑星がいくつも浮かんでいた。Lはほんものだと私は思った。
Lに初めて会ったのは10月の夜の代々木公園だった。自分が描いたのだと言って、Lは柱の壁画を私に見せた。虹をおよぐクジラの絵だった。もうすぐ渋谷に豪邸を買うのだとLは言った。ハーバード大学を卒業したとLは言った。どれもとんでもない嘘だとすぐあとでわかったが、Lの声や語り口はいつも本当のことしか言っていないように私の耳に響いた。
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「Hello, World.」菊池奏子
会えないのがつらすぎて
画面越しの再会なんて味気ないと
ちいさな小部屋にこもって
やり過ごしていたが
いささか こもりすぎてしまったようだ
主催者側から取材をしてほしいということで受けさせてもらいました。
「玉蹴り」泉由良
球を転がして稼ぐおとなはみんなインチキ
と
母が教えたので
私はスポーツを観ない
その延長でギャンブルもしない
そんな奴がゲームをするわけがない
「脳腫瘍闘病記2」危機とララ
地元の脳外科に行ってびっくり。まさかの脳腫瘍発覚からの続き
病気が見つかってからは何もやる気が起こらず、ずっと検索してた。
聴神経腫瘍とは、その名のとおり聴神経できる腫瘍で、手術した人はほぼ失聴していた。(私ものちそうなった)。
再発して何回も頭を切っている人や合併症で苦しんでいる人のブログなど、10万人に一人の病気といえど、続々出てきた。
有名な人だと女優のスケザネキキさん。
彼女の生き方には励まされた。「人生の山も谷も楽しく」って。
後遺症の失聴、顔面麻痺を乗り越え、海外で活躍してる。
いつも楽しそうな人はいいな。
自分は放射線で治療できるサイズは超えていた、残念。良性の腫瘍だから成長はゆっくりで一年に1ミリづつくらい大きくなるらしい。(ずっと昔からあったんだなあ...私が遊びほうけている時代も。。
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Every morning,I feel like being still alive and waking up to a new day at my own home is the most privileged and humbling experience for me.
Since the coup on February 1st last year,the junta has been non stop killing and arresting the civilians.Until now,more than 13000 civilians were arrested.
Recently,a 4 year old child...
「ファミコンの思い出」花本武
ファミコンが登場しだしたときというのは、自分が小学校の1年とか2年のときだった。が、うちはMSXだった。ゲームするためのパソコンみたいなもので、キーボードがあって、カセットを挿すところが二つある。3つ上の姉が親に買ってもらってきた。
ドラクエ1はMSX版でやった。やってみたけど、いまひとつ楽しみ方がわからないから、姉がやってるのをうしろから見物していた。傍観だ。
その後、3つ下の弟が親を動かして、ファミコンが導入された。弟は器用でいろんなゲームを攻略していった。それも傍観していた。傍観していてもそれなりに愉しくて満足していた。
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【企画】鐘勢編 抒情詩の惑星 BestPoet
馬野ミキさんから抒情詩の惑星BESTPOETを選んでほしいと頼まれました。こういうの得意じゃないけどミキさんは友達なんで企画としてやらせていただきます。と書いたのは、(こいつ自主的にやっとるやんけ、どういうテンションで選んでるんねん)と思われたくないからです。では。
私は、関西人です。もっというと関西生まれサードストーン育ちです。したがって平居謙...
「あなたが我が子であったとき」恭仁涼子
あなたが我が子であったとき
アンパンマンというものが
わりとワンパターンでなく
ふつうに面白いと、見てて、思った。
あなたが我が子であったとき
公園には
誰もいないほうが
微風が気持ちいいと、思った。
あなたが我が子であったとき
海の広さが
あなたを飲み込むようで
こわい
海水浴、と思った。
あなたが我が子であったとき
あたしは
それが苦しくてさぁ
くたばるよりほかに仕方なかったんだわ
恭仁涼子
「ファミコンの天才」コナン
子供の頃に同級生からファミコンの天才と呼ばれていた。
対戦型のゲームで負けることがなかったからだと思う。
当時は手先が器用でいとも容易く完璧なプレイが出来た。
まるで完璧であることだけが普通のことであるかのように。
『スーパーマリオブラザーズ』は目を閉じたまま全面クリア出来た。
敵の出るタイミングが一定なので音だけ覚えれば良かった。
BGMのこの部分で敵が出るのでジャンプで避けるとSEが鳴る。
そのBGMとSEの組み合わせを覚えれば避けるタイミングが分かる。
『オバケのQ太郎 ワンワンパニック』を初見で全面クリアした時には気味悪がられた。
僕自身も何故そんなことが出来たのか分からず自分で自分が怖かった。
いわゆるゾーンに入ると無意識的にそういう不思議なことが起こる。
...
「ファミコンはやってこない」GOKU
ファミリー・コンピュータ(以下ファミコン)が発売された当時、私は小学校6年生。まだまだゲーム・ウォッチの虜だった。私が唯一もっていたのはバンダイの「バクダンマン」。年上の従妹のお下がりだったと記憶している。ゲーム・ウォッチが5000円前後なのに対して、ファミコンは本体だけで14800円。しかもそれだけは遊ぶことができず、更に5000前後のソフトを購入しないといけないのだから、小学生には大変に高価な代物であった。そして、我が家は、断固として子供にゲームは買い与えない(というか、そのようなものの存在も知らないような)方針の家庭であった。そもそも当時の両親は、仕事に明け暮れており、子供の世界でどんなものが流行しているのかには、まるで興味がなかったのではないだろうか。当時の両親に仕事以...
「三三九度」吉田一縷
もうおなかいっぱい?
おでこに手を当てるようにこっちを見るね
きみとの思い出は
おちょこで飲みたい
とくとく注いで
ちびちびやりたい
きみとの喧嘩は
ぐい呑みで飲みたい
片口で満たして
ぐいっとやりたい
きみとの交わりは
コップで飲みたい
升にこぼして
たっぷりやりたい
もうおなかいっぱい?
ねえ
おでこに手を当てるように
こっちを見るのはよして
盃を酌み交わそ
「読心術」中村祐子
わあ、このお人形あなたが創ったの?凄いね〜!
いまにも喋り出しそうね。
ユミの部屋の飾り棚に置かれたアンティークドールはガラスの瞳が埋め込まれた
本格的な人形だった。
関節もちゃんと曲がり、ゴブラン織りのドレスもとても似合っている。
私とユミはデザイン学校の同期、結婚後も隣町で暮らしているのだがお互い子育てで忙しく会うのは結婚式以来だ。
ありがとう、と人形の傍らで静かに微笑むユミ。彼女は最初の子供を死産でなくしていた。
【企画】私が今読むべきだと思う詩」POGE
この原稿はPOGE氏に、「抒情詩の惑星Best poet」を依頼して、書かれたものであります。
「いつか詩を書くきみへ」馬野ミキ
それはまず
第一に
人に見せないで書くほうがいい とおもう
SNSにかっこいいこと事を書くことを
焦らないで
ノートを買って
自分へ接続する
IDもパスワードもいらない
生まれたての君だ
うわついて ふらふらと
他者や
世界に接続するということとの
バランス感覚は
とても難しいもので
誰だって一人残らず
例外なくそのことについて苦しんで
きみの先生も、父母も
銅像になった人も
そのことについて苦しんだ
これから詩を書くきみへ
詩っぽく しようと
体裁を整えなくてよい!
凹凸の無いパズルは組み合わさらない
みんな丸くなってぶつかりあってる
にゅーす みてる子どもが感じてる
矛盾を
同時に 成立させていい...
「ファミコン残酷物語」大覚アキラ
大学生の時にバイトしていたレンタルCD屋のK社長が、
「これからはファミコンの時代や」と生ビールを飲みながら言った。
翌週にはバイト先のレンタルCD屋は
中古ファミコンの販売・買取ショップに姿を変え、
なぜかおれはバイトの大学生なのに
店長として2店舗ほど任されることになった。
「脳腫瘍闘病記」危機とララ
現在37歳。
私は一か月前、脳腫瘍の開頭手術をした。
10万人に一人といわれる、聴神経腫瘍だった。
脳の手術というと、星野源もくも膜下出血になり、辛すぎて今すぐに二階の窓からできるものなら飛び降りたかったとエッセイで語っている。
女医の西川史子先生も、「神様、もう許してください、」と泣きながら願ったと...。
私にとっても、人生で一番かな、きつい経験になった。
病気発覚から、手術、現在まで振り返ってみたいと思う。
三年前くらいから、健康診断の聴力検査で片耳がひっかかるようになった。
低い音が聞こえなかったり。
高い音が聞こえなかったりまちまち。
一度耳鼻科に行ってくださいと言われていたけれど、気にならなかったので放置していた。
...
「無題」石渡 紀美
信じる
ことは仮定法の希望だ
愛する
と似ている
永遠ではないと知っているのに
知らないふりをして
信じる ことにしているだけなのだが
やっかいなことに人は
「ことにしている」ことを往々にして忘れる




