過去の記事

「※(1)困った人は困っている人」
前述の言葉を肝に銘じて働いています。自ら手を挙げて、困りごとの説明が出来て、指示や提案に従う人がスムーズに必要な支援や制度に繋がっていく実情はあると感じています。福祉とは言えサポート側は契約制度を通して本人と関係する人が大半です。問題の背景には、本人の困りごとの整理や意思決定、(もっと深く踏み込むならばその)欲望形成にまで粘り強く関われる人を十分に配置出来ない仕組みによる影響も幾らかありそうです。
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1907年
「僕には才能がありますか?」シーレ
「才能がある?それどころか有り過ぎる!」クリムト

1914年
「新しい芸術家はごくわずかしかいない、それは選ばれし者、他ならない」シーレ

「接吻/分離」
https://poetry2021.webnode.jp/l/%e3%80%8c%e6%8e%a5%e5%90%bb-%e5%88%86%e9%9b%a2%e3%80%8d%e3%83%92%e3%83%a9%e3%83%8e/

「彼から最早、教えてもらうことはない」そう言い放ち、あれだけ世話になったクリムトを蹴飛ばす様にウイーン芸術アカデミーを飛び出し、反目していたエゴン・シーレ

彼の短い人生で、その自画像の多さは少々異常だ
絵描きであり詩人でもあった彼の死

死までの間、200枚以上の自画像を描き遺した
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起きて
チープトリックの「Surrender」が頭のなかでリピートで鳴り続けている
セブンスターに火をつける
煙草代は収入の1/3を占めている
以前は吸殻を取っておいて再利用していたがたるくなった
冷凍ご飯をチンして味噌汁のぶっかけご飯にする
ちなみにこの「ぶっかけ」という単語は世界でも通用する日本語だそうだ
変態お兄ちゃんたち
そういうわけで音楽が脳みそで鳴り続けているので
敢えて音楽を聴くということはあまりない
二重で音楽が鳴ってしまうからだ
朝食をなめたけで〆コンサータを放り込む
このところ朝型に戻ってまた服薬をはじめた
糞をする
ツイッターを観る
フェイスブックも
PCの電源を入れる
いまの若い人はパソコンを持っていないそうだが俺には考えられない
あの小さな画面でちまちまと作業をする気になれない
...

なまえだけ良くなった
そのクリニックから
まるで密室みたいなエレベーターで地上に降りて
ファミマのまえの信号待ち
山手線の内側に住む人たちがもつ独特の品の良さと他人の素振りで横断歩道を共に歩き
カフェ裏の駐車場の隅
少しずつ輪郭がくっきりしてきた日陰と日向の間で
煙草に火をつけ
処方箋に書かれている通りの薬を
バッグに仕舞う

さっきの横断歩道から
大柄なスリーブレスの白人女性が
ぼくらの後ろを歩いている
憧れの日本に来たけれど
少し照れてスマートフォンを見てる

西門から僕等は代々木公園に侵入し
案内図のまえで立ちどまり
二又で左を選んで
きみは遠くにシェルティーを見つけたと言う
僕にはまだ見えなかった
以前クリニックにデイケアがあった頃
お昼の散歩でそういえばここに来てドッグランがあったなあと記憶がほぐれてきた頃
...

僕はもともと、集団での行動というのが苦手な人間である。子どもの頃から、運動会の入場行進の練習をさせられると、右手と右足を同時に前に出すような、そんなしょうもない輩である。また、僕が考えている舞台美術や音響、音楽、照明もつくりこんだ朗読を中心とした舞台をやる以上、それなりの出費があることは覚悟していた。入場料をいただいた上での公演とすることも前提であった。

T-theaterを本格的に始動させるにあたって、僕は、こんなことを他の参加者に伝えた。第0回公演の前か後かは覚えていない。「みんなで力を合わせて何かやったといった達成感に酔い痴れないでください。それは、お金を払った上に、足を運んでくださった方々に失礼です。わざわざいらしていただいた方々に、自分が何を見せたいのかを第一に考えてください。」
...

生まれた瞬間から
壊れはじめる
自転車のタイヤは摩耗していくし
あの声の輪郭はぼやけていくばかりだ
決して枯れない泉を私は持ちたいと、それを証明したいと、
バケツで水を汲み出す毎日です
でもそのようなものはないのだと
どこかで感じながら





けんごさん
僕と一緒に短歌のワークショップをやりませんか?

秋月さんにそう声をかけてもらった、
秋月さんは僕のバンドのライブを観に来てくれて
その時僕が
百韻連歌ってのをやった事があって
とても面白かったので又やってみたいって話をしたり
何がどう面白かったのかとかたくさん話をしました。

百韻連歌は
数人で集まって誰かが最初の575を詠むと
他の誰かが77を詠むってのを、
ずーっと続けるもので
友達に誘われてやったのですが
とんでもなく面白かった。


脳みそフル回転で、
これ以上離れたら繋がらなくなる、
できるだけ遠くの言葉を探したりする

夜寝ている間に降り積もった雪を
ドアを開けて気がついた時みたいな
そんな感じの、
え?
え?
みたいな
意外なんだけど続いてる感じの言葉がやってきてパチンって場面が変わって
おおおーってなった所に

...

いかにもありそうだから、
妄想になる。
作家など、それを良しとする職業もある
彼は昔と訣別して、自分の世界にいる
よく話をしていた頃の話は
ほとんど全部妄想だった
結局後でそう知った
妄想なのか有効な嘘なのかは知らない。
親友だと勝手に思っているので、
真に受けちゃった
随分まことしやかなセンをつくなぁ。
僕は竹林で一晩眠った事がある。
おや?これは妄想じゃないぞ?
だけど僕にも妄想がある。
夜が来て、布団に入ると、
寝付けるように、素足を布団から出して
気持ちいい程度の涼しさにして、
劇場が始まる。
どうしてか幻聴があるのだ。
自分の耳にしか感知できない。
まず声を聞き分け、名前をつける。
そうしたら僕の頭の中の
ドラマが始まってしまう。
要点をつけば、妄想を発散しているのだ
孟宗竹(もうそうちく)って確か
食べられるらしいです。
...

選挙に行ったことを
SNSに報告しなくていいよ

美しい花をみつけた時
いそいで写真に撮らなくていいよ

狩りが上手で
せっくすに強い男じゃなくてもいいよ

野郎どもを惹き付ける
美貌じゃなくてもいいよ


生まれたからには
この世に生をうけた限りには
いま殴られている時も、
ミサイルが落ちてくるときにも
マグニチュード70が地上の都市を揺らしても
安心して

安心して
安心して
きみが安心するときにだけ
君のこころに平穏が訪れる。

三カ月ぐらいの準備期間を設けて、1996年の12月にT-theaterの第0回公演「地球人記録」は行われた。場所は確か西日暮里にあったSUNRISEという喫茶店だったと思う。
全体の構成は、三部構成にした。地球人の生活がまだ平和であった「みどりの時代」と、悪徳のはびこり出した「鉛の時代」、行く先を失った「半島の時代」という三つの時代という設定にしたのである。最初の二部のタイトルを僕が決め、最後の部のタイトルに悩んでいたときに大村浩一が「行き場を失った半島のような時代」というアイデアを出してくれたのである。
...

大阪庄内でインディーズ本などを扱うギャラリー&本屋の「犬と街灯」さんで月に一度『読む前に書け』というイベントをやらせてもらっている。ワークショップと名乗るほど主宰の僕が何かを指導するということもないので、即興創作のゲームとでも思ってもらえればいいかも。僕の仕事はさしずめゲームの進行係だ。

仕事を辞めて、銭湯に 真っ昼間から
出掛けた。湯に浸かりながら、頭の中で 、履歴書に本当の事を書いてみる。


時間がないから
コンビニでポエムかって
電車のなかでかじる
カイサツをぬける
たくさんのポエムとすれちがう
ぶつかって
「前見て歩け」ってののしられる
ポッケでケータイがバイブする
最近メーワクポエムばっか
送られてくるから
アドレス変えないと
日本がポエトリー活動つづけてた
イラクからついに撤退することを表明
(メールだ)
前つきあってたポエムのバイヤー
どうしよっかな
ってゆーか
上モンのポエム、はいったって情報
かせいだ分全部ポエムにつっこむ
ポエムきめてセックス
超キモチイイ
夜中ヤバイ
ポエムがなくなったから
コンビニに買いにいく
ふと 空をみあげる
今日はポエム超きれい
すごいよくみえる

ポエムだ...

「あの、大補君って良い人ですよね!
「ヒラノてめぇ!ほんと気をつけろよ?!アイツはなぁ、大補はなぁ!道玄坂のコンビニの前でバーベキューする様な奴なんだぞっっ!」

そんな角度で怒られるのは初めてだった。大輔君は良い人だという素直な僕の感想は俺の先輩であり大切な友人のKABの怒声でかき消されのであった。

今の渋谷のアンダーバー、ゲームの前身であるアースリーパラダイスでのショーケースの帰りの話。イナバ物置の四隅の柱が同時のタイミングでグンニゃリと曲がるような衝撃が走った、イナバが潰れちまった。70人もまだ載っちゃいねぇ。ウソだろ?っていうぐらいに。「フニャン!」

その翌々週ぐらい経った時に、良太君の実家で大補君と僕の当時の彼女と一緒にきちんと挨拶をする機会がやって来た。

...

他人の排便事情により
腹痛とコーヒーで間がもたない

腹痛の原因は医師でないし
わからない

事情があって腹痛なんです

君のせいとは言ってない
君の話やらなんやら
つまらないのは時間のせい

腹痛のせい
コーヒーが不味いせい

くだらない文章を読んだせいとは言わない
良い塩梅の文章が書けるというわけででも
文章の読解力があるとも

お手洗いが少し階段を下った薄暗いところにあるせいでもない

腹痛が
この腹痛が
女性的にも体調不良とも
排便事情とも折り重なって

開かずのお手洗いがひとつ
この店にある





ラブラドールを飼っていた
名前はさくら
私がつけた
父がピン子でいいだろと無茶を言ったので
女の子だからさくらがいいと通した
さくらはとても賢く
近所でも評判の美犬だった
さくらが死んだとき
友だちが死んでも泣かない私が涙した
さくらは本当にかわいかった
ニコニコ動画に動画が残っている
子どものころはやんちゃで
栗と格闘していた
かわいい
大人になってもお茶目で
ずっとずっと
一緒にいられるものだと思っていた
そのさくらが死んでから
実家には帰っていない
勘当されていたから
忍ぶように会っていた
いまでもさくらのことを想う
夢にも出てくる
さくらが恋しい
さびしく思う
さくらのいない世界は
とても寂しい
寒さが身にしみる
恋人よりも大切なパートナーだった
さくらと暮らしたかった

これは詩以外のものも並行して書いている人にならすぐにピンとくることだろう。そして思うのだが、詩以外のもの―書類とか、説明書とか、案内文とか批評とか―を決して書かない人というのもむしろあまりいない。すると必然、多くの人にとってよく分かる話ということになる。詩と詩以外の文章を書くこととの安楽さというのはどうしてこうも、圧倒的に違うんだろう!


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インターネットの詩を読むとそのポップさに胸は踊るし魅力を感じる
話し言葉の詩が多い
なのですんなりと心に沁みて来る
難解な言葉遣いもそれ程ない
ないわけじゃないがインターネットには不向きな気がするし書籍ではないので読もうと言う気にならないので通り過ぎる
某黄色いインターネット詩の頁は色んな詩人が老若男女居て面白い
そこでも難しい詩は通り過ぎる
スマートフォンで読む詩は出来ればロックでファンキーであって欲しい
通り過ぎる詩だからだ 通り過ぎる詩だからこそ交通事故みたいな詩がいい
反発されるかもしれないが知的さや難解さは詩壇の重鎮な詩人の書籍に任せて欲しいとすら想う
若い詩人は難解さを含む詩を書く人が多い
私も若い頃はそれに翻弄された
美しくて言葉の波間にこんな言葉があったのかこんな表現があったのか
...

けんごさん、こんにちは。秋月祐一です。

第六回までのふりかえり、ありがとうございます。

>「読者の想像力を広げる」
>コレにとても特化しているのが短歌かな!
>とちょっぴり思いました。

そうなんです。南極とかの海面に出た氷山の一角をお見せして、
水中の氷の大きさを読者の方に想像してもらうのが、短歌の醍醐味です。



けんごさんが短歌を演劇に例えていらっしゃるのも、うれしく思いました。
短歌は、脚本・演出・主演、さらには大道具・小道具・音響・照明までを
ひとりでこなす演劇にとても似ていると思います。

【原作】
天気雨濡れた背中を陽にあてて虹はどこだと自転車をこぐ

【改作案】
虹はどこだと自転車をこぐ天気雨濡れた背中を陽にあてながら

この例のように、視点をどこに置くかで見えるものが変わるという意味では、
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前回提出させて頂いた短歌を
初めて秋月さんから完成している!
とか言ってもらってうれしいですがまだまだです!
スゲー短歌はもっと超スゲーのでそんな短歌がこの世にうまれる様にお力をお貸しください!

【原作】
天気雨濡れた背中を陽にあてて虹はどこだと自転車をこぐ

【改作】
虹はどこだと自転車をこぐ天気雨濡れた背中を陽にあてながら

今回短歌の見え方感じ方の違いについての参考として詠んでいただいた改作と原作ですが、
自分で詠んだ歌をいじって頂けるとご解説の意味が良く分かりますね!
時系列をずらす事によって
同じ内容でも見え方が変わっている事が良くわかりました!

こうした短歌のテクニックを知ることはとても面白いです!
このワークショップのおかげで
何首か短歌を詠ませて頂いて
秋月さんの繰り返しおっしゃっている
...