「△」湯原昌泰
山に入るようになったのは
今年で40歳になったこともあり
自然とは何か、不自然とは何かと知りたくなったからだが
その山の中にあって
僕の存在はあまりにも不自然であり
木々はあまりに自然であり
風のそよぐ風景の中に溶け込めない僕は
滝のような汗を垂らし
この汗の中にこそ不浄はあるのだ
この小便の中にこそ穢れはあるのだと
ただならぬ面持ちで喘いでいるが
ふと
では熊は自然なのか
スズメバチは自然なのか
鹿は
猪はと考えると
どれもこれも尋常ではない。
すべて生き物は異様である。
ではさて
人間にとって服を着るということ
風呂に入るということ
電車に乗るということは
どれも自然な行為だろう。
つまり
視点が変わればすべては自然であるということだが
以前新宿三丁目駅の大トイレに入った時
どうやら前に入った人が
そこでカレーを食ったらしく
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