過去の記事

元は金持ちだった父親が破産して、家から居なくなった。しばらくして、母親も居なくなった。24時間営業のゲームセンターでしばらく暮らした後、施設で育てられた。施設ではいつも一人で遊んだ。

拾った水槽に何百匹もイナゴの大群を詰める。
水槽を胸に抱きかかえメッシュの上蓋を閉めて、殺虫剤を吹きかける。

「水槽の中で、イナゴが一斉に、もがき苦しむ振動を抱きしめることで、自分の哀しみを抱きしめることが出来た」と僕に話してくれたバイトの青年。今は仮想通貨に興味があると言っていた。


死産した双子の死体遺棄で在日ベトナム人技能実習生に有罪判決
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けんごさん、こんにちは。秋月祐一です。

はじめての挑戦で七首のみごとな連作を作ってくださったけんごさんですが、
「連作」はとても奥が深いですよね。

歌の並び順によってもガラッと印象が変わりますし、
歌と歌の響き合いによって世界がふくらんでゆくし、
場合によってはストーリー展開も可能だし、
逆に、一首独立で、トーンによって連作を成り立たせることもできるし。

けんごさんもお気づきのように、
連作を編むときは、一首ごとの行間の距離感みたいなものを、
設定することが必要となってきます。
そこに連作を作ることのむつかしさと醍醐味の両方がかかっている。
そんな気さえします。

けんごさんがお読みくださった、ぼくの三首の連作。

【参考例】

地底湖に落としたカメラ ぎこちないきみの笑顔を閉ぢこめたまま

...

ご推敲ありがとうございました!

「連作」

こんなのあるんですね!
色々な感覚を、短歌にしてみたいなと、思っているんですが
やっぱり
短歌で!
一首で!
一瞬を!
では収まらない事もあるので
「連作」良いっす!
目から鱗ポロリしました!

今回は歌が多いので
前回のリンクを貼らせていただきます、

第八回はコチラです。

このワークショップお読み頂いている方にはお手数おかけしますが
秋月さんのキレッキレのご推敲をぜひもう一度お読みいただきたいと思います!

今回の、「連作」を詠んでいてはじめに一度
詩の様な
小説の様な感じの、
書きたい事を、全部詰め込んだものを書いて
そこから場面を、ひとつひとつ切り取っていってみました。

そしたらですね、アレも足りないコレも足りない、
もう一首たそう、もっと入れようって感じになり歌が増えていったんですよ。

...

第一回公演は、「ある夜の出来事」というタイトルにした。フランク・キャプラ監督による古い映画のタイトルを流用している。(原典は、「或る夜の出来事」。)
参加者の方々が描かれた詩を、一つのプレートの上で対等に並べていくという主旨。この回では、「ある地域で一晩のうちに起こったこと」という設定で、個々の作品をまとめていくことにした。
もしも、真昼間の詩を描いてくる方がおられても、何とか統合してやるぞ、といったぐらいの気持ちもあった。

実は、この頃から僕の立場は微妙なものになっていた。
...

「※(1)困った人は困っている人」
前述の言葉を肝に銘じて働いています。自ら手を挙げて、困りごとの説明が出来て、指示や提案に従う人がスムーズに必要な支援や制度に繋がっていく実情はあると感じています。福祉とは言えサポート側は契約制度を通して本人と関係する人が大半です。問題の背景には、本人の困りごとの整理や意思決定、(もっと深く踏み込むならばその)欲望形成にまで粘り強く関われる人を十分に配置出来ない仕組みによる影響も幾らかありそうです。
...

1907年
「僕には才能がありますか?」シーレ
「才能がある?それどころか有り過ぎる!」クリムト

1914年
「新しい芸術家はごくわずかしかいない、それは選ばれし者、他ならない」シーレ

「接吻/分離」
https://poetry2021.webnode.jp/l/%e3%80%8c%e6%8e%a5%e5%90%bb-%e5%88%86%e9%9b%a2%e3%80%8d%e3%83%92%e3%83%a9%e3%83%8e/

「彼から最早、教えてもらうことはない」そう言い放ち、あれだけ世話になったクリムトを蹴飛ばす様にウイーン芸術アカデミーを飛び出し、反目していたエゴン・シーレ

彼の短い人生で、その自画像の多さは少々異常だ
絵描きであり詩人でもあった彼の死

死までの間、200枚以上の自画像を描き遺した
...

起きて
チープトリックの「Surrender」が頭のなかでリピートで鳴り続けている
セブンスターに火をつける
煙草代は収入の1/3を占めている
以前は吸殻を取っておいて再利用していたがたるくなった
冷凍ご飯をチンして味噌汁のぶっかけご飯にする
ちなみにこの「ぶっかけ」という単語は世界でも通用する日本語だそうだ
変態お兄ちゃんたち
そういうわけで音楽が脳みそで鳴り続けているので
敢えて音楽を聴くということはあまりない
二重で音楽が鳴ってしまうからだ
朝食をなめたけで〆コンサータを放り込む
このところ朝型に戻ってまた服薬をはじめた
糞をする
ツイッターを観る
フェイスブックも
PCの電源を入れる
いまの若い人はパソコンを持っていないそうだが俺には考えられない
あの小さな画面でちまちまと作業をする気になれない
...

なまえだけ良くなった
そのクリニックから
まるで密室みたいなエレベーターで地上に降りて
ファミマのまえの信号待ち
山手線の内側に住む人たちがもつ独特の品の良さと他人の素振りで横断歩道を共に歩き
カフェ裏の駐車場の隅
少しずつ輪郭がくっきりしてきた日陰と日向の間で
煙草に火をつけ
処方箋に書かれている通りの薬を
バッグに仕舞う

さっきの横断歩道から
大柄なスリーブレスの白人女性が
ぼくらの後ろを歩いている
憧れの日本に来たけれど
少し照れてスマートフォンを見てる

西門から僕等は代々木公園に侵入し
案内図のまえで立ちどまり
二又で左を選んで
きみは遠くにシェルティーを見つけたと言う
僕にはまだ見えなかった
以前クリニックにデイケアがあった頃
お昼の散歩でそういえばここに来てドッグランがあったなあと記憶がほぐれてきた頃
...

僕はもともと、集団での行動というのが苦手な人間である。子どもの頃から、運動会の入場行進の練習をさせられると、右手と右足を同時に前に出すような、そんなしょうもない輩である。また、僕が考えている舞台美術や音響、音楽、照明もつくりこんだ朗読を中心とした舞台をやる以上、それなりの出費があることは覚悟していた。入場料をいただいた上での公演とすることも前提であった。

T-theaterを本格的に始動させるにあたって、僕は、こんなことを他の参加者に伝えた。第0回公演の前か後かは覚えていない。「みんなで力を合わせて何かやったといった達成感に酔い痴れないでください。それは、お金を払った上に、足を運んでくださった方々に失礼です。わざわざいらしていただいた方々に、自分が何を見せたいのかを第一に考えてください。」
...

生まれた瞬間から
壊れはじめる
自転車のタイヤは摩耗していくし
あの声の輪郭はぼやけていくばかりだ
決して枯れない泉を私は持ちたいと、それを証明したいと、
バケツで水を汲み出す毎日です
でもそのようなものはないのだと
どこかで感じながら





けんごさん
僕と一緒に短歌のワークショップをやりませんか?

秋月さんにそう声をかけてもらった、
秋月さんは僕のバンドのライブを観に来てくれて
その時僕が
百韻連歌ってのをやった事があって
とても面白かったので又やってみたいって話をしたり
何がどう面白かったのかとかたくさん話をしました。

百韻連歌は
数人で集まって誰かが最初の575を詠むと
他の誰かが77を詠むってのを、
ずーっと続けるもので
友達に誘われてやったのですが
とんでもなく面白かった。


脳みそフル回転で、
これ以上離れたら繋がらなくなる、
できるだけ遠くの言葉を探したりする

夜寝ている間に降り積もった雪を
ドアを開けて気がついた時みたいな
そんな感じの、
え?
え?
みたいな
意外なんだけど続いてる感じの言葉がやってきてパチンって場面が変わって
おおおーってなった所に

...

いかにもありそうだから、
妄想になる。
作家など、それを良しとする職業もある
彼は昔と訣別して、自分の世界にいる
よく話をしていた頃の話は
ほとんど全部妄想だった
結局後でそう知った
妄想なのか有効な嘘なのかは知らない。
親友だと勝手に思っているので、
真に受けちゃった
随分まことしやかなセンをつくなぁ。
僕は竹林で一晩眠った事がある。
おや?これは妄想じゃないぞ?
だけど僕にも妄想がある。
夜が来て、布団に入ると、
寝付けるように、素足を布団から出して
気持ちいい程度の涼しさにして、
劇場が始まる。
どうしてか幻聴があるのだ。
自分の耳にしか感知できない。
まず声を聞き分け、名前をつける。
そうしたら僕の頭の中の
ドラマが始まってしまう。
要点をつけば、妄想を発散しているのだ
孟宗竹(もうそうちく)って確か
食べられるらしいです。
...

選挙に行ったことを
SNSに報告しなくていいよ

美しい花をみつけた時
いそいで写真に撮らなくていいよ

狩りが上手で
せっくすに強い男じゃなくてもいいよ

野郎どもを惹き付ける
美貌じゃなくてもいいよ


生まれたからには
この世に生をうけた限りには
いま殴られている時も、
ミサイルが落ちてくるときにも
マグニチュード70が地上の都市を揺らしても
安心して

安心して
安心して
きみが安心するときにだけ
君のこころに平穏が訪れる。

三カ月ぐらいの準備期間を設けて、1996年の12月にT-theaterの第0回公演「地球人記録」は行われた。場所は確か西日暮里にあったSUNRISEという喫茶店だったと思う。
全体の構成は、三部構成にした。地球人の生活がまだ平和であった「みどりの時代」と、悪徳のはびこり出した「鉛の時代」、行く先を失った「半島の時代」という三つの時代という設定にしたのである。最初の二部のタイトルを僕が決め、最後の部のタイトルに悩んでいたときに大村浩一が「行き場を失った半島のような時代」というアイデアを出してくれたのである。
...

大阪庄内でインディーズ本などを扱うギャラリー&本屋の「犬と街灯」さんで月に一度『読む前に書け』というイベントをやらせてもらっている。ワークショップと名乗るほど主宰の僕が何かを指導するということもないので、即興創作のゲームとでも思ってもらえればいいかも。僕の仕事はさしずめゲームの進行係だ。

仕事を辞めて、銭湯に 真っ昼間から
出掛けた。湯に浸かりながら、頭の中で 、履歴書に本当の事を書いてみる。


時間がないから
コンビニでポエムかって
電車のなかでかじる
カイサツをぬける
たくさんのポエムとすれちがう
ぶつかって
「前見て歩け」ってののしられる
ポッケでケータイがバイブする
最近メーワクポエムばっか
送られてくるから
アドレス変えないと
日本がポエトリー活動つづけてた
イラクからついに撤退することを表明
(メールだ)
前つきあってたポエムのバイヤー
どうしよっかな
ってゆーか
上モンのポエム、はいったって情報
かせいだ分全部ポエムにつっこむ
ポエムきめてセックス
超キモチイイ
夜中ヤバイ
ポエムがなくなったから
コンビニに買いにいく
ふと 空をみあげる
今日はポエム超きれい
すごいよくみえる

ポエムだ...

「あの、大補君って良い人ですよね!
「ヒラノてめぇ!ほんと気をつけろよ?!アイツはなぁ、大補はなぁ!道玄坂のコンビニの前でバーベキューする様な奴なんだぞっっ!」

そんな角度で怒られるのは初めてだった。大輔君は良い人だという素直な僕の感想は俺の先輩であり大切な友人のKABの怒声でかき消されのであった。

今の渋谷のアンダーバー、ゲームの前身であるアースリーパラダイスでのショーケースの帰りの話。イナバ物置の四隅の柱が同時のタイミングでグンニゃリと曲がるような衝撃が走った、イナバが潰れちまった。70人もまだ載っちゃいねぇ。ウソだろ?っていうぐらいに。「フニャン!」

その翌々週ぐらい経った時に、良太君の実家で大補君と僕の当時の彼女と一緒にきちんと挨拶をする機会がやって来た。

...

他人の排便事情により
腹痛とコーヒーで間がもたない

腹痛の原因は医師でないし
わからない

事情があって腹痛なんです

君のせいとは言ってない
君の話やらなんやら
つまらないのは時間のせい

腹痛のせい
コーヒーが不味いせい

くだらない文章を読んだせいとは言わない
良い塩梅の文章が書けるというわけででも
文章の読解力があるとも

お手洗いが少し階段を下った薄暗いところにあるせいでもない

腹痛が
この腹痛が
女性的にも体調不良とも
排便事情とも折り重なって

開かずのお手洗いがひとつ
この店にある