「公園」大井悠平
天気雨
意味のない行列
睡眠不足の初夏の一日
見過ごすことも見すぎてしまう初夏の公園
フリューゲルホルンの響きと吟遊詩人の囁き声
母は待ってる 我が子が旅立つ日を
空気みたいなものなのだ
幸福も不幸も
本当はそこにあるのだけれど
楽隊の騒々しさと応援団の良く通る声
母は待ってる 我が子が帰る日を
輝かしい晴天
規定に基づく正しい整列
健康体の初夏の一日
見つめる者を見放した初夏の公園
天気雨
意味のない行列
睡眠不足の初夏の一日
見過ごすことも見すぎてしまう初夏の公園
フリューゲルホルンの響きと吟遊詩人の囁き声
母は待ってる 我が子が旅立つ日を
空気みたいなものなのだ
幸福も不幸も
本当はそこにあるのだけれど
楽隊の騒々しさと応援団の良く通る声
母は待ってる 我が子が帰る日を
輝かしい晴天
規定に基づく正しい整列
健康体の初夏の一日
見つめる者を見放した初夏の公園
以前スポーツの大会があるというので、集団で埼玉県の加須市に行って来ました。埼玉の端っこの久喜市の一つ手前の場所に位置していました。その辺りの人が沢山集まって、皆さん勝ち負けに拘るというより、楽しそうにスポーツをやっていらっしゃいました。町なみは建物が過密に建っている訳でも無いので騒音が一つも無く、町中シーンと静かでした。どこまでも平坦な街でありながら、お店もあるし、調べたらコインランドリーもちゃんとある。山のような造成地も無い。都会的に作られた町でありながら、人が住むには安楽そうで、住まいとしては大変良さそうでした。大会では好成績は残せませんでしたが、打ち明けると僕の一番の理想は今のところ現住所ですが、終の棲家として更に良さそうな場所は、世界中どこを探しても加須市のような場所しかそれ以...
5月で今年も120日経過、100引いても、20日経過です。
そろそろ書かなきゃ年賀状のお返事。
そこで思い出したのですが、僕が生まれた頃TVも電話もありませんでした。
川で洗濯してましたし、その川下で顔を洗ってました。
鉛筆はありました。その芯を、削り終わるぐらいに、学習意欲も終わりました。
その後、「電動鉛筆削り機」が出て、シャーペンが出ましたが、匂い付き消しゴムもあったので、その香りのする女子の机の側を歩く時はドキドキして、そこを「水商売ゾーン」と呼び、勉強が出来ないまま高学年になり、「カップに縫い目がないのです」というワコールのCMをぶつぶつ言ってる内に卒業しました。
...
とくに悩みが
あるわけでもなかったが
興味を引かれて
野次馬根性で
入ってみた
「わが地名論」連載にあたって
詩の中に地名を書くこと。その意味を探ること。これは僕自身の詩集に関わりながら展開する「わが地名論」。この連載を通して〈地名とは何か〉〈詩とは何か〉を考えてゆく。
5.6・6.2・7.3
俺はわけもわからずにこねくり回していたが
10・0・10で
お前は音を作っていた
エピフォンレスポールゴールドは
ギブソンレスポールゴールドではないが
ギブソンレスポールは
エピフォンレスポールではない
お前の最後の瞬間、
俺は俺が何をしていたかを知らない
多分、新宿でスクラッチでも削っていた
当たった5000円で5000円分を買い求め
「きみ、やるねぇ」とおばさんは言い
5000円は300円になった
お前の髪みたいな夕焼けの中
小便小僧から噴き出た小便が
金色に光っていた
今年は稲が実りますよう。そう祈り、田植えを終えた五月の夜だった。
稲田の草庵に一人の男が立ち、門を叩いた。
身なりは汚れ、崩れていたが、立ち姿は山のように揺るぎない。手にしていたのは、人の身で振れるとは思えぬほどの長刀だった。
僧はすぐに男を招き入れ、男に対し、座った。
「この草庵には武士が多く集まっているそうだな」
「はあ、皆さんここに集まって、私とよく話をなさってくださいます」
「何故だ?」
「何故と申されましても、ただ、話をするだけでございます」
「お前は悪人こそまず救われる。すでに阿弥陀仏の中にいると、説いているそうだな?」
「どうにも私にはそのようにしか思われませぬ」
「この土地の武士はタケミカヅチを祀る武士だ。雷神、または剣神。お前はそれをわかっているのか?」
...
会計1250円とレジスターに表示されているのを見てから財布の内情を確認すると1000円札が一枚はとりあえず入っているのだけれど小銭入れの内情は少し異なり12円しか入っていないのを見て思い出した、ここへ来る前、立ち寄った自動販売機でコーヒーが100円で売っているのを見て思わず買ってしまい一気に飲み干し自動販売機の横に備え付けられていたゴミ箱に空となった缶を投げ入れ先に捨てられていた缶と接触し予測していたよりも大きな音が響いたという出来事で、普段の自動販売機であれば税金や運搬などに使用された燃料の費用や人件費諸々などを加算した金額が表示されているので大体が120〜140円程度に対し、100円で缶コーヒーを喉に通過させる事ができるのはとても好条件だと思いすかさず購入したが、自動販売機の設置さ...
護国寺に面接に行き
養生・クリーニングの仕事を得た
マンションの一室には老人と老婆がいて
部屋には建築資材などは何もなく
老人と老婆の動きはほとんど止まってしまいしそうな程のスローモーションで
自己紹介をしてお茶を飲んでいたら
面接に受かっていた
静かにながれているように感じたことだろう
雨はあがったがこの道は濡れたまま
桜の花びらが敷き詰められていくように
以前仕事をしないかと声をかけて拾ってくれたおじいちゃんが、君は車の整備工なんかに向いていると思うよ、なんて仕事の出来ない僕に言っていた。無論その道の険しさはぼんやり解るから、頭の中では確かにその職種の学校へ行きたいと思っていたけれど、残念ながらその道の希望は無い。車がマニュアル車からオートマに直ぐに移行して、その後はどんどん車が進化した。自宅から見える辺りに車検の会社があって、飛躍的に仕組みが進化した車関係の仕事人が居らっしゃる。確かに僕は昔そんな夢を見るような人間だったけれど、もののあはれのように無職で不撓不屈とは縁の無い生活で露命を繋いでいる。よくここの辺では、車検の会社の人を見かけるけれど、車に関係の無い僕は住む世界が違うので、へえ〜、仕事の方だと思うばかりだ。恐らくかなり勉強を...
手足口病の語り口
巻き舌のテロンテロンで
枯葉剤つてこんなんだらふか
跡ごと引き摺るやうな滑り
後潟の終いの始めから
啞を並べて喋り出すまで
鶏卵を産み出す盛り上がる喉元で
聴こうとしたか
ぐえつぐえつぐえつ……
吁、遠くで牛蛙が鳴いてゐる
民族新聞の中程観音見開き
白人女の赤い口唇のパラマウントに
ヘツドフオンにヘツドギヤアに
逆光に逆立つ金の産毛そよぐ
本家から分家へ白餅が下げられて
分家から本家へ赤餅が上げられて
倫敦風邪の流行りだしの梅雨頃
啞ののどちんこに御加護が
びちやりびちやりびちやり……
吁、雌兜虫の殻ごと潰されてゐる
素通りしてゆくあからさまな悪意を
椀に注ぎいれやうとするジヱスチヤア
生娘でも童貞でも老害でも即神仏でも
田舎のおきてやぶれば消されゆく
取ツ替えひツ替え花札切るかのやうに
啞順の入れ替わり基準の擦り代わり
...
死にたいは生きたい証拠という君に花の摘まれた薔薇を贈ろう
赤 ダメだ
青 改札
青 月
青 俺の顔
お前が言ったんだ
左は3だって
お前が言った
左は3
右手は外し
左手は生きた
見たことがあるか?
花が嘘をつくところを
高速の下
ゲロまみれ
月は冴える
ネズミが空を飛んでいた
春の日は なまぬるく
またよく若い、雨が降る
椿
桜
花桃
椿
みつまた
椿
ムスカリ
椿
むせるほど 花ひらき
匂い立つ
きれぎれに
車のライトが照射する
落ち、掃き集められる
ほめられたときに
へりくだりかたがうまくいかなくて
嫌われた
本当にほめる気持ちがないのなら
ほめないでほしい
それか
思わずへりくだってしまうくらい
よぶんにほめてほしい
ダイエットというものは、だいたい短期間で挫折する。これはもう、人生で何度も確認してきた事実である。ウォーキング→2週間。糖質制限→1週間。縄跳び→3日。(縄跳びはむしろトラウマ)
はじめからいなかったら
このよになかったらよかった
いくらかは
このよのなかに
このよのなかに
このくらいよのなかに
手が届きそうなくらい
世の中には憎しみを持ったひとたちが
押し寄せてくる
よるの海の凪へ
水面の月の道そこへ来て
波の音なんて聴こえたら
「わが地名論」連載にあたって
詩の中に地名を書くこと。その意味を探ること。これは僕自身の詩集に関わりながら展開する「わが地名論」。この連載を通して〈地名とは何か〉〈詩とは何か〉を考えてゆく。