過去の記事

9歳の時に、犬のチョン太郎が死んだ。
とても哀しくて元気のない僕に
母が言った。

「犬は死ぬと友達になって帰って来るんだよ」

1年半くらい前だろうか。
2021年9月末。馬野ミキさんから連絡をもらった。

久しぶりだった。
無力無善寺というライブハウスで共演したのが2020年9月。三上寛さんの出演の日だった。
その日は、高円寺に着いてから、履いてきた靴が突然、途中でボロボロに壊れて歩けなくなった。本当に前に歩けなくなったので、近くの靴屋までなんとか靴というか足を引きずって行き、靴を買った。

馬野さんは、高い声がかわいらしくて印象的だった。いか釣りの話を少しだけしたのを覚えている。この日、「テトラポットでシンナーを」という曲を聴いて以来、テトラポットを見るたびに馬野さんのことを思い出すようになった。

...

ご推敲ありがとうございました。
秋月さんに推敲して頂いた短歌2つで僕がコレだ!きた!
と思った方と元の短歌を2つ並べてみます。

[原作]
覗き穴の向こうの雨粒を扉を
開けて見ることもなく
[推敲案]
覗き穴の向こうの雨粒感じてる扉を開けて見ることもなく

超すごいです
「感じてる」が入った事で
感じてる人が歌の中に登場した!
って思いました、
比べてみて良くわかりましたが
推敲された方は時間と場面が切り取られていて
その時の感じを聞かされている
って感じが
その時を見ているに変わったと思いました。

そして改行を無くす事も、上の句下の句の間と言うか意味の切れ間で改行しましたが
一行にすると、一つの場面って感じが高まった!
って感じます。

言葉が生き生きしてます!
ありがとうございます!
秋月さんすごい!

書き溜めた短歌まだあるのですが、
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寺西幹仁が生前一冊だけ遺した詩集はタイトルを『副題 太陽の花』といい、「FYYO」等に発表されたものも含め19編が収められている。1999年8月、発行は詩学社。
詩学の最後の編集長となり廃業の場に居合わせた寺西さんを世間の人はどう見ているのだろうか。
...

点と線が当たり前のように繋がりゃ誰も苦労しない

普通の人に出来る事が出来ないけど
そもそも普通って何ですか?
無理はしなくていい 働きたくない
頑張らなくてもいい 働きたくない

ただ今ある今が永遠に続くワケではない

老後の事も考えなければならない

いつの時代も人生のピリオドは突然訪れる...

寒さも終わろうとしてる夜
何気なく普段通り
スマホでSNSを見ていたら
疑いたくなるような
情報が目に飛び込んで来た

かつて世話になってたぺぺ長谷川さんが癌でお亡くなりになったらしい
突然の訃報、直ぐに実感が湧がなかったけど
翌日の新聞、朝刊を見て本当だったんだと...

長らくお会いしてなかったけど
いつの間にか有名人になってた

元々「だめ連」の人だった。

享年56歳、早過ぎる。

本名 塚原活さん

上から読んで つかはらかつ
下から読んで...

けんごさん、こんにちは。秋月祐一です。

短歌にご興味をもってくださり、ありがとうございます。

以前、この「抒情詩の惑星」で、
前編集長の馬野ミキさんと短歌のワークショップをさせていただき、
今回、ミキさんのバンドでベースを弾いているけんごさんとも
短歌のワークショップを行えること、不思議なご縁だと思っています。

短歌(百韻連歌)の印象を、雪の日の朝に例えてくださっているの、
とても素敵だな、と思いました。

雪が降っただけで、世界がちょっとだけ変わって見える。
その「ちょっとだけ変わる」というのが、まさしく短歌の世界です。

短歌は一首、二首と数えますが、
一首の短歌を読んだだけで、世界がちょっと変わって見える。
ぼくは、これって、すごく楽しいことだと考えていて、
...

けんごさん
僕と一緒に短歌のワークショップをやりませんか?

秋月さんにそう声をかけてもらった、
秋月さんは僕のバンドのライブを観に来てくれて
その時僕が
百韻連歌ってのをやった事があって
とても面白かったので又やってみたいって話をしたり
何がどう面白かったのかとかたくさん話をしました。

百韻連歌は
数人で集まって誰かが最初の575を詠むと
他の誰かが77を詠むってのを、
ずーっと続けるもので
友達に誘われてやったのですが
とんでもなく面白かった。


脳みそフル回転で、
これ以上離れたら繋がらなくなる、
できるだけ遠くの言葉を探したりする

夜寝ている間に降り積もった雪を
ドアを開けて気がついた時みたいな
そんな感じの、
え?
え?
みたいな
意外なんだけど続いてる感じの言葉がやってきてパチンって場面が変わって
おおおーってなった所に

...

「私が詩を書くことは紙の無駄ではないか」という問いをある朗読会で詩人が口にしていて驚いた。私はそんな問いを持ったことがなかったからだ。詩人は「こんなにたくさんの詩集が日々生み出されているのに」と続けた。それで帰り道、考えてみた。そうか、あの人は外に向かっても視野広く書いているのだ。そして、私はほとんど自分に向けて書いているんだ。それが私の今の限界なんだな......。
詩を書き始めた頃、ながく孤独だと思い込んでいた。だから詩は本音を話せる唯一の仲間だった。その頃の詩はもちろん自分のためにだけ書いていた、いわば日記詩だ。何故、詩の形式にしたのかはわからない。それまで詩集をちゃんと読んだこともないし、日記の端に言葉を書いていたら始まってしまったというのが近いと思う。
...

自分が恋人にしていることを目撃した ひとによっては
それはハラスメントに写ることもあるだろう
自分がしてほしくないことは人にはしない、というのは実は違くて
例えばSMプレイのサディストとマゾヒストの欲するものは
真逆で
だけれど二人の関係は成立しているというよふに
あらゆる叫ばれる平等や正義
よしとされる美徳や常識をこえて
より人間が本来求めているものはある
自分が苦心して打ち上げた芸術作品よりも
子猫がただ転がってるだけの動画がみんなを癒すのだから
子猫はすごいなあ
子猫の才覚ってすごいですよね?
その才覚に子猫自身が気づいていないからこそ、より観察者に直接的に伝わる
例えばせかいにはまるで評価されていない、詩のような人間はたくさんいますよね
橋の下などに
よい詩を書かない すてきな人たち
...

今日もうんこが出た
ボクは以前うんこが硬くなってなかなか出ないで苦しんだことがあった
うんこが出るといつも観音様のおかげだと観音様に感謝する
うんこが出たんだから もうそれだけで良いと歓喜に包まれる
幸せの一瞬
いつもうんこするときに訪れる

シラケっぱなしのデー・ゲーム
欲しがり屋さんにゃ上げなストライク
分かるよね
分かるよね、ハニー
それは妄想



朝から気が滅入る場面に遭遇した。出勤する為に自宅の鍵を閉めて階段を下ろうと廊下を歩いていた時、ふと地上を見下ろすと犬が居た。その犬は、私と二回りくらいは歳が離れていると思われる目上の女性と散歩をしていた。胴体の腹側を支点にすれば掌一つで持ち上がりそうな小さな犬である。
...

詩人の恋とはなんて浪漫的なのだろう
幼い時、実家の父に何故パパはママと結婚したの?と訊くと父はママが美しかったからだよと答えた 父は母と私の写真を眺め、ママは美人だろうと指差した
実家の父は詩人なので詩人ならではの答え方だと思う なので私は幼い頃、このやりとりが本当に嬉しかった
その会話を思い出したのがもう二十年以上前の山形文学祭で出逢った詩人との会話だった
佐々木誠くん、当時三十代だった
詩人の伊藤啓子さん田口映さん神田義和さん私の次男三男、
そして誠さん
人懐こい彼は出逢ったすぐ、はいっと詩集空中ピエロをくれた
赤い小さな詩集は瑞々しく私は夢中に読んだ
そして誠くんは僕は新潟の詩人長澤忍さんをリスペクトしてる 彼のレントゲンXは僕のお気に入りなんだ
...

夏の爽やかな朝、いつもの道を歩いていたら、神社の階段の下で、ハルジオンや
雑草を毟っているご年配のかたがいた。
僕は草むしりが好きなので、ちょっと手伝わせてもらった。
そしたらそのかたが、この階段の上に
目の神様のお地蔵さんがあるのよと
教えてくれた。
まだ怖いもの知らずだったので、
上品な毛並みの犬の散歩をしている
これまたご年配のかたに、
犬かわいいですね、なんて言って、
愛嬌振りまきみたいなことをしてみて、
ちょっと相手は面倒くさそうだった。
そもそもなんで知らない人に、
話しかけていたのかと言えば、
人とのコミュニケーション能力が、
欲しかったんだけど。
今そんなことをやったら、
小さな親切大きなお世話だろう。
普通は都会人として、
そういう事を素通りするべきかな。
ああいう事から何年も経ったけど、
...

そういえば昔路上DEピーコをしてた時謎の黒人が話しかけてきた。その黒人は凄い金持ちらしく全部奢るからいいバーとか連れてってくれないかって言ってきた。で勿論暇だし当時ライブとかやってたキングジョージっていうお店に連れてったんだ。

キングジョージに向かう途中その黒人はベンツにションベンをかけてた。勿論僕はやめときなよって日本語で言ったんだけど彼は何かあったら金払うから大丈夫とか言っちゃって中々パンクだなって思ったんだよね

その後キングジョージに着いたら案の定彼はその店が気に入って1人で楽しんじゃってるから僕はビールを買いに行ったんだ。そんでビールを飲み始めたらわざわざ彼はやって来て奢るって言っただろうなんて文句を言ってきてさ

...

今日は友達と話をしていた。
ずっと話をしていて、
たばこをやめた人なんだけど、
冗談まじりにたばこを勧めても、
一向に吸わない。
それで気づいた
僕も30代に、2年間たばこをやめていた。
老人ホームの清掃のパートをしていた。
帰る時、自転車置き場へ行ったら、
ベンチでたばこを吸っている女性と、
偉い人がいた。そこの会社の職員だ。
それを見て、あぁー、たばこだ
と何となく特別な意味もなく、
へーっと思った
今までその場所で
たばこを吸っている人を
見た事がなかったからかな
たばこをやめていたぼくは、
ちょっと変な話、愉快だった
その事を思い出し、
僕が、今日会って話をしている人に、
たばこをやめた人からすると、
僕がすぱすぱたばこを
吸っているのをみていると、
面白いでしょ、と言ったら、
面白いだって。
ふ~ん
僕もおんなじ気分になってみたい。

負のオーラを出している人が
嫌われるかと言うと、そうでも無い。
人間は弱みを見せる事も、
時には必要らしい。
どういう訳か、しゃがんで
煙草を吸いながら、
ずっと小声で独り言を
言っている人がいて、
仲が良かった訳でもないけど、
調子よさそうですね、と言ったら、
あ、ありがとうございます、
と言われた。
ギスギスしていながら負のオーラを
思いっきり出している人もいるけど、
他人がああだこうだ言っても
仕方ない。
その人だってやりたいように
やっているだけだ。
強迫神経症ばかりはどうも
相性が良くないようだ。
こっちから近ずいて行っても、
やがて距離を置かれ、寒い思いをする。
でも本来の距離感だ。
いろんな負のオーラがありますね。

閉鎖病棟に入院していたころ
俺は知的障害者じゃねえ
と叫んでいた知的障害のおじさんがいた
クエチアピンを飲んで落ちついた
私の手を取って
先生、わざわざありがとうございます
そういう統合失調症の女性がいた
たまに外に出ようとして看護師に拘束されていた
私には全てが他人事で我が事だった
うつが極限まで悪化して
入院しないと死ぬと医者に言われ
閉鎖病棟に入院した私は
そこで幻覚を見ながら
体の内側から針が生えてくるような幻痛に苛まれ
はたから見たら完全に狂っていたが
自分だけは正気だと思っていた
ゲームのキャラクターが天井から舞い降りてきた時点で
狂っていることを自覚した
閉鎖病棟で過ごす日々は退屈だった
どこからどう見ても健康そうな
体育の教師がいて
美味しんぼを借りて読んだり
京極夏彦の分厚い本を読んだりした
いろんな人が入院してくる
...