過去の記事

選挙に行ったことを
SNSに報告しなくていいよ

美しい花をみつけた時
いそいで写真に撮らなくていいよ

狩りが上手で
せっくすに強い男じゃなくてもいいよ

野郎どもを惹き付ける
美貌じゃなくてもいいよ


生まれたからには
この世に生をうけた限りには
いま殴られている時も、
ミサイルが落ちてくるときにも
マグニチュード70が地上の都市を揺らしても
安心して

安心して
安心して
きみが安心するときにだけ
君のこころに平穏が訪れる。

三カ月ぐらいの準備期間を設けて、1996年の12月にT-theaterの第0回公演「地球人記録」は行われた。場所は確か西日暮里にあったSUNRISEという喫茶店だったと思う。
全体の構成は、三部構成にした。地球人の生活がまだ平和であった「みどりの時代」と、悪徳のはびこり出した「鉛の時代」、行く先を失った「半島の時代」という三つの時代という設定にしたのである。最初の二部のタイトルを僕が決め、最後の部のタイトルに悩んでいたときに大村浩一が「行き場を失った半島のような時代」というアイデアを出してくれたのである。
...

大阪庄内でインディーズ本などを扱うギャラリー&本屋の「犬と街灯」さんで月に一度『読む前に書け』というイベントをやらせてもらっている。ワークショップと名乗るほど主宰の僕が何かを指導するということもないので、即興創作のゲームとでも思ってもらえればいいかも。僕の仕事はさしずめゲームの進行係だ。

仕事を辞めて、銭湯に 真っ昼間から
出掛けた。湯に浸かりながら、頭の中で 、履歴書に本当の事を書いてみる。


時間がないから
コンビニでポエムかって
電車のなかでかじる
カイサツをぬける
たくさんのポエムとすれちがう
ぶつかって
「前見て歩け」ってののしられる
ポッケでケータイがバイブする
最近メーワクポエムばっか
送られてくるから
アドレス変えないと
日本がポエトリー活動つづけてた
イラクからついに撤退することを表明
(メールだ)
前つきあってたポエムのバイヤー
どうしよっかな
ってゆーか
上モンのポエム、はいったって情報
かせいだ分全部ポエムにつっこむ
ポエムきめてセックス
超キモチイイ
夜中ヤバイ
ポエムがなくなったから
コンビニに買いにいく
ふと 空をみあげる
今日はポエム超きれい
すごいよくみえる

ポエムだ...

「あの、大補君って良い人ですよね!
「ヒラノてめぇ!ほんと気をつけろよ?!アイツはなぁ、大補はなぁ!道玄坂のコンビニの前でバーベキューする様な奴なんだぞっっ!」

そんな角度で怒られるのは初めてだった。大輔君は良い人だという素直な僕の感想は俺の先輩であり大切な友人のKABの怒声でかき消されのであった。

今の渋谷のアンダーバー、ゲームの前身であるアースリーパラダイスでのショーケースの帰りの話。イナバ物置の四隅の柱が同時のタイミングでグンニゃリと曲がるような衝撃が走った、イナバが潰れちまった。70人もまだ載っちゃいねぇ。ウソだろ?っていうぐらいに。「フニャン!」

その翌々週ぐらい経った時に、良太君の実家で大補君と僕の当時の彼女と一緒にきちんと挨拶をする機会がやって来た。

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他人の排便事情により
腹痛とコーヒーで間がもたない

腹痛の原因は医師でないし
わからない

事情があって腹痛なんです

君のせいとは言ってない
君の話やらなんやら
つまらないのは時間のせい

腹痛のせい
コーヒーが不味いせい

くだらない文章を読んだせいとは言わない
良い塩梅の文章が書けるというわけででも
文章の読解力があるとも

お手洗いが少し階段を下った薄暗いところにあるせいでもない

腹痛が
この腹痛が
女性的にも体調不良とも
排便事情とも折り重なって

開かずのお手洗いがひとつ
この店にある





ラブラドールを飼っていた
名前はさくら
私がつけた
父がピン子でいいだろと無茶を言ったので
女の子だからさくらがいいと通した
さくらはとても賢く
近所でも評判の美犬だった
さくらが死んだとき
友だちが死んでも泣かない私が涙した
さくらは本当にかわいかった
ニコニコ動画に動画が残っている
子どものころはやんちゃで
栗と格闘していた
かわいい
大人になってもお茶目で
ずっとずっと
一緒にいられるものだと思っていた
そのさくらが死んでから
実家には帰っていない
勘当されていたから
忍ぶように会っていた
いまでもさくらのことを想う
夢にも出てくる
さくらが恋しい
さびしく思う
さくらのいない世界は
とても寂しい
寒さが身にしみる
恋人よりも大切なパートナーだった
さくらと暮らしたかった

これは詩以外のものも並行して書いている人にならすぐにピンとくることだろう。そして思うのだが、詩以外のもの―書類とか、説明書とか、案内文とか批評とか―を決して書かない人というのもむしろあまりいない。すると必然、多くの人にとってよく分かる話ということになる。詩と詩以外の文章を書くこととの安楽さというのはどうしてこうも、圧倒的に違うんだろう!


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インターネットの詩を読むとそのポップさに胸は踊るし魅力を感じる
話し言葉の詩が多い
なのですんなりと心に沁みて来る
難解な言葉遣いもそれ程ない
ないわけじゃないがインターネットには不向きな気がするし書籍ではないので読もうと言う気にならないので通り過ぎる
某黄色いインターネット詩の頁は色んな詩人が老若男女居て面白い
そこでも難しい詩は通り過ぎる
スマートフォンで読む詩は出来ればロックでファンキーであって欲しい
通り過ぎる詩だからだ 通り過ぎる詩だからこそ交通事故みたいな詩がいい
反発されるかもしれないが知的さや難解さは詩壇の重鎮な詩人の書籍に任せて欲しいとすら想う
若い詩人は難解さを含む詩を書く人が多い
私も若い頃はそれに翻弄された
美しくて言葉の波間にこんな言葉があったのかこんな表現があったのか
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けんごさん、こんにちは。秋月祐一です。

第六回までのふりかえり、ありがとうございます。

>「読者の想像力を広げる」
>コレにとても特化しているのが短歌かな!
>とちょっぴり思いました。

そうなんです。南極とかの海面に出た氷山の一角をお見せして、
水中の氷の大きさを読者の方に想像してもらうのが、短歌の醍醐味です。



けんごさんが短歌を演劇に例えていらっしゃるのも、うれしく思いました。
短歌は、脚本・演出・主演、さらには大道具・小道具・音響・照明までを
ひとりでこなす演劇にとても似ていると思います。

【原作】
天気雨濡れた背中を陽にあてて虹はどこだと自転車をこぐ

【改作案】
虹はどこだと自転車をこぐ天気雨濡れた背中を陽にあてながら

この例のように、視点をどこに置くかで見えるものが変わるという意味では、
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前回提出させて頂いた短歌を
初めて秋月さんから完成している!
とか言ってもらってうれしいですがまだまだです!
スゲー短歌はもっと超スゲーのでそんな短歌がこの世にうまれる様にお力をお貸しください!

【原作】
天気雨濡れた背中を陽にあてて虹はどこだと自転車をこぐ

【改作】
虹はどこだと自転車をこぐ天気雨濡れた背中を陽にあてながら

今回短歌の見え方感じ方の違いについての参考として詠んでいただいた改作と原作ですが、
自分で詠んだ歌をいじって頂けるとご解説の意味が良く分かりますね!
時系列をずらす事によって
同じ内容でも見え方が変わっている事が良くわかりました!

こうした短歌のテクニックを知ることはとても面白いです!
このワークショップのおかげで
何首か短歌を詠ませて頂いて
秋月さんの繰り返しおっしゃっている
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T-theaterの最初の公演は、1996年の12月に行われている。参加者は、大村浩一の他、詩のフォーラムのオフ会やチャットで知り合った方々から集まった。ただ、実は僕はこの経緯を詳しく覚えていない。最初は大村と、「娯楽性のある詩の朗読の舞台をやりたい」といった話をしていて、「そのためには美術や照明、音響を含めて、舞台全体の流れを統合する何かを考えなければ」といった話になったのだと思う。初期の参加メンバーの中には、後に「詩のフォーラム」に対して新たに「現代詩フォーラム」を立ち上げる片野晃司もいた。片野は当時、糞真面目な詩に反発してコミックポエム(CP)というジャンルを提唱していて、僕はそれが面白いと思って誘った。

3/10(金)の夜から新宿駅前で路上生活をはじめて、今日で16日が経ちました。

私のやさしい友だちの一人は心配して、「いやな事があったら直ぐに路上生活をやめて下さいね」という暖かい言葉をくれました。

16日経って今朝、小田急ハルクの前の路上で目覚めました。夜じゅうの雨で空気はみずみずしく、街はゆっくりと伸びをし始めていました。地下の自販機へコーヒーを買いに行こうかと寝床を抜け出すと、私の足元の毛布のあいだから、茶色い紙屑のようなものが見えました。きっと長い夜のあいだに通りすがりの誰かが、私たちが眠っている姿を見てゴミを投げ入れたのだろう、と私は思いました。

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だめ連のペペ長谷川さんが亡くなった。三年前に胆管癌と診断され、その時「手術を受けなければ余命半年」と医者から言われながら、外科手術を受けずに自然療法で治そうとして闘病中だった、享年56歳。若い。私たちの周囲では若くして逝く人がとても多かったが、彼にはもっともっと長生きして"高円寺のヌシ"として世に憚り、ろくでもないことばかりのこの社会に向かって「食い込み」続けて欲しかった。

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This is a 格闘、とはまた違う地下活動
町の悪童が見向きもしない我々のアクト
It's like that yo, と済ませたくもなるけど、
それじゃあ終われない、から今日もいざ参上

写真は僕の通院している病院の、
キレイな病棟です。
建物の中も快適で、
キレイな造りになっています。

何度も作り替える前迄は
木造の暖房もきかないところでした。
あのてまえの2階のかどの部屋に
亡霊のように立って
表を見ていました。
その時は自己抑制のコントロールの欠如と妄想で
入院しました。
山に向かってバスで駅から3つ目で
着きます。
僕が通院していなかった2年間のうちに
建物もデイケアも
ガラッと変わっていました。
敷地内全面禁煙なのを除いては、
気楽な病院です。
職員さんがみんなマジメです。

話は少し逸れる。
1980年代の半ば、二人の男がパフォーマンス・ユニットを立ち上げた。一人はインスタレーション作家を目指していて、もう一人は作曲家を目指していた。インスタレーション作家志望の彼は、当時全盛期であったディスコのオブジェ作成などをすることはあったが、基本的に二人には何の後ろ盾もない。
二人は、あれこれの手だてで舞台を実現した。最初のときは、美術関係の友人と共同で会場を借り、次には彼らだけの単独の舞台を。前者は当然、それぞれの参加者の友人が訪れ、それなりの観客数であった。二度目は、単独の舞台ということで客席にはまばらな人影しかなかった。しかし、終演後の二人に一人の男が名刺を差し出す。
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体をリラックスさせる
落ち着いて冷静でいる
不安はない
エネルギッシュである
積極的である
とても楽しく思う
無理に努力はしない
自然にプレーする
自身満々である
注意力がするどい
自己コントロールできる
集中している

ただいまー
駐車場や
駐車場を使って
目線の練習をしました
バックサイドがやっとみえました
今日もたのしくがんばろう
全力でケガにきをつけてね

★ひさえぼんが72うしろあしをひきつけるといい
36の要領でと教えてくれて
そうやったらできそうになって
けっこういいかんじになって
3回くらい立てた

★社長に5の顔の向きが上を向いていて
きのうよりよくなったといってくれた
7をいしきしていたので上を向けたのだと思う

板はフラットスピンになってしまうので

けんごさん、こんにちは。秋月祐一です。

【原作】
色鉛筆はじめて使ったその時に世界が全部描けると思った

【改作案】
色鉛筆のはじめて使う色たちよこれで世界が全部描けると

この改作案をお読みになられての、けんごさんのご感想を
要約させていただくと、

原作では「色鉛筆」と、それを使って感動している「私」の
2つの登場人物がいるけれども、
改作案では、色鉛筆と言う「物」を主人公にする事で、
「色鉛筆のはじめて使う色たちよ」と色鉛筆に語りかける人の
「うわっ!やった!」という気持ちに読む人の目がいく。

という部分を興味深く拝読しました。

短歌は31音の短い詩型なので、
感動の一点突破に向いているんですよ。
(もちろん、そうではない短歌もありますが)

「色鉛筆のはじめて使う色たちよ」と色鉛筆を前面に出し、
...