「東北本線沿い」 アレクセイ渡辺
秋虫が最後の鳴きをする
東北本線に沿ってローソンに向かう
夜空がきれい
星星が輝く沈黙の闇夜を背に
やや饒舌に輝く
火星を見つけた
ローソンの満たされた明かりは
満たし尽くし、白く輝き尽くす
ほうじ茶とサラミをかって
さあ、発光するドアの向こうの闇夜へ 再び愛着する独りの極みへ
秋虫が最後の鳴きをする
東北本線に沿ってローソンに向かう
夜空がきれい
星星が輝く沈黙の闇夜を背に
やや饒舌に輝く
火星を見つけた
ローソンの満たされた明かりは
満たし尽くし、白く輝き尽くす
ほうじ茶とサラミをかって
さあ、発光するドアの向こうの闇夜へ 再び愛着する独りの極みへ
インターネットの
掲示板のカキコミで
心を心とも
思わなくなった
立派な通り魔は
仕事を全うしたから
野心をもったルポライターが刑務所に訪ねてくるだろう
彼は死刑を望んでいる
仕事を全うしたし
何しろもう疲れている
暴力は決して許されるものではない
テロリズムは決して許されるものではない
やさしい人から順番ににホームから奈落へ落下していく
富士の樹海で自分によく似た人が桜の咲く頃に首を吊る
生きている人間はそのニュースを動植物の死がいから作ったスープをすすりながら飲む
わたしは悪くないという人類が一杯ずつのスプーンを後手でどこかに隠して
強大な悪を生産し続け
赤か白のワインのように年月がたてばたつ程それらは熟成され
常に新しい通り魔、
より巧妙な連続殺人犯が誕生する
シグナルが消灯
全車一斉にスタート
その瞬間からペダルをベタ踏み
ウェットでもドライでもどっちでもいいよ、セックスじゃねーんだ、用意したタイヤはこれだけ
戦争は急には始まらない
徐々に徐々に加速していく
言葉は願い、詩は祈り
俺の性格はカバの様に獰猛
むき出しの感情、浅間山荘の残像
邪魔なレースクイーンはパラソルごと轢き殺すキャノンボール
外から内に攻める第1コーナー
俺はイケイケのライダー
下町上野のフランチェスコ・バニャイヤ
排気量765cc、4ストローク3気筒エンジン、130馬力の機体に囲まれてる
俺は普通自動車免許、赤の電動ママチャリ立ち漕ぎで無理ぐりエントリー
スポンサーも肩書きもねぇ
放映も配信も投げ銭もねぇ
それでも吐き出す高純度のタイヤ痕はエコロジー、だろ?
...
「花は枯れても」
花は枯れても花河口湖で見た
ノリウツギのふじさんが空高く見えた
「ひょうがき」
ナウマンゾウが腐らないのが氷河期
独身で40代で派遣だと氷河期表記
「富士吉田市で見たのは」
富士山が見えるのか見えないのか
はらはらする
海外の観光客は踏切信号で写真を撮る
「平日」
平日に休んで旅行するなんて
と言われたら
家族全員で抗う平時
「本を読んでいる人」
本を読む人はかっこいい
ハルキストは今年もがっかりするだろうけど、
本を読んで勃ち直っているのだろう
インターネット上に詩などが投稿出来るサイト、いわゆる投稿掲示板の中で、私がこれまでに利用させていただいたのは以下の2つのサイトである。「詩投稿サイトFor you」、「B-REVIEW」。
前者については何年間お世話になったのか正確な数字がわからないのだが、確か今から10年ほど前の、私が20代の頃に数年間利用させていただいたと思う(当時は今のペンネームとは違う名前で活動していた)。15歳から詩を書き始めて、当時で10年以上は続けていたことになっていたので、そろそろ公の場に投稿してもいいかなと何となく考えたことがサイト利用の動機だったと思う。
後者については、2023/9/21時点の自分の日記に「6年7ヶ月と2日弱」と利用期間の記載があった。まぁ色々あり、今はその利用もやめている。
...
あそこのランドマークタワーに、
夜、2つ明かりがついているでしょ
高層マンションの
10階と3階に、SOSを
発しているひとが、市内に
居るってサインなんだよ。
赤い明かりが見える。
1009号室か1110号室に住みたいな。
僕は冷たい空気と暗い部屋が
好きなんだ。
よく小学生が探検しに来る。
通路をピンポンダッシュして
走って逃げていく。
すぐそこのあの部屋に
引っ越して来たものです。
よろしくお願いいたします。
引っ越しの挨拶をした。
冷たい暗い玄関だった。
ここは昔のパラダイスだ
凄く素敵だ。
でもどうかな?
時代の流れによって、
その部屋に住んでいた僕の感覚は、
いつの間にかうすぼけていくかな
当り前のようにいつもとなりに寝てて
こわい夢をみて目が覚めた時
好き自由にだきついて
いまいま怖い夢をみた!
と、
何も考えないで伝えることのできる君を失った時の
さみしさと言ったらありゃしない 地球 の。
べつに
面白くない日々
隣に置いてある
焼そばの菜箸みたいなもんで
やすいもやしがからんで19円の
俺の特別な日々
Jacarandaのギターが笑っている
おまえのやっているのは青春か
こーらじゃなくてびーるにしておけばよかった
何度も思うけれどコーラ
かけたマグカップを使って飲む
ナンダカンダデ0カロリな
嗚呼これでいい
中途半端にふざけた顔して
かわいい奴
笑うんだそんなm7
食卓の後片付けを
あーそうですね
と言わんばかり
フォーンが見つめる俺の何
ドラキーにつかまりながら
はぐれメタル
はぐれのさとり集めたいねえ
マグネットプラグを
絡まりにくいたたみ方で
片付ける
いいねぇ片付けるって...
スポークンワードの良さは、その場のライブでの即時的な感動があることだ。言葉そのものの力に加えて、人や環境の影響を受ける場合もある。紙の詩集の良さは、書き手がどんな状況であっても、書かれた言葉は読み手の心中で再現されることだ。もちろん、その良さの反対で、ライブで面白くないこともあるし、紙で読んでも生き生きしない言葉もある。
ともちゃん9さいが亡くなって4年の今年、ぬくみりゑが編集した『確かめるすべのない両想いが死ぬまで続いてく』という彼女の詩集が出版された。私はこの詩集を手に取るまではともちゃん9さいのライブしか知らないので、スタティックにしーーんとしてしまった言葉たちがどれほど彼女の声を伝えるのだろうか?と思う部分もあった。
...
私はずっと逃げて来ました
戦うことを拒み流されるまま、逃げて生きて来た記憶しか情け無いけれどないです。
詩集をまた刊行出来たらいいと第一詩集を刊行した時、夢を見ました
私には逃げた記憶しかないのでこれは逃げた日々の記録の詩集です
十代の頃、同じ劇団で見果てぬ夢を共に追い青春を駆け抜けたミュージシャンでありアーティストでもある関口誠人氏に詩集の帯を依頼しました
快く了承して頂き嬉しかったです 夢を追っては打ちのめされたあの頃の私に詩集を作ったよと教えてあげたい。
詩集の宣伝で申し訳ないです。
九月二十三日に
土曜美術出版より
第二詩集青の引力が刊行します。
書店で手に取って頂けたら嬉しいです。
メルカリで買ったベリンガーのディストーションのペダルを踏むと
エレキギターの音が歪んですごく伸びて増幅する
それが気持ちいいのでディストーションは健康にいいと思う
気持ちが拡大して、音でこころが開かれるふう
もちろん早起きすることや運動も健康にいいらしい
だから最近は朝から立ってゲームをしている
トマトジュースも一気に飲む
野菜は健康にいいだろう
行ったことないけどソープランドも健康にいいと思う
大江戸線のエスカレーターが混んでる時には階段を歩くし
何しろストレスが一番よくないのでむしろ働かない
ハローワークスーパースター
健康のためにぼくは、職安の庭でセブンスターを吹かす 。
俺達は男子校だったのだが男子校は意外と女子校との交流が多く、互いの元同級生の女子校に進学した子と頻発に連絡を取り合い、お互いの学祭ともなればそれはもう一大イベントで出会いの場、週末ともなればあちこちで男女複数名で集まりカラオケでコンパをしていた
だが、人数合わせであっても岩楯が呼ばれているのは一度も聞いた事が無い
そうして高校3年間が終わり岩楯は日本大学に進学した
そこでウソの様な本当が起こる
その校舎の1年生でトップクラスのとても可愛い女の子と付き合う事になる
その子を仮に「A子」としよう
A子は男子から絶大な人気があり付き合いたい、告白したいという者は多数いた
岩楯は多くの嫉妬を買った
だが変人の岩楯だ、気にもしない、というか気づいてすらいなかったのかもしれない
...
ゴミ収集車がのろのろと通りを近付いてくる。
車体のスピーカーから流れ出る、調子はずれな電子音。
夏の午睡のあとの気怠さ。行き場のないノスタルジー。
聞き覚えのあるメロディだが、これはなんという曲だったか?
木曜日の午後遅く、海を見に行った。
終点までバスに乗り、漁港から堤防沿いをまっすぐ歩く。
干潟へと続く通りに、ひと気はほとんどない。
雨上がりの空はミルク色をしている。
日没に間に合うだろうか、振り返ってイサムを急かす。
大きな風車の足元に堤防の切れ目を見つけ、砂浜へ降りると干潟がひろがる。
海へと続く細い足場の向こうに、ちいさな赤い灯台が見える。
あそこまで行きたい、とイサムは言う。
やめておけ、と引き留めるがイサムは言うことを聞かず、私は結局イサムのあとを追う。
...
一、話芸に関して
小学生の頃、家の真空管式のテレビは、よく故障していた。今にして思えば、テレビばかり見ている子にならないように、壊れても放置していたのかもしれない。だから、僕は同年代の方たちと話すときに、テレビ番組の思い出というのが欠落しまくっている。当時のテレビ番組についての知識は、そうした欠落感から、大人になってから必死に穴埋めしたものである。
...
ためらい傷があったり、
ネコをいじめて引っ掻かれたり、
精神病院にぶっこまれたり、
変な声が聞こえてきたり、
毎年毎年躓いて、
言えない事もあったり、
自分の瑕疵を美化して酔っぱらったり、良いことと言えば、
少し災難を避けられるように
なった事かな?
凄惨たる過去があり、
もうそれは遠い昔の事であり、
至って安直な悪ぶりをしても、
すべて脳内で古い過去になった。
1日も早く死ねますように、
なんて御仏壇に願った事もあった。
でもイヤです。死にたくないです。
、とコーヒーを飲みながら、
一息着いています。
良いことも新しい事もありますが、
そんな事が続いていくという事。
9月10日(日)文学フリマ大阪11へ。
会場は天満橋OMMビル。ブースの出店は720、一般来場は3135人。
ともちゃん9さいがなくなったことをスパンから電話で伝えられた翌日は、子の七五三用の記念写真をスタジオで撮る日で、私とぬくみりゑはひと晩泣き腫らした目で消え入りそうな笑顔のまま家族写真に収まった。ともちゃんのことは、子へはもうしばらく日が経ってから伝えた。
グラスの底、1ミリの液体
グラスの底、1ミリの液体
甘くし過ぎたみたい
心の中にはきみとあなたのこと
仕舞い込む
わたしの手の中には
手の中には150円が握りしめられている
いつも最悪な事態を
想像してから何かに手をつける。
その事態に陥らないように、だ。
後は、ちょっと位の失敗は、
気にしない。
最悪な事態を想像すると、
自分が泥の匂いの上に
しゃがんでいるような、
何とも言いようのない、
静かな気持ちになる。
頭の中で自分と言い合っている。
それはさっき言った
それはさっき聞いた
総意だ
僕のからだが泥に
なってしまったようだ。
なんて清々しくて
気持ちいいんだろう。
昨日は風邪気味なのに寝不足で、
今晩はぐっすり寝ようと思って、
夜中何回か起きたけど、
ちゃんとぐっすり眠った。
今朝体温を計ったら、平熱だった。
からだがどろになった感覚って
良いんです。僕には。